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32.青空デビュー

あけおめことよろ

新年迎えたんで気分改め坊主にしました作者です。

安心してください。私は基本スタイルが坊主です。


んじゃ書いたんでぜひ読んでくださいましぃ



「え?」


いやぁ、まさか死人がいるとはなぁ

こいつは驚きだなぁ

それにしても今の時間にこんなとこにいるとかコイツ実は不良か?

優しそうな顔して実は結構やることやってる可能性あるなぁ


「あの…」


めっちゃ元気なかったのにちゃんと学校来てるあたり真面目だなぁ

いや、こうやって本来立ち入り禁止の屋上にまで来てサボってるから真面目でもないか


「…何、してるんですか…?」


「何って……見りゃわかるだろ。布団敷いてんだよ」


黒いビニール袋から昔ながらの花柄布団を先に敷いていたブルーシートの上に広げていく


「な、なんで…?」


「んなもん、こんないい天気の日はお日様の下で寝るのが最高に気持ちいからに決まってんだろ」


「はぁ…?」


何だコイツ、オレを珍獣を見る目で見やがって


「お前、正直舐めてるだろ?寝てみろよ、飛ぶぞ?意識が」


「いやそれ危ないじゃないですか、というか寝ませんよ。それにもうあなたが寝る気満々で横になってるじゃないですか」


「当たり前だろ。お前はオレの至福の時間を奪うというのか?なんて鬼畜野郎だ」


「えぇ……」


いやぁ、ちゃんと置いてあって良かったぜ

この布団と毛布と一応のタオルケットのセットが入るサイズのビニール袋が以外に無くて探すの手間取ったからなぁ


ちょっと埃クサイ気がしなくもないがまぁ別にいいだろ


あぁ…。

なんて気持ちがイイのだろう。

暖かい日差し、気持ちのいい澄んだ風、時たま聞こえる鳥のさえずり…。これどっか巣できてんな。

なんといってもこの解放感。

なんて素晴らしいんだ…。


「あれ、そういえばお前ここで何してんの?」


「何って……何でしょうかね……」


「ふぁ~~~、なぁんじゃそりゃ、不思議系か?不思議系狙ってんのか?」


「何ですか不思議系って…。というかあなたのほうが不思議系だと思いますよ」


「は?やるか?不思議バトルするか?」

頬杖をつき横になる。


「何ですか不思議バトルって…」


「知るわけねぇだろバカか?」


「えぇ……」


だいぶ……いやかなり引かれているようだ。

ちょっとDQNになり過ぎたようだな…。

これは軌道修正が必要だな


「はぁ…」


「……溜息つきたいのどっちかっていうと僕のほう…」

「お?何か言ったか?」

「いえ、別に」


「はぁ…、しょーがねぇなぁ!特別にお前も寝かせてやるよ!

ほら!入りなッ!オレが暖めておいたぜッ!!」


布団をガバッと開き満面の笑みを浮かべる。


「えっ…」


絶句している。


「何突っ立てんだ、流石にちょい寒いんだから早よう入れ」

「ちょっ」

ちょいと上半身を上げ死人の腕を掴み無理やり引き込む。


「喜べ、オレと添い寝だ☆」

「いやすいませんゆるしてください普通に嫌です」

「まぁまぁまぁまぁ、そう言うな。…あ、同衾のほうが良かったか?」

「言い方の違いじゃないですやめてくださいてか離してください」

「まぁまぁまぁまぁ」


めっちゃ早口で喋るやんけコイツと思いながらも肩を組み足を絡めていき無理やり動きを封じる。


「一緒にこの青空の下で寝ようや」

「いや力つよっ普通にちょっといたっ…」

「おっ、やっと寝る気なったか」


段々と逃げようとする力が抜けていったのが分かったのでこちらの力も徐々に抜いていく。


「いや、なんかもう…これ付き合うしかないんだなって…」

なんか死んでる目がもっと死んでない?大丈夫?


「まぁまぁ、滅多にできんぞ?ほれ、気持ちいいだろ?」


「…………まぁ、確かに…。ちょっと狭いですけど」


「おぉ、マジかよ。これで気持ちいと思えるとかお前変人すぎだろ」


「…………もう変人でいいです」


なんかどんどんコイツ諦めていってんな。

可哀想に…。


「まあなんだ、話ぐらい聞いてやんよ。あの熱い夜を過ごした時みたいに」


「さらっと捏造しないでくれます?……あと、別に僕は話したいことなんて無いですから」


「いや、いらんいらん。そういう話引き延ばす系いらんから。話せ、オレは暇なんだ

話さないなら…オレはお前のタ〇タマとデ〇グダを握り潰す」

最後の方は耳元で囁いてやった。ついでに右手も添えてやった。

「ヒュッ…………は、話しますからその手をどけてもらえませんか」


目が死んでるのにプラスで顔が青ざめてしまっている…。もうゾンビじゃ~ん、ウケる~。


「ほらもういいだろ?早く話せよ、オレがサービスで腕枕してやるから」

「いやイイでっちょっ……もういいです…」

少し抵抗しようとしたがオレのニーブラのほうが早かったようだ。


「えぇっと…そうですね。いつから話せば…」

「最初からに決まってんだろ、睡眠用音声は短かったら寝るのに時間掛かった時に巻き戻すか別のに変更する作業が入って眠気が飛んじまうだろうがよ」

「睡眠音声…」


そうしてオレは死人と綺麗な青空のもと、一緒の布団の中で死人の話に耳を傾けるのだった。




○○○○○○○○○○○○○○○○

ユキちゃんのターン



ショウと別れた後、昇降口に張られたクラス表を見る。


「…あった」


自分の名前を見つけると共にショウの名前もあった。

名前的に出席番号が近いこともあり、いつも早く見つけることができるので楽だ。

まぁ、正直確認しなくても良かったのだが…


自分の口を手で隠す。

ショウの名前を見たときに頬が緩んでしまったのが分かってしまった。


(いやいや、流石に名前見ただけでコレはおかしいだろ…)


周りがガヤガヤとうるさい中、自分の顔が赤くなってないか少し気になりながらも人混みをかき分けて校舎に入る。


「あれ?蒼月…くん?」


後ろから声が聞こえた。

が、足は止めない。


「お隣さんの蒼月くん…だよね?」


今度は肩を掴まれた。

足を止め、振り返る。


「やっぱりそうだ!私のこと分かりますか?ほら!蒼月くんの隣に引っ越してきた…」


「…大丈夫ですよ、ちゃんと覚えてます。瀧元…咲穂さん、ですよね」


笑顔をつくる。


「わぁ!覚えてくれてたんですね!嬉しいです!」


茶色の髪の毛で愛嬌のある顔


「隣人の名前をそう簡単に忘れませんよ」

「えへへ、そうですかね。私はちょっと人の名前を覚えるの苦手で…

あ!蒼月くんの名前はちゃんと覚えてますよ!」


男に好かれそうなあざとい仕草


「あはは、ありがとうございます」


どうやら顔が赤くなっているかの心配はしなくて良さそうだ。

頬の緩みも無くなった。

冷えていく。


「あ!クラス!見ました!私と蒼月くん一緒のクラスなんですよ!」


知ってる。ショウの名前を見つける前に見た名前。

丁度俺とショウの間にあった名前。


「俺も驚きましたよ。こんなことってあるんですね」

「そうですよね!驚きですよね!私とっても嬉しいです!」

「俺も……嬉しいですよ」


……。


「私これからの学校生活が楽しみです!」


「そうだね」


疲れてきたな。


「私!蒼月くんと仲良くなりたくて!お隣さんだし蒼月くんって優しそうだから!」

「優しそうですか…」

「はい!私!人のことを見る目はありますから!…あっ!そういえば、しょうさんと一緒では無いんですか?私の友人から蒼月くんとしょうさんはいつも一緒だと聞いてて」


瀧本さんからショウという言葉を聞いて少し経った後から嫌悪感がじわじわ出てきているのがわかった。


「ショウは…いませんよ。あと、俺はちょっと寄るところがあるんで」


「あっ!そうですか!じゃあまた!」


少し早足になりながらその場を離れる。


くそがくそがくそが…


たった二回しか喋ったことのない人にこんな気持ちを向けるのは間違っている。

めんどくさいのはゴメンだ。こんな無駄な感情めんどくささの塊だ。

だけど…


だけどあの女が笑顔でショウの名前を言ってるのを見ると吐き気がしてくる。

苛立ちも感じてきた。


ヒドイ気分だ。


だが、何よりヒドイ気分にしているのは…


こんな思いをしているのはショウを大切に思っているからこそだと思い、この気持ちに安堵し、優越感を感じている自分がいることが、ヒドく不快で、ドキドキする…ヒドイ気分にしていることだ。


立ち止まり、人の声が聞こえない階段に座り、一人うずくまる。





「…………ショウ…」





その男子生徒の瞳は、赤く、暗く、輝き、美しい色をしていた。





あれっ…これユキちゃんヤンデレ√入ってね?

大丈夫!作者まだなんも決めてないから!

まだちょっと初めての想いで暴走しちゃってるだけだから!ただモヤモヤしちゃってるだけだから!


いやぁね、ショウの方はまぁ…。

クズなんでまぁ。多目に見てちょ☆

次はヒロインくんの過去の詳細とぐちゃぐちゃユキちゃんがもっとぐちゃぐちゃになる感じかな

ユキちゃん可哀想!読んでくれてありがとう!んじゃ!


あと初めて予約掲載設定っていうのを使ったぜ!いつ頃がいいか分からんから早朝にしてやったぜ!

朝のトイレん時にでも読みな!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 屋上の話、とても面白い。安心のクズっぷり。 ゆきちゃん可愛い [一言] 更新してるの気づきませんでした そろそろ名前からマイページに飛べるようにしてください
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