取り敢えず村へ着いた
お久しぶりです。
最近は主人公が凡人で徐々に強くなっていく小説系にはまっています。
歩いていくと村が見えてきたのだ。
言ってしまえばネット小説でよくあるファンタジー世界の村といえばいいのか。
村と言っても決して小さくはなかった。
「やっと村か。とりあえず宿とか使えるといいのだがなぁ。」
そんな愚痴を零しながら、歩いていく。
村の入り口まで行くと2人ほど番兵らしき人物が立っていた。
「おい、お前止まれ。どこから来た?」
物凄く警戒されているようだ。
「遠い所から。誰もが知らないような場所だ。」
「そうか、それはわかったが聞きたいことがある。何でお前は何も持ってないんだ?旅にしてはなにも持ち無さすぎだ。何者だ?」
「平民ですかね?」
「怪しさが尋常じゃないな。申し訳ないが、警備隊長を呼ぶ。ウェイブ、スマンが呼んできてくれないか?」
「おう、わかったわ。ロックはしっかり見ててくれよ。」
ウェイブと言われた警備兵は隊長を呼びに行った。
「なんか、申し訳ないが俺ってそんなに変か?」
「あぁ、そうだな。今の発言もそうだし、仮に先程の言葉が嘘で近くの違う村や街からても装備が無さすぎだ。暗殺者やスパイとか疑うレベルだぞ。まぁ、こんな所で引っかかるような奴では無理だろうがな。とすると、本当に貴様が何者か分からなくて困っている。脱走奴隷って訳でもなさそうだし、乞食とも違うしな。」
「なるほど、でも俺の言ったことは嘘ではないぞ?」
「だったら尚更だ。じゃあどうやってここまで来たんだ?本当なら転移魔法でも使ったか?ありえない訳では無いが、この村になんの為に?意味がわからんだろう。明確な理由を持って来てるなら身分を表す物を出すだろうが、お前はそれすらしてない。だから何者か対応に困っているんだ。」
「おい、ロック呼んできたぞ。」
すると、見目麗しい女性が現れた。
20代くらいであろうか。
戦う為の装備をぶら下げている。
「貴方が素性不明の訪問者ね。」
「申し訳ないが、そうだな。」
すると、女性は怪訝な顔で俺を見つめ始めた。
「…あぁ、そういうことね。この人は少なくともこの村に害をなすような存在ではなさそうね。」
「どういうことでしょうか?」
ロックがそう尋ねると女性は自信を持ってこう言った。
「彼は神の御使いよ。」
すると、男達は驚愕の表情になる。
「なぜそんなことが分かるんですか!?」
「簡単よ。推測だけど、彼は恐らくこの世界に来てから日がまだかなり浅い。理由としてはあの森から来たにしては服は全然汚れてないし、神の御使いならあの死の森で何と遭遇してもある程度は戦えるんでしょう。そして、何よりこの世界の者であるなら、ここで身分証を出さないなんてそんなことはしないし、そんなことを知らない年齢ではない。以上が推測何だけど、どうかしら?不審者さん?」
自信満々な顔で言っていたが、事実その通りだ。
あまり、隠してもいい事はなさそうなので、この際だから言っておくか。
「あぁ、そうだと思う。神の御使いってのは何のことだかわからんが、この世界の者ではないな。貴女の言う通りだよ。」
「でしょうね、いいわ、私が彼の面倒を見ます。ウェイブとロックは引き続き見張りをやってなさい。なにかあったら私が責任持ちます。」
「了解致しました!」
「ほら、貴方も着いてきなさい。名前は?」
「神田 優だ。世話を掛けて済まない。」
「いいのよ、それぐらいのこと。私はミレア=アシュバインよ。よろしくね、カンダ。」
ミレアの美しい赤い髪を見ながら俺は取り敢えず着いていくことにした。
これといってやることもないし、1人でどうにか出来る問題も限られてくるしな。
今回は頼ってみようと思う。




