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第47話【心の重荷】

『ロクヘータさんの能力はご自身に危険が及ばない限り発動できません』とよく通る声でルゥンさんに宣告され、なぜかその宣告に衝撃を受けたらしいエリタスサマ。


「いえ、別にこの性質自体は役立たずにはなりません」とルゥンさんが庇ってくれた。しかしエリタスサマは直ちに反駁。三十歩分の距離での応酬が始まる。

「だってね、見かけの上では〝わたしが守られた〟ように見えても、実はロクヘータ自身が自分を守っているだけなのよ!」


「護衛というのは常に警護対象の傍にいるものです。結果的に護衛対象が守られるなら問題はありません」


「大ありよっ! わたしは〝近くにいるから結果的に守られました〟なんて納得できない! これのどこに護衛としての献身性が。だいた——」まで言いかけたところでエリタスサマをルゥンさんが手で制し、

「ロクヘータさんの持つ能力は自らの身に危険を及ぼしてくる相手に対してのみ発動が可能です。問題は攻撃してくる対象の活動を停止させる事でしか対応できない点にあります。早い話し『物なら粉砕・魔物なら殺害』です。森の中ではこれでよくても、学校で同じ事をするのは問題です。まず一に防御、次に反撃。その反撃の程度も〝適度な攻撃力で〟という条件でやって頂く能力が求められます。でなければ当家が、いえエリタスお嬢様がロクヘータさんを使って周囲に危険極まりない暴力行為を始めているようにしか見えません」と実に隙無く諭した。


 反論の手立てがまるで無かったのかエリタスサマの矛先が向かったのはこっち。

「なにさっきから()()()()顔をしてるの?」と言われ睨まれていた。


 朗らかな顔をしてる自覚は無かったがそんなに朗らか? どうも僕は無意識がすぐに顔に出るような気がする。そんなことを薄ぼんやり考えているといつの間にかルゥンさんがすぐ傍まで来ていた。僕の耳の傍までルゥンさんの唇が。

「やはり〝()()()()〟になっていたのですね」

 そのささやくような声になぜだか()()とした。

「あなたは、あなたに危険を及ぼそうとしてきた者にしか能力を発動できない。このわたしルゥンがその証人です」

 ルゥンさんの唇が僕の耳の傍から離れていく。


「……あの、それはいったい?、」

 ルゥンさんは唇の前で人差し指を立てた。そしてひと言。

()()()()()()()()()()()


 これは〝森の中の殺人〟のことを()()()()() ラムネさんの他に⁉


「ほんとうに、さすがエリタスお嬢様です。あなたの表情から何事かを感じ取ったのはお嬢様の方が先でした」


「……」


「やはり〝同郷の方〟は違うんですね。これからもエリタスお嬢様のこと、よろしくお願いしますね、ロクヘータさん」


「さっきからなにひそひそ二人で話してるの!」と言いながらエリタスサマがつかつかこちらに歩いてくる。

「おっと、少しお喋りが過ぎましたね」とルゥンさんは言うと、


「まだまだロクヘータさんの修行は続くんです。危ないので近づかないでください」ルゥンさんはエリタスサマを制止した。

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