隣国の王子と秘密の出会い
都合のより冒頭だけです
アマリア公爵家から戻るとフィーナの元に一通の手紙が届いていた。見慣れないライトグリーンの封蝋。差出人はジェラルド・フォン・サランド。知らない家名、名前だった。
「あら、隣国の皇子様からだなんて、フィーナお知り合いだったの?」
届いた手紙を開封するか迷っていたら母が教えてくれた。フィーナは気絶してしまい挨拶出来なかったが母と父、兄はその後きちんと隣国のお客様にもご挨拶したらしい。その一人が短期遊学に来ているジェラルド皇子だった。
「そういえばフィーナが運ばれていくところを皇子がじっと見つめていたのを思い出したわ。」
「恥ずかしいなあ、あれがこの国の作法と思われたらどうしよう。」
出所が分かったのでとりあえずフィーナは手紙を開封してみる。
手紙には先日お会いできなかったことが大変残念だったこと、せっかくなので一度ご家族そろって晩餐にご招待したいと書かれていた。そして最後の一文にフィーナの目が大きく開いた。
《あの日、森での出来事を覚えているかい? J》
フィーナは二人目の働き蜂ゲットに向かいます(( ´∀` ))→一人目はアレク殿下。