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僕は椎茸が食べられない  作者: 灰色シオ
第3章 僕と彼女の未来
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エピローグ

 僕は椎茸が食べられない。

 好き嫌いの問題ではなく、食べられないのだ。あのぐにゃとした歯ごたえでぐにゅっとした食感でぐじゅっとした後味のあの食材を。思い出しただけで吐き気がする。実際吐いてしまう。だから、僕は椎茸が食べられないのだ。


 このお話は、椎茸が食べられない僕君と何が何でも食べさせようとするお母さんの戦いの物語です。僕君を助けてくれる彼女ちゃん。なついてくる妹ちゃん。温かく見守ってくれる友人たち。そんな仲間とともに成長していく僕君。はたして僕君は椎茸を食べられるようになるのでしょうか。

 数年後、僕と彼女ちゃんの息子は1歳になった。絶賛(ぜっさん)イヤイヤ期の真っ最中だ。愛妻(あいさい)彼女ちゃんもお疲れ気味だ。

「ほーら、ご飯だよ。おいしいよ」

 離乳食トレーニングが始まった息子君に僕はおかゆを食べさせていた。

「ぶぶぶぶーっ!」

 口に入れたとたん息子君はおかゆを()き出した。

「やっぱりか~」

 彼女ちゃんが溜息(ためいき)をついた。

「やっぱりあなたの息子なのね」

「どうかしたの?」

「それ食べてみればわかるわよ」

 彼女ちゃんに言われるまま僕は息子君のご飯を口に入れた。

 ぶぶぶぶーっ!

「なんで? こんな……」

「椎茸嫌いまであなたに似ちゃったのね。味覚(みかく)が育つ前なら大丈夫かもって思ったのに」

 それは椎茸出汁(だし)で煮込んだおかゆだった。乳児に椎茸食べさせるって非道(ひど)すぎる。虐待(ぎゃくたい)だ!

「でも、そんなとこもかわいい。あなたに似て」

 そんなことを言う彼女ちゃんは以前と変わらずかわいい。でも、椎茸嫌いの矯正(きょうせい)()めてあげてね。



 僕たちの子供も椎茸が食べられない。



     終

 エピローグは僕君と彼女ちゃんと息子君の小話でした。椎茸嫌いって遺伝するんですよね。椎茸粥は虐待ですので絶対にやめてください。


 これにて「僕は椎茸が食べられない」は完結です。これまでお付き合いくださり誠にありがとうございました。私怨が込められているのでお見苦しい部分があったかと思います。特定の地方の方には不快な思いをさせてしまったかもしれません。改めてお詫びを申し上げます。温かい心でお目こぼし頂ければと思います。最後に感想・レビューなど頂けたらうれしいです。


 7/28より次回作『天国でのうのうと暮らすより地獄を這いずり回って生きていきたい。』の投稿を始めました。下記URLから閲覧できます。こちらでもお付き合い頂けたら幸いです。

https://ncode.syosetu.com/n6458ig/

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