罪畑
自分なりに、裏切った方がこれぐらいになれば逆にかわいそうだなって思うほどの内容にしました。初投稿なのでおおめにみてください。
「やぁ、目覚めたかい?」
目を開いた先には男がいた。
なんとも印象に残りにくい顔である。
「今、失礼なこと考えたでしょ。君。」
心を読まれている怖い。
ところでここはどこなのだ。
改めて周りを見回してみると一面美しい花畑である。
色とりどり、様々な形の花が狂い咲いている。
「ここはね、罪畑だよ。君、死ぬ前にとんでもない罪を犯したね。」
ああ、また読まれた。
というか、私は死んでしまったのか。
「見てごらん。一面綺麗な花だよ。色とりどりで綺麗だね。」
本当にそうだ。しかし、私は罪を犯した、確かに犯した、大切な人を壊してしまった。
なぜあそこで私はあの人を信じてやれなかったのだろう。
あの阿婆擦れに騙されなければずっとあの人と幸せにいられたのに。
「君は本当に馬鹿だね。そんなに大切な人なら最初から信じてやればよかっただろう。」
そうだ、確かにそうだ。でもしょうがなかったのだ。私だって信じたかったさ。
「そうか、まぁ、ここにいるってことは神様は許してくれるってことだよ。良かったね。」
どういうことだ?。
「さっきも言ったでしょ。ここは罪畑。人々が犯した罪が花となって咲き乱れる場所。君の犯した罪の花は君自身が分かっているはずだよ。」
……アネモネ。あの人が好きだった薄い青色のアネモネ。
「そうだね、その君の罪の花を全て摘み終わった頃、君の罪は赦される。その人に謝ってもう一度やり直せばいい。」
この広大な花畑の中で私の罪はどれほど散らばっているものか…。
それほど私の罪は重く、深い。
でもそれであの人とまた愛を育てられるのならば…!
「決意は固まったみたいだね、じゃあそこで固まってる場合じゃないんじゃない?」
そうだな。あの人との未来の為に動かなければ…。
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「人間とはなんて馬鹿なんだろね。人間の命が一番重いものだと思ってる。」
「酷いものさ、さっきから一心不乱にアネモネを摘んでいるあいつもそう、全部摘み終わったら赦されると言ったよ確かに。」
「その罪の中に、花の命を奪うということはこれっぽっちもはいってないんだ。そんな馬鹿で独りよがりな人間だから、こんなとこに送られるんだよ。」
「人間が人間を裏切ろうが、殺そうが、全部一緒。花の命を奪うのだって一緒だよ。」
「あいつが花を摘むたびに、花は生まれていくよ。薄くて青いアネモネの花が。」
「永遠に続く罪の連鎖に一体いつ気づくのだろう。そもそも気付くまで耐えられるだろうか。」
「さぁ、君は満足かい?自分を裏切ったやつが地獄で永遠に苦しむ様は。」
「……そっか。なら良かったよ。安心して生まれ変わっておいで。君は珍しく僕のお気に入りなんだから。今度こそ幸せになるんだよ。」
頷いたそれは自らの幸せに向かって、大きな一歩を踏み出した。
読んでくださってありがとうございました。




