なぜ贔屓野球チームの監督の采配は「ヘボイ」のか?
筆者:
本日はこのエッセイを選んでいただき誠に光栄です。
今日は、贔屓チームの「監督の采配」について個人的な考察を行いたいと思います。
質問者:
私は特に贔屓チームはありませんけど、お父さんが凄い監督について批判していますね……。
筆者:
僕はプロチームで特段応援しているチームは無いのですが、
高校野球で横浜高校ファンなので、特に出身投手が先発していると力を入れて応援しますね。
ちょっと前は楽天やベイスターズに、
今はドラゴンズに横浜OBが集結しつつあるんで特にネット中継で見ている感じです。
質問者:
ドラゴンズは2年連続最下位と悲惨ですよね……。
筆者:
よくある話としては解説者時代には「有能そう」に見えても、実際に監督になると「悲惨」になると言ったケースです。
質問者:
立浪監督さんもそういったイメージがあると言われていますよね。
筆者:
僕はなぜこのような風に思われてしまうのかについて以下の仮説を立ててみました。
1 解説者時代は「岡目八目」で冷静に見えることが出来た。
2 外部に流出してはいけない「選手の個別事情がある」
3 隣の芝は青く見える
この3つの要素が大きいのかなと思いました。
質問者:
1から順に説明していただけますか?
筆者:
1は特に解説者やコーチで有能で監督になると評価が下がるケースです。
他者の視点で責任が無い立場だとスラスラと意見を言うことが出来ても、
いざ監督となると責任が生まれ、それぞれの選手の人生が圧し掛かってきます。
自身の進退も問われてくるでしょうし、解説者時代と違ってスパスパと決断したり意見を出したりするようなことが出来なくなるわけです。
質問者:
確かに、緊張感があり過ぎると客観的に状況を分析することが出来なくなってしまいますよね……。
筆者:
意外と責任感がある人ほどそういう感じになってしまいます。
ほとんどの監督さんは現役時代に実績があると思いますから、数字が出ないときに特に苦しいと思いますが、
もうちょっと肩の力を抜いて欲しいですね。
次に2ですが、これはチームの状況についてファンとしては「中途半端な知識」だと思うんです。
質問者:
どういうことですか?
筆者:
例えばファンは戦力状況についてはコアなファンはとても詳しいです。
前年での成績や、何月に活躍する。チャンスに弱いなど情報を知り尽くしています。
今はネットなどでデータが公開されているのもありますしね。
しかし、全員の選手の当日の体調やブルペンの投球など細かい情報については知る由もありません。
監督はそれら多角的な視点でもって評価し、総合的な判断でもって選手起用を行っています(その筈です……)。
こういった当日の状況を見ている側としては分からないので「クソ采配」みたいに見えてしまう可能性があるのです。
質問者:
しかし、謎の起用というのはそれだけでは説明が付かないときがありますけど……。
筆者:
また起用については契約の問題もあるかもしれません。
外国人の場合は「2軍に落とせない」といった契約もありますし、
FAで移籍したての選手の場合は「先発確約」「怪我以外では打席数200打席」といった制限や最低保証もあるかもしれません。
こういった細かい契約の内容については外部で公表されることはありません。
年棒で何年何億とかいう契約も実際とは異なることがあるそうですからね。
質問者:
確かに怪我以外で契約内容の起用しなかった場合は問題に発展しそうですからね……。
筆者:
最悪は外国人選手やFA選手が来てくれなくなる可能性がありますからね。
最後の可能性として、「隣の芝生は青く見える」という可能性についてみていこうと思います。
僕の周りの野球ファンについてはお互いにお互いの監督を羨ましがると言う「珍事」が発生しています。
やはりどの監督さんも特徴がありますから、監督ごとのいいところ悪いところというのは顕著に出ると思うんです。
例えば相手投手の制球が乱れる状況では、バントを多用することがほとんど意味が無くなってしまったりします。
また、先発投手が好投している場面すぐに継投することが裏目に出てしまうことがあります。
これらは「そうで無かったケース」ということが分からないので「結果論」という事になってしまうと思います。
本当は臨機応変に対応できればいいのですが、「癖」のような形で出てきてしまうケースが多いように思えます。
質問者:
長所と短所は裏表とも言いますしね……。
しかし、そういった采配が批判されているような気がします。
野球ファンとしてはどういった視点で見ていった方が良いのでしょうか?
筆者:
采配に一貫性があったり、何かしらの根拠があればOKかなというのが僕の感覚ですね。
どんな監督だって「自主的に敗北したいわけではない」と思うので暖かい目で見守って、応援していただきたいと思いますね。
今年は僕も一期一会で広い心で試合の推移を見ていこうと思います。
質問者:
でも、横浜高校出身の涌井投手や柳投手が先発の試合は……?
筆者:
ピー(放送禁止用語)! ピー(放送禁止用語)! おらぁ! 必死でやれ! ちゃんと守れよぉ! 打てないのは気合が足りんのじゃぁぁぁぁぁ! 監督なぜコイツをここで使うぅぅぅぅ!!!!!
質問者:
(一期一会で広い心はどこに行ったんだよ。ダブルスタンダードすぎる……)
3月30日、涌井投手の2000奪三振での勝ちが消えた時は目の前が真っ暗になりました……。