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WHITE  作者: シュミル
7/19

『5』GAME

そして、物語冒頭の路地裏へと帰ってきたのであった。


ゲームはもちろん一方的。


唯一救いだったのが、『寅』はこちらに

対して一切攻撃が出来ないことであった。


少しでも傷をつけた瞬間に負けだというのだから、

もちろん行動も慎重になる。


しかし、そんなハンデものとはしないほどに

『寅』の、力はずば抜けていた。


ほら、現に今俺が追い込まれているわけだしね?


俺が弱いんじゃない!

『寅』が強いんだ!


てか何でいきなり虎なんだし!

なんで敢えての虎!?


理由はそう、わかっている。

愛しの真紀さんから奪い取った説明書、

そこに書いてあった『CW』の使い方は確かに

一文だけであった。しかし、そこには

『干支の器』と『大罪の器』の能力について記されていた。


『寅』の通称はこう記されていた。

『始まりの寅』


いや確かに始まりの寅だけれども...


何かそれは違くない?

宇宙の始まりとかの始まりじゃないの?それは


取り敢えず、路地裏に追い込まれているのではなく、

俺が路地裏に誘導した、と考えれば、なんか勝てる気がすr

「やっぱ無理ーー!!」


飛びかかってきた寅を避けながら絶叫した。


大丈夫だ。俺には日向遥さん(笑)に

(やっぱ名前似合ってないな)

貰ったソード(ナイフ)があるんだ!


飛びかかってきた来たところをこれでぐさっといけb

「やっぱ無理ーー!!」


飛びかかってきた寅を避けながら絶叫した。


いくら助けを読んだところで、

助けが来ないのはさっきわかった。


恐らくこの結界のせいだろう。


と・に・か・く!!

あの不自然なまでに、ナイフを受け取るシーンは

どう考えてもフラグだろ!


このナイフが何かしらの役に立つんだろ!?

そうだよね!?

「そうだと言ってーーーー!!!!」


俺は半泣きになりながら、

飛びかかってきた寅を避けつつ、心からの懇願を叫ぶ。


考えてみれば、攻撃力は封じられているとはいえ、

世界を滅ぼした力をもつ種族ですよね!?この人(寅)


身体能力くらい、盟約で縛っておけよーーーーー!!!!!!

使えねぇな!人類!


俺の魂の叫びに人類は応えてくれるだろうか。

いえ、応えてください。お願いします。

何でもしますから(なんでもするとは言ってない)。


取り敢えず打開策を。


「考えられるかーーー!!!」


飛びかかってきた寅を避けながら絶叫した。


だってこれ物理限界超えてんだろ!

もう避けられない。絶対無理。


まて、落ち着け俺。

思い出せ、相手が何故人間の力を必要としたのか、

知恵がほしい?!


つまり、相手は能無しってことか!?

勝てる、か?


いや

「勝つ!!!」


今までの人生で1番アドレナリンでてるかもしてるかもしれない。


寅が飛びかかってきたときがチャンス!それは揺るがない。

自分から飛びかかれば、返り討ちに遭うのは目に見えている。


寅な俺を傷つけないために、爪をしまっている。

怖くない。大丈夫!


次の瞬間、寅が正面から飛びかかってきた。

予測し、予め前屈みになっている俺には当然触れることすらできない。

と、ほぼ同時、「ゴスっ」と鈍い音がした。


前屈みになった時に後ろ側に振り上げた

右足に寅の()がぶつかった。


勝利条件は確かこう、

先に頭に触れた(・・・)方の勝利。


つまり、俺の勝ち、のはず!

「だよね!?」と

寅のいる方へ振り返りながら問う。


その瞬間、周囲を覆っていた結界が剥がれた。

恐らくゲームセットの合図だろう。


「いてて...やれやれ年寄りをいたわらんかい」


うん確かに年寄りだね、1000歳以上だもんね。


すると、寅は俺の目の前で伏せをするような形になり、


「盟約に従い、本刻をもって、矢代唯希を主人とする。

また、それらを人類の協力とみなし、矢代唯を

本刻をもって解放するものとする」


と言い放った。


「ん?」


「どうかされましたか?ご主人様」


「いや、『CW』がぐわっーーーって光ったり、

母親と感動の再開を果たすとかないの?」


「矢代唯であれば、今頃研究所に、いるものと

思われます。存在を消しただけですので、

『CW』が光るとかは存じ上げません」


えっ?感動も糞もないじゃん

なにこれクソゲー、、、


俺はこほん、と咳払いして言った。


「何はともあれ、これから宜しくな、えーとなんて呼べばいい?」


「ご主人様が付けてくだされ」


「分かった、なにがいい?」


問い返すことにした。いやだって名前付けるのとか緊張

するじゃん!優柔不断とか言わないで!


「それは自分で決めろということでしょうか?

ご主人様のご命令とあれば、従う他にありませんが、

よろしいので?」


「あぁ、いいぞ。俺はそういうのに向いていないんだ。

あと、あんまり俺には敬語を使わなくていいぞ」


キラーンと効果音が付いてしまいそうなほど

キメ顔で言ってやった。


「わかったよ、これからよろしくな唯希、

俺のことは気軽に、そうだな『白虎』なんかはどうだ?」


「いやお前白虎より白いだろ、却下」


てか、いきなりラフな感じできたな、

コミュ力たけーな。今度教えてもらお。


「大戦でバトってたときはなんて呼ばれてたんだよ」


「俺達にはテレパシーがあるから、名前など必要ない」


あっそうですかーすみませんテレパシー能力なくて(泣)


「すまんが、1日考えさせてくれ、ずっと使う名前なんだから

そんな簡単には決められない」


「了解した、必要とあらば、念を送れば、すぐに駆けつける、

特に他の『器』達とのゲームの時には呼ぶといい、では」


そういって『寅』は消え、ようとしたのを呼ぼ止める。


「ずっと疑問に思っていたことなんだけど、

お前、その姿でいて、騒ぎとかにならないの?」


「その点は問題ない、通行人からは

俺が見えないよう、認識阻害の術式を常に展開している」


そして、続けていった言葉が俺を戦慄させることになる。


「ご主人様にも勝負に集中できるよう、周囲の人間を

認識できない術式を張っていたのだぞ?」


は?つまりそれって、通行人からは寅が

見えてなくて、俺だけが見えてたってこと?それやばくね?


「さて、帰りますかね」


物凄く諦観の混じった声で言った。


「気をつけてお帰りください」


お前ほんとに死んで!

なんで俺にも認識阻害の術式かけなかったんだよぅ、うぅ


家に着いたらよほど疲れていたのか、

部屋に入るなり泥のように眠ってしまった。

あぁ、10年振りにお母さんに会いたかったな。


てか、結局ナイフ使ってねぇじゃん。


——翌日


学校につくと、案の定、やけに視線を感じる。

ヒソヒソと俺を見ながら話す声に耳を研ぎ澄ませて

聞くと、予測していた通り、こういった内容であった。


昨日俺は、1人(・・)で路地裏でぶつぶつ独り言を

言ったり、叫んだりしつつ、

飛んだり跳ねたり、していた。




いや、ちがーーーーーーう!!!!!

や・め・てーーーー!!!!!!



————————————————


いや、戦闘シーンの書き方わかんな過ぎて草。

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