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第23話 プリティラブラブサマーバケーション

〇〇〇先輩の好みのタイプは……


先輩は一時間ほど、プリバケをやっていた。


『私生徒会長だから困ったことがあったらいつでも相談してね? まさやくん♡』


『機会があれば』


『別に! あんたのことなんか好きじゃないんだからね! これはほんと偶然なんだからね!』


『僕も好きじゃないから安心してくれ』


『まさや~私とお前の仲じゃんウェイウェイ! マジ栄えるんですけど~』


『ごめんまた今度』

.

『うふん。まさや君~~~(ボインボイン)』


『遠慮しておきます』


『まさやくん~私達って小さい頃にさ、結婚しよって約束してたよね? ほんと子供の頃ってなんも考えずに過ごしていたよね(チラリ)』


『いや、してないよ』


……めっちゃ塩対応!


先輩。登場ヒロインの好感度へし折ってるけど大丈夫なのかな……私でもそこまで塩対応しないと思うけど……全エンディング見る効率的なプレイを志すかな


生徒会長キャラも、ツンデレキャラも、ギャルキャラも、お姉さんキャラも、幼馴染キャラにもあまり興味を示してない。


これじゃ、先輩の好みが知れない……プリバケ頑張って……


「せ、先輩は気になるキャラとかいないんですか? アニメとか見るタイプじゃないとか?」


「う~ん。なんかしっくりこないっていうかな。強いて言えば幼馴染の子かな。なんかことあるたびに思い出話ちらつかせて怖いけど、アニメは中学の頃はよく見ていたかな、でも最近はバイト忙しくて見てないね」


幼馴染は最初に出てきたメインヒロインだ。クラスの人気者であり、清楚で胸も大きい。それでいて主人公に想いを寄せている設定らしい。


それと、中学生の頃はアニメ好きだったんだ。中学生の頃の先輩ってどんな感じなんだろう。


「中学生の頃の先輩ってどんな感じでしたか?」


「……えっと、普通だよ。バイトが出来なかったから、アニメ見たりゲームやったりだったな」


なんか隠したいのかな? 先輩。はぐらかしている……


「そうなんですね、私は一生家に引きこもってゲームやってましたし。じゃあ今、

先輩はバイト休みの日って何をしているのですか?」


深く詮索するのは止そう。


「う~ん。ゲームだったり動画見たりしてるけど……上手い人テクニックを真似したり、あとは漫画読んだりとかかな。あ、これ凄い配信者みたいじゃないか? リスナーからの質問に答えたりするみたいな!」


先輩のテンションが高くなる。先輩もゲーム配信見てたりするんだ……


「そ、そうですね。先輩ゲーム配信とかに憧れているんですか?」


「いや、俺はやりたいとは思わないけど、上手い人の配信見るのが好きかな、ほんとテクニックとか人間技じゃない人いるし」


この調子でいっぱい質問できる……先輩の好みを……


「へ、へ~そうなんですか……上手い人の配信が好きなんですね……へぇ……その人って私より上手かったり……しますか」


「言っちゃ悪いけど柴橋じゃ勝てないよ、リアルで知っているヒトだと一番うまいけど、プロは別格別格。未来見えてるんじゃないかと思うしさ、世界大会も優勝しててるし」


わ、私だって優勝したことありますよ……先輩は、その配信者のこと好きなんですね……凄く早口になっているし……誰なんだろ。


「まぁ俺は……」


『あなたが先輩ですね? よろしくお願いしま~す』


オシャレな後輩キャラが出てくると、先輩の様子が変わった。見た目も派手だけど清楚な感じもある。かなり小悪魔なキャラだった。


「お」


「え」


『よろしくな。後輩!』


珍しく好感度の上がる選択肢をした。


『ありがとうございます。先輩!』


そして、先輩はノリノリで後輩キャラを攻略していく。しかし……プレイしてて思うけど、この後輩ヒロイン凄く佐奈川さんに似ている。


クラスで人気もあるし、胸も大きいし、太もももきれいだし……


もしかして、先輩って佐奈川さんみたいな子がタイプなのかな……


☆☆☆気まずいゲーム


いかん。つい後輩を選択してしまった。というのも、平静を装っているが隣に座る柴橋の髪から滅茶苦茶良い匂いしてて集中できていない。


シャンプーなに使ってるんだろう……しかもルームウェアが凄く無防備だし、どうしてもゲームに集中できない。


正直。今まで出てきたどのヒロインより、隣に柴橋の方が良いと思う。


「先輩って、こ、こういう明るい子が良いんですか……?」


……!?


「い、いや、別にそういうわけではなくてだな。ファミレスバイトで別の店舗にヘルプ入った時いた人と似ていたから、直感的に選んでただけであって、シフトで2人も少ないのに一緒にホールを回した時は一種の絆が生まれたんだ。凄く大変だったからさ」


直感で後輩を選んだからとは口が裂けても言えない……


「そ、そうなんですね……ふう……よかった……」


何がよかったのだろうか、後輩の目の前で後輩キャラを攻略していることについてだろうか……いや、意識とかはしてないけど、後輩ってところは柴橋と一緒だし。


『あの……まさやくん。私ね、幼馴染……なんだよ!』


「こいつしつこくないか? こいつの好感度へし折ってるつもりなんだけど……」


「そ、そうですね……先輩って興味ない女の子には塩対応貫くんですか?」


「え、俺の恋愛観?」


「は、はい」


一応前置きはしておこう。


「う~ん……ゲームの話であれば、今攻略している子以外の好感度上げたくないな。好きな子いるのに他の子にちょっかいかけてるの、俺は嫌かな……」


「そ、そうなんですね。でもこのゲームハーレムエンドとかもあるみたいですけど」


「いや、それは絶対に嫌だわ。一対一がいい」


その後もしばらくゲームを進めると、好感度もあってか、後輩のエピソードに突入した。ヒロインから告白される。


『先輩~好きです~』


これやってて凄く気まずいんだけど。柴橋の方を見ると……


「ぴゃぁ……」


柴橋も気まずくなっていた。すると……


『まさや君……どうして私じゃないの……』


包丁を持った幼馴染キャラが出てきた……


「「え?」」


『私と一緒にいないなら、いっそ殺して……私のモノにしちゃうよ!』


~~~BAD END~~~


「「女怖!」」


「な、なんか死んじゃったよ……怖いな……」


でも感謝している。気まずい空気は全部幼馴染がかき消してくれたんだ。


「そ、そうですね。私もびっくりしました。怖いですよ、あれは」


「俺が適当にフラグ折ってたせいかな……はぁ、初手でバッドエンド引くとは思わなかったよ」


数時間ぶっ通しでやったから、身体を伸ばす。


「区切りもいいし、休憩にしましょうか、先輩」


柴橋はクッキーを出してくる。正直滅茶苦茶美味いので無限に食えてしまう。


ただ、多分これ高級菓子だよな……一個いくらするんだろう……


「しかし、先輩結構厳しめでしたよね。タイプのヒロインとかいなかった感じですか……?」


「まぁ、好みのタイプはいなかったかな……幼馴染の人は怖すぎるし……」


「そ、そうなんですね……」


休憩が終わり、俺達はプリバケに没頭する。


『君が私の元にならないなら死んで……』


BAD END


案の定幼馴染に殺される。その後も主人公は幼馴染に殺されまくった。


「こ、これってさ、幼馴染攻略しないとだめなのかな……嫌だなぁ……」


「多分そうみたいですね……」


もう一度最初からやり直し選択肢を変える。ちょっとムカついてたので一番下をつい選んでしまった。


『人違いだよ』


『そ、そんなわけないよ。私達はずっと……一緒だったじゃん。だって、まさやくんは……うっ頭が……痛い……』


すると幼馴染の瞳からハイライトが消えた。


「あれ……君は誰……私は誰?」


「「精神崩壊したー!」」


そこからは、幼馴染エンドへ真っ直ぐだった。


幼馴染がかつて恋していたのは主人公ではなく、既に死亡している男性であった。あまりにも姿が似ていたために勘違いしていたらしい。


その事実を受け入れることが出来た幼馴染と主人公は結ばれエンディングに入る。


「や、やっと終わりましたね……ヒロインにときめきましたか?」


「……う~ん。確かにシナリオは面白かったけど。キャラがなーそんなときめいたりとかしなかったよ」


「え、幼馴染の人は良かったと思いますけど」


柴橋的にこいつ良かったのか……女子の感性なのだろう。正直主人公が振り回されてばっかで可哀想だった。


「とりあえず疲れた……何時間ゲームぶっ通しでやっただろう……」


「お疲れ様です先輩……今日分のお金です……」


俺達は時間まで普通対戦ゲームをやり解散となる。


「じゃあな。柴橋」


帰宅中考えがまとまった。プリバケをやって気付いたけど、どのヒロインよりも柴橋が可愛かった。


というか、もう隠すことできないくらい。


――俺って柴橋のこと好きだったんだな。


ゲームやっててもときめかなかったのはそういうことだったんだ。


元々柴橋は顔だって悪くないし、確かに寝不足で目にクマが出てきたり前髪が長くて地味な印象を持つ。


不登校だったから自分に自信が持てないだけで、凄い才能の持ち主だ。


挙動不審で慌てたりしている時の柴橋凄い可愛いし、可愛い。


……プール大丈夫かな。



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