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代理ミュンヒハウゼン症候群

作者: ピロ君
掲載日:2015/11/12

 欧米でその症例が報告されてから、日本でもわが子をわざと病気にさせ、けなげな母親を演じた人が逮捕された事例がある、精神病の一種である。


 たまたまTVを見ていて、この出演者のだめ息子は、母親のおもちゃだな、と思った。と同時に、これは形を変えた「代理ミュンヒハウゼン症候群であはあるまいか?」とも思った。


 内容的にはうだつの上がらない独身息子、40歳がラーメン修行をする話であるが、要所要所で60歳を超えた母親が出てくる、つまりは今、この国に多く見られる一見過保護な親子関係なんだが、、


 私はこの(多くは父親不在の)奇妙な関係を、前から過保護とは考えていない。親が子供のことを考え過ぎているのではなく、子供が親のおもちゃになっているだけだと考えている。


 「馬鹿な子ほど可愛い」という視点で、いつまでたっても子供が親離れできないように、要所要所で、親離れを阻止するように教育、画策する。それをほぼ自然に(本人も意識していないかもしれない)行ってしまうのである。


 例えば、そのためには、育て方で対立する父親と離婚もし、子供の結婚も許さない。それを巧妙に、甘い言葉で、自分が被害者で、なしとげる。子供はまさか、横暴な父親から守ってくれたやさしい母親が、自分が一人前の人間になることを望んでいないとか、将来、結婚なんかさせない、などと考えているなんて知らない。親からの善意を疑わない。


 いつまでも一人前にならない子供は、いつまでも自分を必要とする子共である、、そして、その関係は親が死ぬことにより突然打ち切られる。いつまでも一人前になり得なかった子供は、その先、どう生きていけばいいのか?


 代理ミュンヒハウゼン症候群がそうであるように、形を変えた過保護に見える一種の奇行、それは子供の一生を自分のための「おもちゃ」として使う、なんとも酷い話。紛れも無い「虐待」なのである。


個人的に見るところ、多くの世帯がこの病の脅威にさらせれている。いつまでも成長しない子供たちを前に、居心地が良いのは子供では無く、親である。親は自分の死後のことには興味が無い。だから実は、自分の「おもちゃ」としての子供は存在するが、独り立ちした子供の人生なんて、初めから興味がないのである。


 人間というものの複雑さ、滑稽さは一筋縄ではいかない。

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― 新着の感想 ―
[一言] 実は、代理ミュウヒハウゼン症はイギリスで発見された。 アメリカでは無い。 ミュウヒハウゼン症(ホラ吹き男爵症)と言うのをイギリスの精神科医が発見した後に其の亜種として代理ミュウヒハウゼン症も…
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