異世界へ
久しぶりの投稿です。
皆さん元気でしたか?
あのあと、色々あったが父親の説得は成功した。
そして、神の間というかあの空間へと戻っていた。
「さて、特別に連絡手段の件は異世界へ行ったら教えるとして、そろそろ行ってもらいましょう。転生として。」
「え?俺死ぬのか? 」
「いえ、ほぼ転移みたいなもんですが、転生になる理由としては異世界へ行く際に転移するより転生として向こうの世界で貴方の体を再構築した方がリソースを残して行けるのです。」
「リソース?」
「まぁ、能力と言うべきでしょうか。貴方の持つ才能やなんやら引き継ぐにはその方が便利なんですよ。勿論、年齢は1歳からは始まる訳ではありません。15歳くらいスタートになりますがね。」
「なんとなくは理解出来たが、飛ばされたら俺は何か使命を受けていくのか?」
「いや、ありませんよ。思う通りに生きて頂ければ構いません。さて、そろそろ時間ですね。貴方に多くの祝福をあらんことを。」
女神にそう言われて視界がグラッと歪んだ。
異世界、不安は残るがなんとかなるだろうと俺は思う。
そして、胸には多く期待があったこともまた事実であった。
どれくらい経ったのだろうか。
気づけば、森の中にいた。
どういう世界観か聞いてないので、本当にどうすればいいかわからない。
ただ、こんな森からスタートというのはよくある展開である。
取り敢えず、どっちが村とか街に繋がる道なのかはわからないが、森の中を歩いた。
すると、いかにもな盗賊姿の人が群れてこちらに近づいて来た。
「あっ?なんだてめぇ?1人でこんな所で散歩か?」
「散歩ではないが、道に迷っててね。よければ、街か村かは知らんが人の多いところまで案内してくれると助かるんだが、そういうのは無理か?」
「俺達の姿を見てマジで言ってんのか?」
「まぁ、割とマジだ。それに俺を襲った所で何かメリットあるのか?もちろん、案内するメリットもないとは思うが。」
「奴隷商に売りつけようと思ったが、顔がイケメン以外は奴隷商に売りに行くメリットも多くはなさそうだしなぁ。その辺はかなり揃ってるし、お前の言う通りメリットがねぇな。てか、世の中舐めすぎだろ。手持ちなしで何か交渉しようと言う姿勢がよォ。殺してやりたいが、俺達もお前に構ってやるほど暇じゃねぇ。さっさと失せろ。」
盗賊とバトルするパターンと思ったが、何も無かった。
顔を見られたから殺すとかあると思ったのだが。
「そうか。ではじゃあな。」
そう言って立ち去ると盗賊はこちらを何故かウザそうに見ていた。
恐らく、獲物が想像以上にしょぼくてやる気が失せたのだろう。
てか、放置していいのだろうか。
しかし、俺も盗賊が道案内をしてくれそうにないので、そのまま違う場所へと向かって行った。
「お頭、なんであいつを殺さなかったんですか?顔も見られてるし、誰かに報告されたらまずいですよ!」
「お前、本当にわからなかったのか?」
「え?」
「あいつ、何かしら武をやってやがる。しかも、生半可じゃねぇ。ありゃあ1度だけ見たことあるが達人クラスだよ。喧嘩売って殺されるのがオチとして見えてんだよ。」
「なんでわかるんですか?」
「気迫と動きだよ。まず常人の放つ気じゃねぇ。動きも隙があるように見えてまったくなかった。奴の領域が俺には見えちまった。」
「領域…?」
「あぁ、そこに足を踏み入れたら最後、何かしらの攻撃が来て即死だろうな。」
「お頭…そんなにやばいやつなのに何故即逃げなかったんですか?」
「上手くは言えねぇが、そうしたら死んでた気がするからとしか言えねぇ。長年の感だよ。取り敢えず、お前らも決してやばそうなやつには関わるな。すぐに死ぬぞ。」
子分たちは唾を飲み、小さく頷いた。




