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⑵『情状酌量を現代に持ち込む法』
⑵『情状酌量を現代に持ち込む法』
㈠
人間の感情というものを、数字で割り切ることは不可能です。しかし、どうやら法学は、文理比べれば、何となく、理系のほうに、傾斜している気がしてなりません。逆に、どう考えても極悪だろうという犯罪には、弁護士を付けることに懐疑します。
㈡
誰がどう考えても、誰がどう見ても、悪いことをした人が、裁かれない法律があれば、それこそおかしな問題です。大問題だと思われますし、そこに、人の善の心を失った裁判官を、垣間見る気がするのです。どうなんでしょうか。
㈢
この、善と悪の問題。救われるべき人が、地獄へ堕ち、救われるはずのない人が、天国へ行くなら、自分は、現代に、現代の法に、情状酌量を現代に持ち込む法を必要に感じます。ここで、難しいのが、芥川の『藪の中』問題です、誰が本当に悪いか、見当が付かない場合。