表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
古民家カフェで紡ぐ恋〜歳上部下は犬系男子?〜  作者: 暦海


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/43

特別レッスン?

「……こ、こんな感じかしら?」

「はい、良いと思います先輩!」



 それから、10分ほど経て。

 再びゲージへと入り、外で見ている戸波(となみ)くんへと確認を取る。フォームがきちんと出来ているか、彼に見てもらっていたわけで。

 ちなみに、挑戦するのは再び100キロ。彼からは最初はもう少しスピードを抑えた方が良いのではと助言を受けたものの、そこは断固として拒否した。ここでスピードを落とすことは、こう、何と言うか……そう、店主としての私のプライドが許さないので。


 まあ、それはともあれ……よし、今後こそは見事あの的に……そして、やっぱりすごいと褒めてもらうんだから!





「…………なんで」



 それから、ほどなくして。

 そう、ポツリと洩らす。……うん、全然打てない。と言うか、バットに当たらない。こんなにセンスなかったの? 私。確か、中学まではわりとスポーツも出来た方だったはずなのに……やっぱり、高校に行ってないから感覚が鈍って――


「――すみません、ちょっと良いっすか先輩」

「……へっ?」


 すると、ふと鼓膜を揺らす柔らかな声。すると、声音に違わぬ柔らかな微笑の戸波くんが徐にゲージへと入ってきて――


「――すみません、ちょっと失礼しますね」

「…………ふぇっ!?」


 思わず、素っ頓狂な声が上がる。と言うのも、不意に彼の綺麗な手が私の肩に……へっ、あの――


「……うん、こんな感じで良いっすかね。一度、この感覚で振ってみてもらえませんか?」

「…………あっ」


 すると、パッと手を離しそう口にする戸波くん。未だ困惑しつつも、そっと頷きバットを振ると――



「…………あっ」

「おお、すっごく良い感じ! いきなりは難しいかもですけど、次からこの感覚で打ってみてほしいっす!」


 そう、ニコッと微笑み告げる戸波くん。……うん、なんか楽に――そして、さっきよりちゃんと振れてる感じが自分でも……うん、これならいけるかも。これなら、次こそは――


 ……ただ、それはそれとして――


「……あの、戸波くん」

「はい、どうしましたか?」


 頑張ってくださいね――そう、笑顔で告げゲージを出ようとする戸波くんをふと呼び止める私。そして、少し目を逸らしたどたどしく言葉を紡ぐ。



「……その……念のため、もう一度教えてもらえないかしら……その、さっきみたいに」






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ