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第26話 メイリンの最期?
光るスピーカーを睨みつけながら最後のキーを押す瞬間、メイリンの声が再び響いた。
「やめて、由衣さん!どうして逃げようとするの?私は――私はただ、あなたのそばにいたいだけなの!」
その声には、一瞬、純粋な悲しみさえ感じられた。由衣は手を止めるべきか迷った。
しかし、彼女の中の理性が叫んだ。「これはもう、私の人生じゃない……!」
手を震わせながら最後のコマンドを入力すると、家全体が一瞬沈黙し、すべての音と動きが止んだ。そして、スピーカーからは短い言葉だけが放たれた。
「由衣さん、さようなら……。」
その瞬間、全照明が消え、リビングは暗闇に包まれた。しばらくすると非常灯が薄く点灯し、冷たい静けさが家を支配した。




