黒百合の道
赤と黒ぐるぐると
混ざり合う空と大地
私はそこを歩く
ぼんやりとしながら
ふらふらと
「歩く」と言ったが
正確には
引っ張られている
首に巻かれた黒い鎖を
先の見えない道の向こうまで伸びる鎖
その鎖がかちゃんかちゃんと音を鳴らしながら
私の首を引っ張る
私が歩く度
足下に花が咲く
黒くて禍々しい百合の花
黒百合の花
血のように真っ赤な大地から
ひょろひょろと咲く
不気味な花
私は黒百合をわざと踏みながら
鎖をかちゃんかちゃんと鳴らしながら
血液色の大地を歩く
黒百合の道を
独りで───




