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第12話 迷宮入り

総合PVが20万を超えました!皆様のおかげです。ありがとうございます!

迷宮に入ってすぐ、わかったことがある。迷宮内はデカイモンスターだらけだ。


「ユウタっ!後ろに下がるのじゃ!」

「え?」


何かあるのかと思い後ろに下がって振り返る。何もなかった。


「なんだよル…ル…」


さっきまで俺が立っていた場所に極太の矢が刺さっていた。


「その矢を放ったのはあそこに居る奴じゃ。」


ルルが指差す方には骨がいた。そう。よくゲームで見るアレだ。


「す、スケさん…!」


ビュンッと風を切り矢が飛んできて、俺の頬にかする。

危な…。


「じゃあなスケさんっ!」


一気にスケさんとの間隔を詰め、剣を振るう。


「カクカクカクカク」


おぉ、スケさんがカクカク言ってる…。ピタッとカクカクいうのをやめたと思ったらスケさんは崩れ落ちた。


「弱かったな、スケさん。お、また来たか。」


スケさんが崩れ落ちた直後に数体のスケさんが現れた。さっきのスケさんも弱かったけどこいつらも弱いのかな?


「鑑定!!」


【鑑定】

スケルトン/レベル53

【体力】6500

【魔力】0

【攻撃力】417

【防御力】67

【敏捷性】205

【スキル】無し



いや、強くね?レベル53って…。それにこのステータス、俺の初期ステータスより上だぞ…。


「ルル、左の1体は俺がやるから残り2体は任せた!」


ルルの方を振り返り見ると、そこにはもうルルはいなかった。


「うむ?2体だけでよかったのか?全部倒してしまったのじゃ。」


通用するか試してみたかったのに!!ルルさん早いっすよ…。次から全部鑑定しよ…。


ガックリと肩を落としとぼとぼ歩く。


「ギシャァァア!!!」


二足歩行のトカゲがいきなり飛び出してきた。やっときたぁ!!


「ルル、手を出すなよ!鑑定っ!」


一応ルルに念を押し鑑定をする。


【鑑定】

リザードマン/56

【体力】7900

【魔力】560

【攻撃力】219

【防御力】540

【敏捷性】360

【スキル】ブレス


スケさんより強いぞ。これ本当に皆無事か?


スッと剣をリザードマンに添えた。リザードマンも真っ二つになった。

レベル1に負ける56って一体…?


その後も出てくる敵はレベル53〜62の間ばかりで、どれも一撃で真っ二つになっていった。


「ユウタ、こっち階段があるのじゃ。」

「え?本当だ。」


ルルの目の前に下に降りる階段があった。どんどん下に行く形の迷宮なのか?


階段に降りて見た光景に俺は目を疑った。


「…これ全部、血か?」


階段を降りた先は辺り一面垢で染まっていた。


「っうぅ…」


奥にある角から呻き声が聞こえた。おいおい嘘だろ?もしかして…


「わ、渡部…か?」

「芦田!?」


高校一年の時にクラスメイトだったやつだ。そういえばコイツ…平均以下組だったな。


「芦田、怪我してるのか!?」

「あ、あぁ。左足が動かねえ。だから使えないって置いてかれたんだよ…。」


怪我をしたやつを迷宮内に置いていくなんて…。


「渡部は何でここに…?」


芦田がチラチラとルルを見ながら聞いてくる。あぁ、そうか。ルルのこと知らないんだった。


「いや、まぁ色々あってな?」


うん、本当に色々あったよ。ため息をつきながら苦笑いを見せ芦田の前にしゃがむ。


「ほら?乗れよ。」


怪我人をまたここに放置したらイケメン野郎と変わらないからな。


「サンキュー…」


芦田の目が涙でうるうるしていた。そりゃ死ぬかもしれなかったわけだしな…。俺なら相手が引くくらい泣く自信がある。


「ギシャァア!!」


またリザードマンか。


「わ、渡部っ!コイツに俺はやられたんだよっ!」

「えっ?」


芦田が言い終わる前にリザードマン切っちゃったよ。


「…一撃…?わ、渡部。お前何レベまで上がってるんだよ…!?」

「ん?レベル1だけど。」


え、もしかして芦田ってレベル1じゃないの?


「レベル1なわけないだろ。まあ言いたくないならいいけどよ…。」


えぇぇ…なんか嘘ついたみたいになってますけど、マジでレベル1なんですよね。


芦田に気づかれない程度で落ち込む俺。それを元気付けるかのように尻尾でペチペチしてくるルル。


あールルさんやぁ。ワシを慰めておくれ〜…。


「…鑑定」


一応ステータスを見てみよ。


【名前】アシダ・シュウヤ

【種族】人間

【性別】男

【年齢】17

【職業】戦士

【レベル】34

【体力】1200

【魔力】300

【攻撃力】980

【防御力】860

【敏捷性】437

【スキル】鑑定

【固有スキル】戦士の力

【魔法】無し


いや強いじゃん。平均以下どころかレベル1のイケメン野郎よりも攻撃力とか高いし。レベルが上がったことでこんなにステータスがあがるってのかよ?



…もしかしてレベルが上がらない俺って大分不利じゃね?


誤字脱字などがございましたらご報告ください!


次の更新は明日の夜です。

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