表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/33

28.コーヒー牛乳って砂糖入れたら喉痛くなることあるよね

夏ですね



「元気にしてたぁ?ユキちゃん変わらないねぇ~、まだショーちゃんにべったりなんだねぇ~」



「はぁ、そうですね…」



「…やべっ、砂糖入れすぎちった…」



今現在、家の前でユキちゃんと兄さんが久しぶりの対面で火花を散らしている幻覚が見えそうになっている二人をとりあえず家の中に入れてリビングの方にあるテーブルに座らせている状態。


オレは台所で二人の飲み物を用意している。上裸で。

いや、ちょっと濡れてんのよ、というか落ちたの池だし臭うのよ

大丈夫、ちゃんと手は洗ったので安心安全なハズ。


「ユキちゃんなんか女の子感強くなったねぇ~、やっぱり恋しちゃったから?あ、”自覚した”の方が合ってるのかなぁ?」


とりあえず兄さんは甘いの好きだからこの砂糖入れすぎたコーヒー牛乳で…というかコーヒー牛乳に砂糖入れるの小さい頃は普通に飲んでたけど今では喉痛くなるんだよな…


「何言ってるのかわからないですけど…シュウさんはだいぶ変わりましたね。

昔は髪そんなに伸ばしてなかったし女性物の服も着てませんでしたよね?」


ユキちゃんは普通にブラックコーヒーでいっか

ひゅ~、おっとなぁ~

この前ユキちゃん家に泊まった時に朝起きたら椅子に座って本を読みながらコーヒーを飲んでるユキちゃんは様になってた。めっちゃ良かった(語彙力)


「んぅ~、そうかなぁ~?お兄ちゃんは別にそんな意識してなかったんだけどぉ…あ、ゴメン、嘘ついちゃった。

ショーちゃんが好きそうなのを意識してたらこうなったのかな?」


オレは運動してたのでアクエリを飲む。

ポカリとアクエリで迷ったがどっちがどんな味なのか忘れるのでほぼ適当に決めてる。

ウェイトリフティング部のやつでアクエリかポカリを飲み過ぎて倒れたやつがいたな…

おにぎりみたいなヤツだった…


「ほれ、これが兄さんで…こっちがユキちゃんね」


「ショーちゃんありがと~」


「ん」


やはり兄さんと話すのは苦手なようだ…

ユキちゃんが苦笑いをしている

それに比べて兄さんはニッコニコしてる。


「んじゃオレはシャワー浴びてくるから」

「あ、お兄ちゃんも一緒に入る~」

「今日は入らせませぇ~ん」

「ぶぅ~」


兄さんが頬を膨らませているがあざとい、あざといぞ兄さん。そのほっぺを思いっきり叩きたくなっちゃうぞ★


それではさっさとこの臭い体を清めますかねぇ


○○○○○○○○○○○○○○○○○○

ユキちゃんのターン



「あの…」


ショウがリビングから出ていき少ししてから口を開く


「んぅ?どうしたのぉ?」


あまり考えたくは無いがこの兄弟だと十分にありえることなので口元を引き攣らせながら聞く


「もしかして…ショウと最近一緒にお風呂に入った…んですか?」


否定してくれないかな…しないんだろうなぁ

とは思いつつもしてない方を願う


「ショーちゃんの身体また逞しくなったよね」


残念ながらその願いは届かなかったようだ…

というか普通に質問に答えられないのかと思いつつも、いつの間にか下唇を噛んでいることに気付く。


「ショーちゃんお兄ちゃん思いのイイ子だからお兄ちゃんの体を隅々まで洗ってくれたんだぁ~

お兄ちゃんちょっとビックリしちゃったけど嬉しかったなぁ~」


シュウさんの話を聞いていると自然と手に力が入ってくる

胸がムカムカしてくる。


「ショーちゃんお兄ちゃんがやめてぇ~、許してぇ~って言っても全然やめてくれなくてねぇ」


ショウはシュウさんと何をしていたのだろう…いや、考えたくない。

だが、少しだけ、ほんの少しだけ想像してしまう。

すると胃液がこみ上げてくるのを感じた。


「もう…いいです。良かったですね」

「うん、すっごく楽しかったよ。……大丈夫?ユキちゃん顔色悪いよ?」

「すみません。ちょっと気分が悪くて…」

「…」


シュウさんが俺のことを、暗い紫色の瞳で見てきて口元は薄く微笑んでおり怖くすら感じる。

やっぱりこの人はショウの兄なんだと実感してしまう。

ショウとは違うヤバさがこの人にはある。

そしてショウへの執着が伝わってきた。

シュウさんがショウにだけ好意を向けているようにショウもシュウさんにだけ好意を向けているかもと考えると黒いドロドロとしたものが湧き出てくるのを感じる。


「ユキちゃん…」


小さい頃は蛇みたいな人だと思っていた。

でも、この人はもっと醜く怖いナニかなんだ


「ちょっと、トイレ行ってきます」


俺は逃げ出すことしかできない。



○○○○○○○○○○○○○○○○○○

シュウのターン



ユキちゃんがトイレに向かうのを見つめる。

あの小さい背中は昔っから変わらないなと思いながら

いつもショウの傍にいてお兄ちゃんからは怯えてすぐにどっかに行ってしまう小動物。


「子供だねぇ、ユキちゃんは」


少し煽ってみたら顔を赤くしたかと思ったらすぐに青くして逃げるなんて...


「やっぱり変わって無いんだね。

ちょっとは期待してたけど........

残念だなぁ〜」


ユキちゃんがもっと欲張りさんになったら、もっと勇気があったら、もっと強い想いがあったら

何か”おもしろい”ことが起きると思ってるから

これからのユキちゃんに期待かな…

いや、待った結果がこれってことだから…お兄ちゃんが行動するしかないってことだね…♪


というかぁ

お兄ちゃんをリビングに独り残すなんて酷い2人だなぁ〜

これから何しよっかなぁ~

なんて思いながらショウちゃんが入れてくれたコーヒー牛乳を飲む。


「あっまぁ〜い、お兄ちゃんとショーちゃん程じゃないけどあまぁい

やっぱりショーちゃんが入れてくれるコーヒー牛乳は美味しいなぁ〜」


ショーちゃんが入れてくれるコーヒー牛乳は甘くて優しい味がする。

まだショーちゃんが今より少し小さかった時、よく雨の日に入れてくれていた。


懐かしいなぁ…

あの頃のショーちゃんは可愛いかったなぁ~

今も十分可愛いけどねぇ



○○○○○○○○○○○○○○○○○○

ショウのターン



池の臭いも取れ気分もリフレッシュして気分爽快!とまではいかんがスッキリしたぜ…

そういえば着替え下しか持ってきてねぇなぁ…

ま、上は別に着なくてもいっか。


頭を拭きながらふと洗面台の鏡を見る。

鏡には乱雑に短く切っていて光の当たり具合によって茶色く見える髪。


目つきが悪くすれ違う小学生に怖いと言われ続けた目だ。絶対に目だけが理由じゃないとは思うが別にそれはいい。


だが目つきが悪いとは言ってもやっぱりオレってイケメンだよなぁ

かぁ~、いつ見ても殴りたくなるぐらいイイ男だぜまったく。


「あ?こんなとこに傷ってあったっけ?」


自分の身体を見てみると切り傷みたいなのがあった。

これまだ新しいやつだな…池ん中ドボンしたときにでも傷ついたか?

…やっぱ傷の量すげぇなオレ。


小さい頃からかなり暴れまわってたから小さい切り傷からデカいヤツまで残ってる。

ユキちゃんや兄さんが傷を軽めの治療はしてくれるからそれだけで済ませてたらなんかこんな感じになったな…ヤの付く人みてぇだな。これで刺青入れてたマジもんだな

温泉入れなくなるの嫌だからしないが。


でもこの傷ホント小っちぇ頃のばっかなんだよなぁ…

あの頃は石ばっか投げられてたなぁ…、投げてきたヤツは全員顔面一発殴ったが。


てかあの二人をずっと残しとくのもアレだし戻るか


脱衣所から出ると廊下でユキちゃんと目が会った。


「ユキちゃんじゃん、どったの?」

「いや…ちょっとトイレに行ってただけ」


顔色わっる!てか目が泳いでるぅ!兄さん一体何言ったんだよ!


「どぅ~したんだいユキちゃん。キモイぐらい目が泳いでるぞ?もうずっと動いててマグロかと思っちゃったぞ?」

「普通に面白くないからやめて。…別に何でもないよ」


はいダウトぉ~、オレを騙そうとするなんてあと5年ぐらい早いぜ。

何故5年かって?ユキちゃんの色気が増してそうな時期だからだよぅ!!


「ユキちゃんもつまらん嘘なんかついてないで何があったのか言いなさいな」


というかオレのギャグがつまらんとかマジぴえんなんだけど。ぴえん越えてぱおんでぼろんなんだけど。

何をぼろんしたのかって…?ちょ、言わせんなよ///


「……ショウってさ…」

「おん」

「シュウさんと最近お風呂入ったの?」

「ああ、昨日入ったな」


あ、ユキちゃんが崩れ落ちた。

四つん這いになって項垂れてやんのぉ~

…いや、思ったよりダメージ受けてんなこれ


「別に一緒に入ったけど変なことしてないぞ?」

「本当?」

「いや嘘だけど」


あ、魂抜けてる。


「ただ洗いっこしただけだって、いうてそんなロボットの合体シーンを再現したりとかはしてないって」

「…………してたらそれはそれで問題だろ」

「せやな。まぁ元気出しなってユキちゃん。

ただちょっと兄さんと遊んだだけだからさぁ」


消沈しているユキちゃんの肩に手をおく


「……めて…」

「ん?」

「…抱きしめて、俺を」

「倒置法?」


脛殴られた。


「仰せのままにぃ~」


オレは膝を曲げユキちゃんの脇に手を突っ込む形でオレの胸に引き込む

顔は見えないが今頃赤くしていることだろう。若干熱いし。

そういえば今オレ上裸だったな…もうユキちゃんも慣れてるっぽいしウケる。


「てかなに?そんなに抱きしめてもらうの好きになっちゃったの?」

「……悪い?」

「んや、ぜぇんぜん」

「ショウが汗臭くない…」

「そりゃあさっき洗ったばっかだからな。てかいつもは汗臭いみたいに言うな」


というか廊下で何抱き合ってんだろなぁ、てかこれ兄さんに見られたらどうなるかねぇ。

いや別にどーもならないだろうけども


「ほら、もういいしょ、兄さんもいるしあんま長いと見られるぞ」


ユキちゃんの脇から腕を引っこ抜いて立ち上がる

離れるときに少し抵抗された気がしたけどユキちゃんの力なんてアリぐらいしかないから信憑性が薄いですねぇ…


「ユキちゃ~ん?」


ユキちゃんがまだ座った状態で下を向いているからユキちゃんの長い前髪で顔が隠れて良く見えないがこれはテンションガン萎え状態のままってことはわかる。言葉遣いが古い?親が良く言うもんで…


「…………ショウは…」


「ん?」


「…シュウさんのこと…どう――」


「あれぇ~?二人ともこんなとこで何話してるのぉ?」


何だこの見計らったようなタイミングは…

流石我が兄者、やりよる。

さて、ここは何と答えるべきか…明らかにユキちゃんはオレに何か聞こうとしてたしその内容も兄さんに関することで間違いないだろう。

しかも今ユキちゃんはナーバスであろう状態ときた…。そんなときにされる質問とか絶対重い内容だったり難しいヤツだったりするわけだからここはスルーだな。良し決まり。


「別に何でもねぇよ、たまたま同じタイミングで鉢合わせただけ」

「ふぅ~ん…そっか!じゃあ早くリビングに戻ってまたお喋りしよっか!まだお兄ちゃん話したいことあるし!」

「へいへい、ユキちゃん行くぞ~立て~」


…てかこれ絶対兄さん話ちょっとは聞いてた可能性あるよなぁ

何話してるかって聞いてきたし、まずユキちゃんが床に座り込んでる状況が普通に変だしな

それを聞かないってことは兄さんが話聞いてた可能性が十分にあり得るし、もしかしたらというかほぼ確定で兄さんが何かユキちゃんに吹き込んでこんな状態にしたんだろうな

一体何を言ったんだってばよ…。

いや普通に予想はつくけども…



「あ、ショーちゃん上何も着てないけどもしかしてお兄ちゃんのこと誘ってる?」



この人こんなんだったっけかな…





最近筋トレしても全然筋肉つかないんですよねぇ…

鍛え方が間違ってるんだろうけどなんか違うんですよねぇ、前は普通にモリモリついてたのになぁって

どんどん体が細くなってくんですよねぇ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 追記。 書いたよ。明日投稿します。 女装男子、男の娘、ニッチですが頑張りましょう。 無理せず、早く燃料投下してください。
[良い点] 更新してくれたこと。 [一言] ユキちゃん可哀想だね。何で嘘つくかな。で、すぐばらすし。肉親相手に三角関係とかハードすぎ。 面白すぎでしょ。 それはともかく、更新お待ちしてました。 ええ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ