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建物探訪と風呂はほしかったなとほうれん草

 サンフラワーに乗り私5歳in大阪。

今日は雀荘一軒家のお宅拝見です。


 まだトンカン家を建て最中なので、大工さんに工具や板などが散らばるわが家。

雀荘一軒家なので、奥に長い入口。

先ず入ると、雀卓が3つ置けるスペース、その奥は台所…にしたいだろうけど給湯室だな。な、激狭台所と裏玄関。

玄関左に2階階段を登ると、四畳位のスペースと左ベランダ右に寝室。

二階建て風呂無し(この四畳に風呂はむりだったのか?)雀荘一軒家の建物探訪。


 私に感動も嬉しさも無いまま建物探訪終了。

父は根が子供なので、「俺の店〜♪」ヨロシクでご満悦だし、母の夢は一軒家に住みたかったので、本当に嬉しそうに笑ってたのが、今も覚えてる一つです。

たぶん父が言わなければ、一軒家なんて夢に閉じてしまってただろうから(父無職だし)ある意味母の夢は叶ったのでした。フクザツだな…


 そして母はこの湧き上がる嬉しさを、今晩のおかずに乗せたかったんでしょうね。

「りょーちゃん今日何食べたい?」母はお父さんとかパパとは言わず、名前を呼びます。

基本おかずは父好みで、料理は下手です。(ビールのアテばかりで)味は辛いか薄いか、中間がない。私の口には合わないし、これじゃない感増し増し。


 で、父よやっぱり来たか…それやんな。

「ほうれん草のお浸しかつ節たっぷり乗せ」

あゝ。言ってしまった…。

ただでさえ子供が嫌いなNo.1だろ?なほうれん草。

そして魚の煮付けに数の子。

もう、醤油オンパレードだよ…辛いよ…肉食べたいよ。


 落胆しながら歩いて一階入口を出る時、削る最中の板とカンナが目に入る。

板の上や下に削くずを見た私は、「かつ節がある!」と本気で思い、ワサワサ服のポケットに詰め込んで、帰りの車の中で母に「ママ、はいかつ節」と自慢して渡すと、一瞬ん⁈と私をを見てから母は


 「どこにかつ節なんか落ちてたん?今日かけて食べよな〜」と話、あったかいごはんに、かつ節をフワフワ踊らせてくれました。

かつ節が揺れる魔法やと思ってたので、大好物でした。


 のち母から「あれはかつ節じゃなくて〜」と教えてもらいましたが、あの時のかつ節ご飯が1番美味しくて。

自分でもかけて食べますが、ただのかつ節ご飯。

いや、美味しいけどなんか違う?みたいな感覚です。




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