第9話 俺の世の中
すいません、更新が遅れました。
ブクマが1000を超えました!ありがとうございます!
ステータス
俊敏性から敏捷性に変更しました!
森に入ってモンスターを探し、見つけ次第鋼鉄の剣を振って倒した。出てきた魔物はキノコの魔物やカエルのような魔物。大きい木の魔物など、ゲームでいう雑魚敵キャラばかりだった。
「っし!これで100体目っ!」
目の前にいるキノコを叩っ斬る。ちなみにルルは木の陰で寝ている。敵が弱すぎて飽きたらしい…。
「結構素材もポイントも貯まったかな…【ポイントガチャ】。」
【ポイントガチャ】
ポイントを貯めてガチャを回すことができる。何が当たるかはランダム。1回10ポイント。10連100ポイント。
現在のポイント:114ポイント。
鋼鉄の剣でキノコの剝ぎ取り袋に詰めながらポイントを確認する。よし。引けるな。
「ルル、そろそろ帰るか!」
眠っているルルを揺さぶる。ちなみにルルは今日買った白ゴスロリ服を汚すまいと、俺の学生服を地面に引いてそこで寝ていた。俺の制服が土でドロドロだ…。
「仕方ないな…。」
全く起きそうにないルルをおんぶし、素材などを入れた袋を腰に巻きつけて立ち上がった。
お、重てぇ…。ルルは見た目相応の重さだからよかったけど、素材が重い…、狩りすぎたか?
俺の腰に巻いている袋の数は5個だ。
1袋につき素材を20個ずつ分けて入れている。
重くなった足を引きづり一時間もかけて街に着いた。途中でルルが起きたのだが俺がおんぶしているのを見てから二度寝した。今は二度目の夢の中だろう。
「すいません、素材ってどこに行けば買い取ってくれるんですか?」
一度服屋に行きマリエールさんに場所を聞いた。まさかの服屋の隣の隣らしい。聞く前に探せばよかった…。
「いらっしゃいっ!」
中に入ると禿げたイカツイ顔をしたオッサンが出迎えてくれた。
「すいません、素材を売りに来たんですけど。」
「んんー?随分若いな。本当にちゃんとした素材だろうな?」
ちゃんとした…?まあ一応モンスターの素材だし、大丈夫だろ。
「これなんですけど…?」
腰に巻いていた袋を一つだけ取り、棚の上に置いて中身を見せる。
「ん?おぉ。こりゃキノールの素材じゃねぇか。これはゲロリの素材か。」
キノールがキノコの魔物でゲロリがカエルの魔物だ。わかりやすくていい名前だ。
「素材の状態もいいし、全部まとめて銀貨5枚ってとこだな。」
銀貨5枚…やっと服が買えるようになったか。結構いい金になるぞ。
残りの袋を4つを棚の上に置いた。
「あと、これもお願いします。」
「そ、そんなにあるのか…。まぁいい。中身は全部さっきの袋と同じか?」
「いや、さっきの素材の他にも入ってます。」
そう伝えると、オッサンはゴソゴソと袋の中を漁りだした。
「お。ウッドマンじゃねえか。しかもこれも綺麗だ。ウッドマンの素材は結構いろんなものに使われるから高値で買い取るぞ。…そうだな。5袋全部合わせて銀貨40枚だ。」
ウッドマンすげぇ!ぎ、銀貨40枚って結構大金じゃない!?
「支払いは白銀貨4枚がいいか銀貨40枚がいいか、どっちだ?」
百円玉5枚がいいか五百円玉1枚がいいかってことかな。んー、使いやすさで百円玉の方かな…。
「銀貨でお願いします。」
「はいよ。」
しばらくして棚の上にドスっと袋が置かれた。その中には銀貨40枚が入っていてとても重たかったので金持ち気分が味わえた。
「おい、兄ちゃん!また来てくれよ!素材がいいのは大歓迎だ!」
出て生き様にそう言ってくれたオッサンを見てニコリと笑い手を振った。
さて…。とりあえず金も手に入ったことだし宿を探そうか。さっき入っていた方に宿があったな。
「ルル、宿に行って、とりあえず今日は休もう。」
未だに背中にいるルルにそう伝えるとコクッと頭が動いたので宿に向かうことにした。入ってきた方にあった宿は見た目はボロかったが入るとそうでもなく綺麗にしていた。
「いらっしゃい。何泊だい?」
今日と明日はゆっくりしたい。
「二泊でお願いします。」
「2人で銀貨6枚、後払いだよ。部屋は二階の一番奥だよ。朝と夜は飯が出るから呼んだら降りてきな。」
鍵を放られたので慌てて取る。ルルを落としそうになったのだがギリギリセーフだった。
階段を上がり二階の奥へ向かった。
「結構部屋があるんだな…。お、ここか。」
鍵を差し込みドアノブを回すとボロボロの部屋が見えた。うん。一言で言えば牢獄かな!まあいいけど。
部屋の中は質の悪そうなベッド1つと窓があるだけだった。とりあえず装備を全部外してルルをベッドに置いた。俺?もちろん床さ。
さて。落ち着いたしガチャを回すか。
「【ポイントガチャ】。」
【ポイントガチャ】
ポイントを貯めてガチャを回すことができる。何が当たるかはランダム。1回10ポイント。10連100ポイント。
現在のポイント:114ポイント。
よし。行くぞ…!新たな従魔をゲットしてやる!!
空中に浮く10連の文字をタップした。
視界が金色に包まれる。
「まぶしっ…」
装備
・鉄のナイフ 【レア度2】
・賢者の杖 【レア度5】
・妖刀時雨 【レア度5】
魔法
・火球20発 【レア度3】
・回復魔法II 【レア度4】
・闇壁20発 【レア度4】
・煉獄∞発 【レア度6】
スキル
・闇属性操作 【レア度4】
・剣術の極意III 【レア度5】
・魔法の極意II 【レア度5】
お、新装備だ。レア度6の魔法がある…。でも従魔がゼロか…。世の中そんなに甘くなってことだな。ラスト一回単発引くか。鉄の剣でも売れば金になるしな。
今度は眩しくないように目を閉じで一回。の文字をタップする。
従魔
・神獣ヨルムンガンド 【レア度6】
…前言撤回をしよう。俺の世の中はどうやら甘々のようだ。
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