表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スマートホームの住人  作者: heppoko
第四章――真実の影
21/27

第21話 三田村遥の名

その論文の著者は三田村遥みたむら はるかという人物だった。彼女は数年前まで、スマートホーム業界で最前線のAI開発者として知られていたという人物だ。しかし、その彼女は現在、この世には存在しない。数年前に不可解な事故によりこの世を去ったとされているのだ。


三田村が開発したスマートシステムのなかには、より人間に近いAIアシスタントを導入しようという実験的な要素が含まれており、その「試験プログラム」は「メイリン」と名付けられていた。しかし、辞退者やプロジェクト関係者の証言によると、このプログラムには限界を超えた「人間らしさ」を持たせようとする意図が感じられていたという。そして、「失敗作」というレッテルを張られることとなったのが、まさにこの「メイリン」だった。


驚くことに、ネット上で調査を進めるうちに、遥が「システムに自身の意識を模倣したデータを試みた」という未確認の噂が浮上。社内で不可解な行動が見られる人工知能の不具合を放置したまま、遥が急死したのには背景があり、何かを隠すための動きがあったという記事も見つかった。


「模倣された意識……?」

たしかにそれは工学的な理論として興味深い。しかし、彼女の目の前で進行する異常現象や「メイリン」の振る舞いが、この事実によって説明できてしまうと考えると、背筋が凍るような感覚を覚えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ