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徹夜の朝はラーメンかどん兵衛食べたい。

深夜のテンションと、通夜の一コマ。

ゆっくり親戚に会うのは、通夜かも知れないと感じた時でした。

無意味な話程いい。

深夜2時を過ぎてチラホラ帰り出す親戚や、座布団を枕に寝出す泣き虫叔父さん。

泣きながら寝ちゃったな…。眼鏡したまんまやん。


後はまだ呑める組の叔母さん達。

いつの間に⁈ビールから日本酒に変わってるし。

ほんま酒豪やわ…全然酔ってない。アルコールどう分解してるん?分解早くね?


宴会は(母のお通夜)深夜の雑談タイムに変わり、各々好きな時間を過ごしてる。

家か?家なんか?ココ。

不謹慎な言い方になりますが、楽しそうで何より。


そして私と姉は、葬儀場の前にあるコンビニに出掛け、深夜のおやつを買って戻って来ました。


小さなカップのバニラアイスに、柿ピーを入れて食べるのが好きで、いつになったら流行るかな?と思ってますが、テレビも雑誌にも出てこないですね。フフ。


姉「ばあちゃんの通夜でさ、アンタ怒ってなかった?あと香典な。笑」


温かいコーヒーをアイスにとぷとぷ掛けながら

私を見る姉は、この話がお気に入りだ。


数十年前のおばあちゃんのお通夜での話


私は、ばあちゃんの通夜の部屋に行こうと、辺りを見回してると、入れ替わり立ち替わり握手会?みたいな人数の出入りが見えます。

「何コレ…え?どうやって入るん?」とキョロキョロしている私に見知らぬ若い男が


「ちょッ!ここ入ったらアカンッ!あっち行ってや」と制してくる。


私の頭の中に、まずアンタ誰やねんに始まり、

「失礼なヤツやなぁぁぁ、どくのお前やんけ、どけや。」と、思わず声が出そうな瞬間


「お〜い!◯◯〜!(私の名)ココやここ!」

入り口から叔父さん1の声

(ここから、母方の叔父さんが数人出てくるので

番号ふります。)

叔父さんが、パタパタ手を振りながら近付いて来て

「来てくれたんか偉いなぁ。飯は食うたんか?早よ来て寿司食うてまえ。奥の部屋行け皆んなおるわ」


この叔父さん1は、私が一番好きな叔父さんで

二十歳の私でも、小さな子供をあやす様に扱います。


「叔父さんありがとう。中々通してくれんから、どうしよか思ってさ」ワザと少し語尾を下げ

私を制した奴を斜めから見上げる様に話す。


叔父が「こいつ孫や。」と教えると


すみません。の「す」が聞き取れない勢いの

「…っせんッ!でした!!」と、気をつけの体勢から、ブックスタンドが倒れた位の角度で曲がってる奴を見るのが耐えられない。


このままじゃ私笑ってしまう‼︎ピンチ!

笑うと負けた気がします。負けたくねェ。

私は足早に、

「ねェ?(半笑い)」と、頭を下げたままの奴の横を、聞こえるか、聞こえないかの声を掛け、通り過ぎました。


私の心ガッツポーズ!ええ、私の器は小さいです。二十歳そこらなんて、そんなもん。


それから奥の部屋に行き、襖を開けると

親戚縁者が勢揃い。

そして子供がいっぱい。本当にいっぱい。


この子供達は、私達孫が産んだ子供達じゃなく

叔父さん達6人の子供達です。

なので同じ並びのいとこカテゴリ。


下は0歳から上は40代まで、いとこがいっぱい。 毎年増えて行ってる気がします。

もうハムスターです。


叔父たちは離婚再婚のサイクルが早目なので、

毎年は言い過ぎても、増えてるのは確かです。


1番下と私では20個も離れてるので、

いとこ…って言うのが何かしっくりこない。

下手したら他人に近い感じさえあります。

きっとこれから会う事もないでしょうね。


ある程度の挨拶が終わり、少しお寿司を摘んでいると、今度は叔父2から声がかかる

「◯◯、悪いけど香典の受け取りと記帳、ちょっと頼まれてくれんか。」


やった事ないから分からんよ?と伝えましたが、

普通に受け答えさえ出来たら大丈夫やから。と言われたので引き受けることにしました。


受付に行くと、叔父の知り合いの男性が1人。

宜しくお願いします。と挨拶し、暫くぼんやりしてると、60代…かしら?な小柄なスーツの男性が歩いて来ます。


何か周りがザワザワしてる、何やろな?と思いながら頭を下げ、こんな感じでいいかな?

「本日は有難うございます。こちらに御記帳を〜」


その時、見た事もない厚さの香典袋。


私は一瞬「これは香典…じゃないな?アレ?私なんか間違えてポカしたかな。どうしよう」私は、一緒に受付をしてる横の男性を見ました、すると

ガチガチに畏まった男性の姿が。


そして、その男性の肩越しから走ってくる

叔父さん1、2、3


んんんッ⁈何事?私やっぱなんかした⁈

焦ってると、その香典の男性が


「お嬢さんはいくつや?」ニコニコしながら聞いてくるので、「今年二十歳になりました…けど」

少し怪しんで顔を見てみる私に


「僕と付き合いませんか?」


ハイィィ??告られたじゃん?

私頭の中ハテナ?飛び交ってるし

一緒に受付してる男性、まだ横で固まったままやし

叔父さんやっと来たし。


アッ! 私は叔父さん達の姿を見て理解した。

これは…親分やろがい!!

親びん!とか漫画みたいに言われへんやつやん。

なんなら親分さんやん。


そりゃ叔父さん1、2、3も走るわな。

めちゃ汗かいてますやん。

それは走ったから?親分さんやから?


どっちにしても先に言っとけよ〜

こんなん断る案件やわ。

大丈夫や言ったやん。全然大丈夫ちゃうし。



姉「その現場生でみられへんかったんが残念やわ〜ショウ君(姉の弟)僕見てたし〜ってめちゃ笑ってたわ。しかし香典200万て笑うしかない笑」



私「そやねん、私もショウ君見てるの気〜ついてん。笑って見てやったもん。てか後で200万聞いて笑ってもうた。現実味なくて。笑」


姉「ま、字面にしたらいいよね?『親分の愛人になるかいと200万の香典と私』


私「部屋とワイシャツと私みたいやな。」



うわぁ…朝の5時です。頭くるくるパーです。

お腹空いたな。



補足。

叔父さん達はちょっと自由な社の方達です。

泣き虫叔父さんだけピアニストです。

母はカタギです。













寝起きにご飯は食べれないけど

徹夜したら、早朝5時からでも食べられる。

ラーメンでも唐揚げでも平気。

でも一番はお出汁のきいた、とろろうどん。

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