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⑴『情状酌量を現代に持ち込む法』
⑴『情状酌量を現代に持ち込む法』
㈠
これは小説になりますが、現代の法律について、江戸時代みたいに、情状酌量の余地を持ち込むべきだと思うんです。これは、芥川の『河童』とは別物だと、初めに明記しておきますが、現代の法律は、少しおかしな点があると思うんです。
㈡
例えば、暴力について。暴力は駄目なことだというのは、当たり前のことです。しかし、例えば、親が子供を叱る時に、親が口下手だった場合、げん骨が下されることが、予想されます。これを、警察官が駆け付けて、子供が傷を負っていないのに、暴行罪だとするのかどうか。
㈢
また、大切な人を守るために、人を攻撃した場合。これも、一方的な攻撃だったとしても、大切な人が攻撃されそうな予兆があった場合には、情状酌量の余地があると思うんです。それらを、言語に見える数学的割り切りの法律で裁くことは、どうもおかしい感じがするんです。