レトロゲーム
二人の少年があるゲームショップにいた。
一人は安っぽい金髪に染めた髪をツンツンに立ていかにもバカそうな少年と、テカテカした光沢を持つ黒髪を七三分けにした、いかにもまじめですと言いたげな少年……おそろしいほど対照的な二人の少年でした。
「なぁ、やっぱり最近のゲーム機ばっかだな。○○バンスとか無いのか?」
七三の少年はそうつまらなそうにそう呟いた。
「それはそうだよ、今さら○―ファミのゲーム、出しても誰も買わないでしょやっぱり。」
「ゲームはレトロて言う人もいるじゃんか。」
金髪の少年はレトロゲームオタクのバカ姉を思い出しながら言った。
「その人と一度話してみたいな、」
「無理だから、はよ、先に進めてくれ」
マジメ(こいつ)君をバカ姉にあったら・・・、どんなカオスだ、金髪少年が人知れずセンリツしていた。
「なんだよ、確かにレトロ方が今のより面白いのが多いって言うよね、そうなんだよ」
一度落胆したように肩を落とし、……気を取り直したように肩を跳ね起きた、金髪少年はドン引きした。
うぁ、またはじまった、マジメ君の雑学コーナーinレトロゲーム。
マジメ君は一度物識りモードに入ると止まらないと言う。
悪癖を持っていた。それを金髪少年、新藤ハヤテはマジメ君、一之瀬彩人の雑学コーナーと呼んでいるのだ。
「てっ、おい聴いてんのか、コノヤロウ?!」
彩人は先手必勝のごとく右ストレートを肩に決めた。
「痛ってえ、なんだよ」
ハヤトは非難がましく彩人をにらみつけた。
「いやだからゲーム機で聞いて何が思いつく? ってきいたんじゃんか」
再びハヤトをド突いた。
「そりゃ・・・やっぱり・・・なんだろう、P ○3かな、ってド突くな」
ハヤトはボディブローをたたきこんだ。
「ぐはぁ・・・」
倒れた雅応を無視して、知っているゲーム機を並べていく。
「p○p,ps○,スーフ○ミ……」
そしてレトロゲームに入った瞬間、
「うぉ」
ハヤト思わずすっとんきょうな声を出してしまった。いつの間にか復活した彩人は
突然。
「レトロゲーム機こそゲームいや全ての始まりだー!!」
雄叫びを挙げた、店のど真ん中で。ハヤトはヘッドロックをかけながら。
「バカ、なにやってんだよ」
ひそひそと彩人をいさめていると、
「テンナイハオシズカニ」
典型的な怒マークを付けた店員にしめだされてしまった。人は怒りを無理矢理おさえると片言に成ると言うのはホントだったんだ、マジ怖かった、と、この事をそう語っているハヤトだった。
彩人はゲームショップ何それおいしいの?と、記憶から抹消されていたらしい。