表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただすれ違っただけの君を助けたい 月城白亜の物語  作者: 透坂雨音
時都琥珀の物語

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/30

05 少女の消失




 画家ごとに開催される展覧会やイベントもあるけど、今日は違ったらしい。


 今日、その日の美術館は、たくさんの画家の作品が集まっている場所だった。


 静かな作品も、賑やかな作品も、色鮮やかな作品も、モノクロの作品も。


 すべて一か所に集められている。


 私はそれら一つ一つに丁寧に目を通していった。


 この作家は何を思って、この画を書いたのだろう。


 この絵の具を使ったときには、どういう気持ちを込めていたのだろう。


 そんな事を想いながら。


 そうやって画を見ていくと、だんだんと不思議な気持ちになる。


 心が、別の世界に吸い寄せられていくような感じがするのだ。


 私は最初はそれが少し怖いと思っていたけれど。でも今は全然そんな気持ちにはならない。


 むしろ待ち遠しいと思うくらいだった。


 こういったことは前にもよくあった。


 両親が亡くなった後、本を読んでいると、画を見ていると時々こうなる。


 でも、今日ほどはっきりそうなった日は、たぶんなかったと思う。


 きっかけなんてない。


 大それたことが起こったわけでもない。


 おそらく、ただ、その日限界が来ただけ。


「時都!」


 私を呼びかける声が段々と遠くなっていくのも構わずに、私はその画に吸い寄せられていく。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ