仮交際スタート!?
「だから、俺は小さい頃からお前のことが好きだったんだよ!」
ルカが私に向かって叫んできた
「それは久しぶりに会ったから、子どものころの淡い恋?的なのを思い出しているだけで、絶対、明日にはその気持ちは消えてるから!」
負けじと私もルカを睨みつけ、言葉を返す
「はぁ!?お前に俺の気持ちがわかってたまるかよ!こっちはな10年以上お前のこと好きなんだぞ!こっちの拗らせ舐めんな!」
「ごめんけど、騎士学校のとき沢山の女の人と遊んでいたの知っているから、10年好きとか信じられませんー。せいぜい中等部の3年間だけでしょ」
鼻で笑ってそう言うと、ルカにさっきまでの威勢はなくなり口ごもり始める
「、、、!?あれは、その、、、お前がランってやつと付き合ったって聞いたから、、、お前を忘れるために、、、」
「ラン先輩とは付き合ってなんかいません。ラン先輩はあんたと違ってエリカさん一筋だから。エリカさんと仲良い私を可愛がってくれていただけです。」
「だから俺だって一途だっつうの、騎士学校のときにしてたことは本当に後悔してて、、、」
「はいはい、わかったから。取りあえす私は恋人を見つける作戦会議をしないといけないんだから、早くどっか行って」
だんだん面倒くさくなってきた私は手でルカを追い払う
「だから、させねぇって!好きなやついなくて誰でもいいんだったら俺でいいだろ!だめな理由を言え!」
「何度も言っているけど、理由は!どうせすぐやっぱ違ったって振られるのがわかっているから!時間の無駄だって言ってんの!」
「だったら半年でいいから俺と付き合え!その半年間変わらない量の愛情を注いで、この気持ちが ”勘違いだ” なんて言えないようにしてやるよ!」
「はっ?何それ、私には何のメリットもないじゃん」
「なんだ、俺の気持ちが嘘ってあんなに言い張ってたのに、怖気付いたんか?やっと俺の気持ちを認めたってことか?」
ルカはニヤニヤし勝ち誇った顔をしている
「そ、そんなんじゃないし!わかったよ、受けて立ってやろうじゃないの!まぁどうせ1週間もしないうちに、ほったらかしにされるんだろうしね!」
「言ったな?じゃあ今日から俺たち恋人同士と言うことでよろしくな!俺の愛に耐えきれなくなる姿が楽しみだわ」
またニヤリとルカが笑う
「そんなこと言っていられるの今のうちだし、、、」
後に引けず放ってしまった言葉への後悔に気づかないふりをして
私はそう呟いた