ユーザーインターフェース(メニュー画面)概略
MAOのメニュー画面は《ホーム》、《アイテム》、《アバター》、《装備》、《魔法流派》、《クエスト》、《フレンド》、《コンフィグ》、《ウェブ》の9つのタブから成る。
メニューはボイスコマンドやジェスチャーコマンドでも呼び出すことができるが、最も一般的なのは別の方法である。瞼を閉じて任意の秒数が経つと視界中央に上記9種のタブを意味するアイコンが並んだサークルが現れる。表示したいタブに視線を向けると、その方向にあるアイコンが選択状態になる。その状態で瞼を開けると、胸の前に選択した画面が現れる。
タブはそれぞれウェブブラウザのように別ウインドウに分離させることができ、ウインドウを"裏返す"ことで閉じることができる。
●ホーム
アイコンは家。
アバターのHP・MPや空腹度といった基本情報が載っている他、一時退席やログアウト等もこの画面から行う。
また、ログインに使っているデバイスの外カメラの映像を呼び出して、現実の自分がいる部屋の様子を見ることもできたり、現実の感覚を一時的に戻して空腹具合をチェックしたりもできる。
一時退席をするとアバターがシルエットになり、誰にも触れることができなくなるが、モンスターの攻撃は受けてしまう。なので、モンスターの出るエリアでは一時退席の文字が危険を示すレッドになり、出ないエリアではグリーンになる。
その他、運営からのお知らせ、イベントの告知が出るのもこの画面。
●アイテム
アイコンは小瓶。
インベントリ。アイテムストレージ。
メニュー呼び出しからタブを開く他に、小さなポーチの形をしたUI用アイテムのボタンを外す、というジェスチャーコマンドで直接呼び出すことができる。
装備品、消費アイテム、素材アイテム、換金アイテム、建材アイテム、貴重品の六つに分かれている。
取り出したいアイテムを指でタップし、任意の個数を指定すると、ウインドウ自体が四次元ポケットのようになって口を開ける。その中に指定したアイテムが実体化しているので、普通に手を使って取り出す、という工程を経る。四次元ポケット化したウインドウは動かせるので、逆さにして振れば大量のアイテムをじゃらじゃらと撒き散らすことも可能。
●アバター
アイコンは人。
自キャラクターの管理をする画面で、スキル編成やステータスポイントの割り振りなどはこの画面から行う。
スキルは行動によって自動で獲得したり、他者から伝授された《魔法流派》(後述)のレベルを上げることで入手したりするので、スキルツリー的なものはない。
●装備
アイコンは剣。
その名の通り、装備を変える画面。自分のアバターの姿が表示されて、インベントリからのドラッグ&ドロップで装備を変更することが可能。装備を変えると、その瞬間にプレビューとして画面に表示されたアバターの姿が変わるが、変更確定を押さない限り実際のアバターの姿は変わらない。
アバターの服装を任意のものに固定することも可能。この設定をしておくと、別の装備に変えてもステータス補正が反映されるだけで見た目は変わらない。
この画面で装備できる部位は、頭、胴体、右手、左手、足、アクセサリーの6種類。つまりステータスに反映されるのは6種類のみで、それ以上は現実と同じように自分で着ける他になく、ステータスにも反映されない。
●魔法流派
アイコンは本。
MAOには《魔法流派》というシステムがあり、自分が使える魔法やスキルを自らカスタマイズすることができる。この画面はその管理に使うもの。
MAOでの魔法の使用には《スペルブック》という魔導書型UIアイテムを使う。《オープンブック》のコマンドで呼び出されるこの本には、この魔法流派画面で設定されたすべての魔法が記してあり、使いたい魔法のページを開いて使いたい魔法の名前を唱えることで発動が可能となる(その他、ショートカットに設定することもできるが、わずか5枠と非常に少ない)。
スペルブックの最初のページにも、この魔法流派画面が存在する。
●クエスト
アイコンはビックリマーク。
受注、または発注したクエストを管理する画面。
MAOではプレイヤーもクエストを発注することができるので、その進捗をこの画面で確認できる。
メインストーリーに当たる《クロニクル・クエスト》の内容も、この画面の目立つ部分にでかでかと表示されている。
●フレンド
アイコンは握手した手。
フレンド登録したプレイヤーが一覧された画面。
テキストメッセージを送ることができる他、連携した通話アプリを使っての会話も可能。
また、パーティ申請もこの画面から送ることができる。
●コンフィグ
アイコンは歯車。
様々な細かい設定をする画面。
簡易メニュー画面(後述)のレイアウトを編成したり、睡眠時にログアウトするかどうかを決められたり。
●簡易メニュー画面
瞼の裏に表示される画面。わざわざウインドウを開きたくないときに使う。主に戦闘中、自身やパーティメンバーのHP・MP等の確認に使用する。
どんな情報を表示するかはコンフィグから設定することができ、非常に便利ではあるものの、視界を遮断しなければ見ることができないというデメリットを持つ。瞬きの一瞬で多くの情報を読み取ることもプレイヤースキルの一種。
しばらく経つとメニュー画面を呼び出すサークルが現れ、この画面は滲んで見えなくなってしまう。まだ情報を読み取るのが早くない初心者用に、メニューサークルが出るまでの時間は自分で設定できる。いくら経っても出ないようにもできる(その場合はボイスコマンドかジェスチャーコマンドを使ってメニュー画面を呼び出す)。