表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

お昼休みの人生模様

毎回、ランチの時間で見た、聞いた話を連載します。

 今日の私の弁当は、鯖の塩焼き・卵焼き・ポテトサラダです。

熱いお茶を入れて、席につきます。


前には、三角巾を着けた方が二人 食事を済ませて疲れた顔をしておられます。


「どうして彼女だけが、特別待遇な訳なの」と、眼鏡をかけた方が話し出した。

隣の方は、携帯のメールを見ながら

「以前、社員だった様で特別みたいですよ」

「おかしいわよね。何故、私達が彼女の尻拭いをしなきゃならないの。全く割りに合わないはね」

「仕事が出来なくても、長くいるだけで信頼されるんでしょう。ねぇ、見てみて 孫の美紀ちゃんよ 可愛いでしょ」

「どれどれ、大きくなったはね。孫は責任なくて可愛いいらしわね」と眼鏡の方は言った。


私は、弁当を食べながら彼女達の二人の職場環境を頭の中に思い描いてみた。

地下で、お惣菜を売っているのでしょう。 

お店の中では、店長、以前は社員だった方と彼女達がいる職場なのだと思います。

以前社員の方は、きっと彼女達より休みも、先に欲しい所を入れて、働く時間も短いのだと思います。それなのに、経験があるからという事で、彼女達より優遇されているのでしょう。

それを、彼女達は不満に思い、ランチの時間でも楽しい顔がみられないのだと推測できます。


女が仕事をする期間は短いです。

社会に出て、結婚が決まるまでの間、子育てが一段落終えたら、パートに出る。

しかし、この方々のように社会は 古くからいる方を優先的に扱います。

それが女達の不満となり、楽しい時間までストレスを貯めた顔をしているのです。


「平日は、売れないのに沢山仕入れをして、今日はこの弁当を完売させてよて、言うのよ。

自分が考えもなく、勝手に仕入れをしておいておかしいいわよ」と眼鏡の方は言った。

「そうよ、前年が売れていても 必ず売れるとは限らないのにさ」

「もう、帰りたくないよ。なんで もっと楽しい職場にならないのかな」

「考えても無駄ですよ。あの人がいる間は、良くなりませんね」


私は、めったに惣菜を買いませんが、この方々のいる店では買いたくありません。

この短い会話を聞き、二人の冴えない顔を見ているだけで惣菜の中身の味まで見えてしまいました。

社会の不満、会社の不満、人間関係の不満、挙げだしたらきりがありません。

 

でも、楽しいランチの時間だけは、優しい顔で美味しく頂いて欲しいです。


毎日のランチは、楽しく 美味しく過ごしてみえますか?

1時間は貴重ですね、同じテーブルに知らない人と席を共にして、会話の内容、仕草で面白い人間ウォチングが出来ます。

私の大切な時間を、良くも、悪くもする同席の貴女、注意遊ばせ。





ランチを楽しんで下さい!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ