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第29話 一狩り行こうぜ

更新お待たせしました!


え?誰も待ってないって?ハハハ、ワラエナイ冗談ダ。

俺達は再び冒険者ギルドの前までやってきた。ルルとヨヨからは、早く入れよって感じでチラチラと俺を見てくる。


それはそうだろう。何故かって?それは俺がギルドの前で5分くらいウロウロしているからだ。


理由は、まぁ勘がいい人ならわかるだろ?思い出しても見てくれ。俺達がこのギルドを最後に出た時の状況を…。


もし普通に入って行って、「はいお前逮捕〜」とか言われちゃったらどうしよう!

王様に許してもらいました!とか言っても「は?頭大丈夫?」って言われるかもしれない!


そんな感じの事を考えていたら、ギルドのドアを開けるのをためらってしまった。


「くうう!入らなきゃ行けないんだけど、入りたくねえええ!!!」


「早く入るのじゃ。」


いつまでもグズグズしているからか、痺れを切らしたルルが俺の背中をグイッと押す。


必然的に、冒険者ギルドのドアを開けることになった。一歩踏み入ると、中にいた冒険者の目がコッチへ向く。


男に見られても嬉しくない俺は、ガチムチと目を合わせないように、横にいるルルとヨヨの目を交互に見る。


頭に?を浮かべてるけど、ここにルルとヨヨが居てくれて助かったぁあ!


「おい、お前。」


前から聞き覚えのある声が聞こえた。


この声、アレだよな。オコだったギルドマスターだよな?


錆びた機械のように、ギギギと前を向く。すると、俺の記憶力は仕事していて、ギルドマスターが立っていた。


ギルドマスターの顔は、今日俺が見たオコな顔ではなく、少し引きつっていた。


「あ、あの。薬草の件っすよね…?」


もしかしたら、このギルドマスターはとんでもないど阿呆で、「え?薬草?なんのことぉ?あっぱー」なんて狂い出す可能性もある。なので一応恐る恐る聞いてみた。


「あ、あぁ。薬草の件はさっき王家の印が入った手紙が届いてな。無罪という事だ。なぜ一介の冒険者の罪に王家が対応したのかは謎だが…。」


え、王様仕事早くない?というか、俺達直行でギルドに来たよね??いつ情報に抜かれたの??


「王家のウィンドホースが来た時は驚いたがな。だからその件はもう終わった。……あの薬草なら買い取ってやる。依頼完了報告をもう一度してこい。」


俺は感動して顔を手で覆う。


ごめんなギルドマスター。俺、この恐ろしいオッさんめ!とか思ってました!どうかこの大罪を許しておくれ!


「どうした?」


「いえっ!何でもないであります!」


慌てて返事をしたせいで、どこぞのカエル軍曹のようになってしまった。


とりあえずギルドマスターにはペコっと頭を下げて、早歩きでカウンターに向かう。


そしてカウンターに俺が取りすぎた薬草全て置いてみせる。


「依頼達成しました!!」


もう恐れることはない、なんせ許しは貰っているのだ!


今度こそしっかりとしたドヤ顔を決めつつお姉さんを見る。


「い、依頼達成お疲れ様です、。」


チラチラとギルドマスターを見ながら作業をしているあたり、本当に大丈夫?とか思っているのだろう。


「薬草1000本で、10万銅貨です。」


ふぇ?聞き間違いだろうか?今10万って聞こえた気が……。


「10銅貨ですか?」


「いえ、10万銅貨です。」


なるほど。俺の耳は正常なようだ。薬草高くね?


「薬草一本100銅貨なので、10万銅貨であってますよ?あぁ、それとランクですが、申し訳ありませんがEランクとなります。」


なんでお姉さんは謝っているんだろ?俺はEランクになりたくて頑張ったというのに……。


「本来ユウタさんが得られたポイントならDランクになれるのですが、一応少々問題があるので……」


あっ、お咎めなしにはなったものの法律違反には間違いないから上げることはできないって言うことなのか!!


「いえ、こちらこそすいません!あ、そうだ。Eランクの依頼って、もう受けれるんですか?」


そう、俺は冒険者をしに来たんだ。早く依頼を受けたくてウズウズしている。さぁゴブリンでもスライムでもなんでも来やがれ!


え?敵が弱そうって??ばっきゃろう!冒険の序盤は、ゴブスラでしょ。


「はぁ、またユウタがアホな事を考えておるのじゃ……」


「はぁ、顔見ただけでわかるかな〜…」


アホな事とは何だね!まぁ確かに神獣連れてゴブスラ狩りは舐めてるとは思うけども!!


「えっと……ゴブリンやスライム討伐の依頼ですか?」


「……あれ?今俺、願望言いましたっけ?」


「ユウタさんは顔に出やすいタイプなんですね。」


よし。もういい。俺の表情の事もろもろについては、もう諦めた!表情ナニソレオイシイノー??


「……その、依頼はあるんですか?」


「あ、はい。ゴブリンやスライム討伐はE級から出来ますよ。」


「是非!是非にそれでお願いします!」


よし来た、この依頼を受ける事で俺も冒険者感が出てくる!ふははは!!俺は冒険者だぁあ!!!!


「えっと。こちらですね、」


そう言ってお姉さんは二枚の紙をカウンターに置いた。


【ゴブリン討伐】

依頼ランクE

取得ギルドポイント

・ゴブリン1体につき10ポイント

依頼達成内容

・ゴブリン5体


【スライム討伐】

依頼ランクE

取得ギルドポイント

・スライム一体につき15ポイント

依頼達成内容

・スライム5体



「ゴブリンよりスライムの方がポイントが高いんですか?」


「はい、スライムは物理攻撃耐性がありますので、魔法が使えない人が多いEランク帯の人には時間がかかるからですね。」


なるほど。理解できた。だが依頼に行く前に絶対に聞いておかない事がある。


「討伐しすぎたら法律違反とかって、ないですよね?」


これでまた討伐しすぎて、牢屋に舞い戻る羽目になるわけにはいかない。


「あ、はい。薬草と違って討伐対象の魔物は保護するべきものではありませんから」


なるほど。今の言葉だけで頭のいい俺はわかってしまった。


言い方を変えれば討伐対象ではない魔物は保護するべきという事だろう?つまり討伐対象ではない魔物がいると言う事…。


その推測が正しいかどうかは今度暇な時に聞こう。とりあえず俺はゴブスラを狩らねば…!


謎の使命感に駆られた俺は、さっそく依頼を受けてギルドを出る。


さてゴブスラが生息している森へ向かうか。


「よし、ルル。ヨヨ。……すうぅぅ……」


2人の名前を呼んでから、大きく息を吸う。ここで言うことは、決まっている。









「一狩り行こうぜ!!!!!!」


「うるさいのじゃ。」

皆様、一狩り行こうのフレーズ、分かりますよね?もうすぐ発売ですが、一狩り行く方は、どのくらいいるんだろ…。ちなみに僕は一狩りと言わず5千狩りくらいするつもりでs(((


まぁそんな話は置いといて。次の更新は〜……いつにしましょう。明後日くらいだとは思いますが、遅れたら遅れた時に考えます。

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