表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
407/412

第四百七話 Side皇帝ホロス 助太刀

Side皇帝ホロス

 自分の口から戦いながら思わず舌打ちが漏れた。攻めきれない。こんなことは初めてだった。自分と同レベルならまだ理解もできる。だが、この皇帝たる自分より下のレベルのものに手間取ることなど信じられなかった。


 そいつは小さな鬼だった。


 巨人である俺の膝までもないような身長。細い腕に細い足。探索者にとって大きさなど関係がないと分かってはいるが、それでもこの見た目のものに互角の戦いをされるとは屈辱だ。そして相手はたびたび自分の中にいる誰かと話してる。


 今もそうだ。俺から目線が切れて、自分の中の誰かと話し出した。


「やかましい。摩莉佳の感覚は残っている。あの女は生きてる。うるさいっ!」


 目の前の小さな鬼。どういうわけか力でも勝てない。速度でも勝てない。単純にエネルギーの総量な勝っているのは見れば分かった。だがそのエネルギーの回し方が、俺の500年の研鑽を超えている。俺は油断などしていない。


 こちらへの集中が切れている時に攻撃と思ってしても、しっかりそれには対応してくる。巨大な戦槍で叩きつける。あっさり不釣り合いなほど大きな金棒で、それを堂々と正面から受け止めてみせる。


 受け止める瞬間に一瞬のエネルギーの発散を行い。普通なら無理なはずの耐えを見せる。この感覚だ。まだ俺が力もなかった頃に、大木でも殴ったような感覚。殴りかかった相手は微動だにしないのだ。


「見事な受け……エネルギーの運用に正直感動すら覚える」

「悪いな。戦いの最中はできれば相手に集中したいが……」


 受け止めた体勢のまま返事をしてくる。そのままスキルを使い一気に100連撃を食らわせる。鬼はそれを受け止めながら涼しく話す。


「そうもいかなくなりそうだ」


 喋った一瞬の緩みを見つけて喉を貫こうとする。しかしそれすらも金棒で受け止められた。


「何かお前の中でもめ事か?」

「気づいておるか。そうだ。少々面倒なことが起きてる」


 子供の鬼は忌々しそうな顔をしていた。戦いを純粋に楽しむ。そして相手の実力をとことんまで引き出そうとする。そんな戦い方をしてくる鬼だ。心から戦いが好きな姿は剣神を思い出させた。こちらの限界ギリギリを引き出そうとしている。


 そんなことに何の意味がある。おかげで自分だって肩で息をして、かなり疲れている。一瞬油断しただけで子供の鬼の体など消し飛びかねないような戦い方をして何がある。それなのに俺はその戦いに心惹かれる。


「もう少し長く戦いたい相手だが、体の持ち主がさっさと終わらせろとうるさい。まあ仕方ない。手加減は終わりだ。少し本気にならせてもらうぞ」

「……」


 強く奥歯を噛んだ。まさに上から目線。強くなってから、俺より強い奴などいなかった。だから聖羅国の頃から、理不尽を相手に突きつけてきた。それがどれほど理不尽であろうと相手が弱いから仕方がない。


 こちらのルールに意地でも従わせてきた。弱いから悪い。悔しければ強くなれと思い続けてきた。だが、俺の方が弱い……負ける……。光の精霊から入ってくる情報で帝王ロガンのところで、ロガンと同じ雷使いが急に強くなった。


 それを知っていた。


「いつ出してくるのかと思ったが……」


 つい先ほど桜魔が死んでしまったのも感じた。それに心が動揺している。自分ではどこか桜魔を利用しているようで心苦しさがあった。どうせあいつの好意には答えられないのが心苦しく自分の弱いところだとも思った。


 桜魔は完全に死んだ。せめてその仇は取るべき。自分らしくもない感情が湧き上がってきて、それでも国のことが頭をよぎる。


「さて、あまり早く終わるなよ」


 鬼の気配がどんどん強くなっていく。レベルが上がっていってる。今までレベルを抑えていたのだというように小さい子供が大きく見える。そしてその気配がこの巨人である俺と同等か、少し超えたと感じた時、気配の増大が止まった。


「おのれ……」


 大きさなど変わっていない鬼が大きく見える。子供なのに俺の倍もあるかと思える。勝てない。なら戦うべきではない。セラス様の時ほどの圧倒的な違いではない。だが10回戦い1回勝てればいい方……。


 セラス様ほど可能性が0ではない。


 冷静になれ……。


 大きく息を吐き出した。


「すまんな鬼。どうもこれ以上は無駄だろう」


 そうして利口になっていく。こんな時にも冷静にしかなれない自分が疎ましい。ある日、セラスという世界に興味のない神が生まれた。私が生まれた当時の世界は混沌としていた。


 セラスがこの世界に生まれても、セラスはこの世界に興味がない。だから絶対的に強い神なのに、この世界は全く平和にはならなかった。そこに秩序をもたらしたのは私だ。


「理解の早いやつはつまらん」


 世界を管理してきた。


「責任というものから逃げられん。そういう生き方をしてきた」


 今更それをやめるなどできない。


「ちっ、ならば聞きたくはないが、マークとの契約だ。さっさと終わらせるために聞いておこう。ホロスよ。降伏しろ。そして【管理球】を1ヶ月こちらの管理下におくことを承諾しろ。そうすればお前の領地と、今後の国の安定を約束してやろう」

「その程度の条件でいいのか?」


 俺は今まで負けた相手にはもっと苛烈な条件を突きつけてきた。相手がモンスターであれば、皆殺しにすることも珍しくなかった。こんな条件信じがたい。


「こちらは実利とやらが優先だ。時間をかける余裕がない。早く終わらせたいんだとよ。お前と先程まで戦っていた六条祐太が、こちらのトップだ」

「あんな子供が?」

「そうだ。子供だが奇妙なカリスマ性がある。そして、あれは甘い。自分の仲間になったものに対してあまり厳しくできないタイプだ。お前が1ヶ月経った後も小僧に従い続けるならば、お前の国の安定は約束してやろう。気に食わないなら戦い、勝て。どうする?」

「1ヶ月で良いのか?」


 本当に心底面白くなさそうに小さい鬼の顔がゆがんだ。こちらが降伏を選ぶと悟ったのだろう。


「はい。それでいいですよ」


 そして全く感じてなかった気配が急にして、ぞっとした。慌ててその場を飛びのく。俺が今まで立っていた場所の真後ろに、いないはずの女が立っていた。前髪をきっちりと揃えた。東の国の方にある着物のような服を着ていた。


 信じがたいことにこの女も鬼と同じく、俺を超える気配を感じさせた。桜魔……許せ。皇帝として犬死にはできんのだ。この2人を相手にしたら1分ももたん。


「あとはお前たちで話せ。俺はマークがうるさすぎる。ギガノス大陸を見てくる」

「ギガノス大陸だと?」


 俺は忠告した。


「お、おい。鬼! それはやめておけ!」

「何でだ?」

「理由は話すがまずこの女は誰だ?」

「忍者の女だ。小僧の部下」「妻です」「だそうだ」

「忍者だと……聞いたことがないぞ」


 東の国の方の服を着ている。そちらの人間を忍者と言うとは知らなかった。いや、こいつらは外の人間だ。その時点でこの国の人間と考えるのは間違っているということだ。


「まあそれはいい。負けは認めよう。従いもしよう。だがひとつ頼みたいことがある」

「いいですよ。あなたが降伏してくれると、この世界を征服後の統治がかなり楽になります。少しぐらいは聞いてあげてもいいですよ」

「ありえんとは思うがお前たちがもしセラス様に勝利した後のことだ。隣の国。サクラマギア州の面倒も俺に見させてほしい。想い人の国だ」

「……それは私の一存では何ともできませんね。祐太さんが帰ってきて聞いてみなければ分からないことです。ただ、降伏後の態度次第で評価が変わるのはよくある話です」

「そうか……」

「何か有益な情報を持ってませんか?」

「有益な情報か……。あの小僧……いや、ロクジョウがこの聖勇国を支配したいのならば一番欲しいのは、セラス様の情報だろう。それを今ここで渡して心証を良くしろということだな?」

「はい。その通りです」


 セラス様を裏切る。そうして初めてこの女もこちらを信じるか。降伏すると口にしただけでは全くこちらに気を許した様子はなかった。


「……」


 少し考える。世間で『セラスの騎士』などと呼ばれているが、セラス様に忠誠心があるかといえば、実際のところはないに等しい。世界の安定をもたらしたのは自分だと自負できるが、それをやったのも俺が自分で勝手にやったのだ。


 ローレライ様はたまに関わってきたが、世界の治め方は基本的に俺に任されていた。どんなに大変な時も俺が苦労してるだけだ。そんな調子だからこちらもセラスに対して、忠誠心など湧き上がるわけもない。


 まだ助けてくれた記憶でもあれば話も変わるのだが、セラス様にそんなことをしていただいた記憶はない。それでも500年従ってきた相手。思いはあるが、セラス様は必死にこの国を守ろうとしている俺を助けに来たりしない。


 いや、それどころか、ギガノス大陸におられるようだ。光の精霊の情報からそれがわかった。


 この大変な時にあんな未開の地で、何をしておられるのか……。


「世界がどんどんこいつらに奪われていってるというのに、ふ、興味もないか」


 思わず声が漏れた。こいつらはセラスに勝てるだろうか。皇帝ホロスとして選ぶ道は、勝つ方に従う。この契約は生き残るために仕方がない。それにきっとあの方は俺がこの選択をしたことを、気にもされない。


 あの方の強さは絶対的なものでこちらが加担しなければならないような弱さなどなかった。


「どうかしましたか?」

「いや、セラス様は俺たちを支配したが、こちらに興味があるそぶりを見せたことはほとんどない。だから俺もあまりあの方には詳しくない。500年仕えてもそんな調子でな。ほとんど知らん」

「何も教えられないということですか?」


 殺気が女から漏れた。鬼はそんな様子微塵も見せないのに、この女はずいぶんと短気なようだ。


「勘違いするな。降伏を選んだのだ。余計な抗いをするつもりなどない。それよりお前たちは本当にセラス様に勝てると思ってるのか?」

「必ず祐太さんが勝ちますよ」

「話になってないな。確かな根拠はないのか?」

「ありますよ。ですがあなたに言うことでしょうか?」


 ニコニコしながら殺気がダダ漏れている。どうにもおっかない女だ。


「まあ確かに……。これだけは教えておいてやるが、セラス様の強さが誇大に風潮されていると思っているなら違うぞ。あの方は私よりはるかに強い。それを私にすら勝てないものを大将に据えるお前たちが勝てると?」

「議論は意味ないですよ。判断しなさい。隣の国まで保証してほしければ、知ってる情報をできるだけよこしなさい。それができないなら自分の国だけです」

「……」


 あの小僧は信じられん戦力を持っていた。それは目の前の2人を見ればわかるし、俺の使う光の精霊から入ってくる情報でも確かなものだ。おそらく現時点でセラス様を抜いた戦力ならこいつらが上だ。その戦力を小僧が従えている。


 奇妙なカリスマか……。嘘とも思えん。小僧は、いや、ロクジョウは勝算があるから挑んできたのだろう。あれには俺と同じような匂いを感じた。あれは感情よりも利益を優先させるタイプだ。


「早くしろ。マークがうるさくてかなわん」


 鬼が考え込む俺に文句を言ってきた。


「……」


 選択を間違えれば国が路頭に迷う。さすがのセラス様も情報まで流したら私を許さないだろう。問題はどちらが勝ってどちらが負けるかだ。国を背負うものとして負ける方について行くわけにはいかない。


 しばらく考え、そしてあの小僧の顔を思い出す。綺麗な顔をしていた。そして俺に圧倒的に負けていたが、最後まで諦めていなかった。今から考えると勝てないと判断したら、こちらに気づかれないように、鬼が来るまで粘った。


 結果は弱いあいつが俺に勝ったようなもの。単純に戦闘行為だけで勝とうとしないあたり利口だ。勝算がなければ勝負はしない。間違いなくそういうタイプ。


「小僧がお前たちに出した指示は何だったのだ? それを先に聞かせてくれんか」

「自分が帰ってくるまでギガノス大陸には手を出すな。ですね」

「……では帰ってくる頃には勝つ算段を持って帰るということか」


 色々な可能性を考えてみる。この2人は戦いの経験は豊富だ。だがそれは個人の戦いに限定しているように見える。あまり大局的なものの見方をするのは苦手に見えた。それが得意だったのが小僧だということか。


 しかし大局的にものを見るのはどうしても年齢がいる。それでもできるなら天然のものか。それとも誰かサポート役がいるのか。どの道人の使い方がうまいな。どうする。セラス様は勝つのか。それとも小僧が勝つのか。


 ここまでは見事だ。光の精霊を使い世界中から情報を集めているが、かなり大規模な戦場で小僧の陣営が勝っている。セラス様がギガノス大陸だけにこだわってる。それは奇妙ではあるが……。


「先ほどの話の続きだ。俺はセラス様のことについては疎い。それほどにあの方は世界に関わって来られなかった。強さという点では圧倒的だが、世界を治める気などなかったのだろう。だからって情報がないではお前たちは納得できないだろう。俺はサクラマギアだけは自分の手で治めたい。故に、情報以外でお前たちに協力したいことがある」

「本当ですね?」


 まだ疑わしそうにこちらを見られた。


「信じられんとは思うが、正直に言っておこう。俺の寿命が後100年あればセラス様にこのまま仕えた。しかし寿命が迫っている。このままセラス様に仕えても我が国の未来は短い。あの方は俺が死んだ後、この国を守ってはくれない。そんなことには興味もない。そういう方だ」

「その情報は承知してますよ」

「セラス様は圧倒的な力でこの世界を牛耳ってきた。生まれた頃からあの方のそういう姿を見ていたせいか、俺もまたそうして力で世界に秩序をもたらした。だからこそ、俺がいなくなった時の反動はかなり大きくなる。桜魔が生きていれば後のことは託せたが、死んでいる。おそらくこの2つの州はセラス様がもし勝てば、俺の死後、悲惨な蹂躙に合うだろう。それは避けたい」

「その理屈は理解できますね」


 女の顔を見ると少し信じることにしてくれた様子だった。そして先を促してきた。


「ではあなたはどうすれば一番いいと思いますか?」

「答えよう。俺は正直このまま死んでもいい。鬼をこのまま追い詰めて何としてでも殺すことも考えた。それは相打ちでも良かった。それならばなんとかなったと思う。そしてそう考えた理由は俺の寿命が短いからだ。だから命は惜しくはない。その上で提案だ」

「何でしょう?」

「セラス様は強い。正直お前たちではどうしたところで勝てる相手ではない。だがお前たちは勝てる見込みがあるのだ。俺もそれに賭けた方が得だろう。だから賭けよう。そして命の短い俺ができることは1つだ」

「それは?」

「お前たちは、ギガノス大陸のことが気になるのではないか? 俺の自前の光の精霊の情報では、3人のうち1人はもう死んでるぞ」

「本当に?」


 表情には何とか出さずにいたが気配で、女が動揺しているのが分かった。鬼がすぐに動きだそうとした。


「やめておけ。いくらお前が強くとも犠牲者を増やすだけだ。意味のない行動をとるな」

「やかましい! あの女が死ぬとマークが自殺しかねん! それでは困る!」

「だが無駄だ。お前とて100%勝てない相手に勝負しても楽しくはないだろう」

「そういうわけにもいかんのだ!」


 鬼がかなり動揺していた。どうも、魂が混じっている様子だ。もう一人のやつと魂を混ぜているうちに、自分も少なからずマークの女という存在に心を奪われていたか。この化け物みたいな鬼でも人の心があるか。


「鬼さん。気持ちは分かりますが、今、下手に動くと本当に犬死にしますよ。それよりまずこの人の話を聞きましょう。私たちよりはこの国について詳しいはずです」

「なら早く言え!」

「簡単な話だ。ギガノス大陸には俺が行こう。寿命もそれほど長くない。死んだとしてもお前たちに“恩”は残せる」

「話にならない。お前は今の俺より弱い」

「確かに。だがセラス様は光の精霊による幻影を見せるのが得意だ。お前たちではそれは突破できない。そしてお前たちはギガノス大陸に入る前に必ずセラス様に殺される。その反面、どういうわけかセラス様はギガノス大陸での戦闘に直接関わろうとしていないようだ。それならばまだ希望もある。光の精霊を使える俺なら戦場までは入り込める。あとはこの命に変えてもお前たちの仲間を助けてきてやろう」

「信じろと?」


 今すぐにそれを信じるのは無理だろう。そんなことは分かっていた。だから不快だが呼んだ。


「おい、女。さっきから隠れている女。俺の心を読め。お前の戦場も俺は見ていたぞ」


 そうすると忍者だという女の影から桜魔と似た服を着た女が、影から染み出すように出てきた。桜魔を殺した女だ。嫌になる話だがこの女も俺より強い。帝王ロガンのところで戦っている雷神という女も俺より強い。


 どうやらこの世界の外はずいぶん広いようだ。セラス様が絶対最強の存在と思っていたが、この調子ではそれも疑わしい。皇帝ホロスは小さな世界の上にいただけか。


「女、桜魔との戦いは見ていたぞ。心を読めるのだろう? ならばさっさとしろ。時間はないぞ」


 俺は桜魔の仇の女を急かした。恨みの心が全くないかといえば嘘になるが、思ったよりは穏やかだった。自分という人間はどこまでもホロスではなく皇帝なのだ。腹立たしいな。


「クミカさん。お願いします」


 クミカか……。どこか桜魔を思い出させる見た目が、余計に複雑な気分にさせる。女の瞳が光り、心の中を覗き見られている奇妙な感じがした。


「——嘘はないようです。この男は本当に命をかけようとしています。国のためなら短い命が散る程度どうでもいいようです」

「ご苦労様です。鬼さん。ホロスの言葉は本当のようです。あなたもレベル差の理不尽さは理解しているでしょう。私たちでは大陸に到達する前にセラスに殺されて終わる。その行動はかなり無意味ですよ。3人のうち生き残っているのが摩莉佳さんだったとしたら、みすみす殺してしまうことになるかもしれません。ここはこの人に任せませんか?」

「……」


 いろんな思いを込めたように長い息を吐いた鬼が考え込んだ。それほど長くではなかった。


「……マークが納得した。ホロス。マークからの伝言だ『摩莉佳がまだ生きてることが俺にはわかる。あともう一人生きてるなら、助けてきてくれ』とのことだ」

「皇帝さん。これを」


 女が光り輝く薬瓶と真っ赤な薬瓶を渡してきた。


「【蘇生薬(中)】とエリクサーです。エリクサーは今あなたが飲んで全開状態に戻ってください。そして、何とか死んだ子を生き返らせられたら、よろしくお願いします」

「承知した」


 女から受け取ったエリクサーを飲み干す。体に気力が満ちていくのがわかった。そして俺は【転移】してその姿を消した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ダンジョンが現れて5年、15歳でダンジョンに挑むことにした。】
コミックス第3巻好評発売中!

ネット購入の方はこちらです。
チャンピオンクロスより4話が無料で読めるようになっております。
3巻表紙
― 新着の感想 ―
更新ありがとうございます! 絶対に裕太はギガノス大陸の美鈴達を助けに行くから、そこで殺すためにセラスは出待ちしているのかな? 長時間活動出来ないと言う話もどう関係してくるのか気になる。
どっちが死んでるのやら
全ては神(作者様)のお心のままに!我ら傍観者はただただ物語を応援するのみです( ゜Д゜)ゞ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ