表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
404/413

第四百四話 最低ライン

 自分は焦ってるし緊張している。煌びやかなルビーガチャ。この結果次第で今後の運命が変わってしまう。だからって迷っている時間もなく、俺はガチャに手をかけた。そして自動人形をもう1つ用意して、ルビーコイン154枚分。


 次々にルビーガチャに投入して、迷わずガチャを回していく。


 ガチャコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココココ!!!


 全部で154回。俺は自分でも考えられないほど、ルビーコインを強引に押し込み、高速で回す。普通のガチャなら確実に根詰まりやレバーが壊れるであろう爆速。それぐらい乱暴にした。


『何があってもダンジョンのガチャは壊れない』


 そんな噂は聞いていた。それを証明するように、どれだけレバーを回してもガチャが壊れることはなかった。今のこの俺の全力の力でも耐えてしまう。ここまで来てもやはりダンジョンにあるものには不思議が多かった。


 ともかく結果154個のカプセルが、わずか1秒ほどの一瞬で全て排出された。俺はそれを見た。


「これがガチャ運10……」


 10は9とは明らかに違った。1つ違うガチャ運。ただそれだけのことなのに明らかに結果が違う。


「こ、壊れたわけじゃないよな?」


 思わずそう呟いてしまう。ルビーカプセルとゴールドカプセルが大量にあった。ガチャ運9だとどちらもなかなか出なかったが、ガチャ運10だとルビーとゴールドのどちらかが2回に1回は出た。


 特にルビーカプセルだ。ガチャ運9でもあんなに出なくて困ってたのに、


「20個ぐらいあるか?」


 俺が自分のガチャの結果に引いてると、声をかけてくる存在がいた。


「お前のガチャだけは見ていて信じられんな」


 レダである。彼女ですら呆れていた。だからって喜んでもいられない。1分1秒争うぐらい急いでた。俺は用意しておいた自動人形と自分で、カプセルを開けた。


 そして内容を確認して、マジックボックスの中に入れるものは入れて出すものは出しておく。どれだけ結果が良くてもワクワクしながら中身を確認する時間もなかった。


「まあ焦ってガチャを回すというのはよくあることだがな」


 レダが言った。俺の中に勝手に作った花園で優雅に紅茶を飲んでいる。ガチャ教室の中にいるけど、その光景だけはいつも変わらなかった。


「そうなのか?」

「大怪我をして、ガチャからポーションが出てこないと自分が死んでしまうとか、敵が強すぎて仲間を助けられずに逃げてきた結果、ガチャで何かを手に入れないと仲間が死んでしまう。こういった状況は、探索者をしていると5回や10回は経験することだ」

「まさに今の俺だな」


 思わず自嘲気味の笑いが漏れた。仲間を無茶な状況に放り込んで、このガチャがダメならひょっとすると仲間がもっと死ぬ。そして、すでに死者は出てしまっている。


「ジャック……あいつはこれから死ぬって時に自分のことなんて何も言わず、俺たちに危機だけを知らせてきた。だから俺はこの戦争に絶対勝たなきゃいけない」


 それなのに俺はダンジョンから出てきた。逃げたわけではない。でもあのまま無茶でも美鈴たちのところに行くべきだったのでは……。そんな考えも浮かんで首を振った。


「それだと100%死んで終わりだ。何もできない俺じゃダメなんだ」


 何かできる俺になるために、思わず考え込んでしまっている間に自動人形がまとめてくれた結果を見る。


 俺のガチャ結果は以下の通りだった。


【専用装備】×7

【賢者の石】

【祝福の鐘】

【ルビーの果実】×2

【太陽のスキル機】

【太陽の魔法機】

【太陽の駆動機関】

【太陽の聖瓶】

【冥界の梵鐘】

【炎龍・烈の召喚陣】

【蘇生薬(中)】×2

【ルビー級倍加薬】


「くそっ、まあ無理だとは思ったけど、やっぱり専用装備コンプリートは無理だったか……」


 俺が悔しいそうな顔をしていると、レダが俺を厳しい顔で見た。


「な、何だよ?」

「お前にちゃんと教えておいてやるがな。ルビー級専用装備のコンプリートは通常どれだけ優秀と言われている探索者でも100年以上かかるのだぞ。それをルビー級になってひと月も経たない男がほぼ完璧に揃えている。それなのに『くそっ』? 贅沢を言うなっ」

「わ、分かってるけどさ」


 ちょっとレダが怒ってる。どうもレダはガチャではかなり苦戦した経験があるのだろう。結構ムキになってくる。まあ確かに贅沢すぎると言われればそれまでだ。俺だってガチャが壊れたのかと思ったぐらいだ。


 こんな頭のおかしい結果。今まで経験したことがあるやつはいないだろう。正直今回のガチャは、かつての俺のガチャだった。あのガチャが壊れているんじゃないか、当たりしか入っていないのではないか。


 そう思えるほどにルビーとゴールドが大量に出た。数字にすればルビーカプセル20個。ゴールドカプセル30個。ガチャを回して1/3が当たり。凄まじい結果だ。そして専用装備以外にも目を引くアイテムもかなり出てくれた。


「レダってひょっとしてガチャ運1か?」

「やかましい! 1だったらなんだ!? 悪いとでも言う気か!?」

「ご、ごめん。余計なこと言いました」


 ピンク髪の女性がマジで怒ってる。俺は怒りをそらすように話題を変えた。


「でもあれだな。ホロスって多分ジョブは戦士系の何かだよな。だとすると多分ガチャ運普通のはずだよな。それで500年も生きててよく専用装備揃ってなかったものだな」

「大八洲国でレベル900を超えた貴族は大抵ルビー級装備を揃えているが、ゴールドエリアにある国でどれだけ長生きしても、そもそもルビーコインを手に入れる機会が少ない。ゴールドエリアでは破格というほどレベルの高いホロスですら、専用装備は揃わなくて当たり前だ」

「ゴールドエリアの人たちにとってのルビーエリアってどこになるの?」

「ルビーエリアなどない。ゴールドエリアにはゴールドエリアしかないし、ルビーエリアには行くこともできない。それで普通だ。だからルビー級など2人いればかなり多い方だ。ましてやセラスのレベル1500などどう考えてもありえない」

「てことは、何か外からの力がかかってる?」

「さてな。私ならば当然答えは知っている。しかしこの情報を手に入れるのに私は能力を使用した。教えて欲しいなら対価をよこせ」

「……」


 そうは言うけど、レダはもうほとんど教えてくれているようなものだ。やはりこの世界1000年前に来た米崎が何かしている。米崎ならばゴールドエリアの外にも出れる。それなら中にいる奴らのレベルを上げる方法もあったはず。


「それよりも、出てきたアイテムについて聞かないのか?」


 レダは意外と説明好きなところがある。さっさと説明させろとばかりに急かしてきた。俺は喋りながらも出てきた専用装備【炎帝・羅刹】を全て装備して、ガチャ教室から出ようとしていた。


「いや、もちろん聞きたいんだけど、ちょっとバフだけ確認させてくれ」


 ステータスをオープンさせ手早く確認した。


「おお……」


 自分のことだが呆気に取られる。この1日で強くなりすぎた。ルビー級装備が9つ揃ったわけだが、バフが+10600になっていた。凄まじい数字だ。そしてルビーの果実が2つ出ている。つまり通常のステータスよりも+12600だ。


 この数字だけでもつい最近までの最大ステータスである素早さのステータスを超えてる。さすがにレベル900を超えた今、バフよりは上のステータスになっていたが、それでもほぼ倍のステータスだ。


 迦具夜が専用装備を全て揃えている状態なら、カインに勝てると思っていたわけである。普通に考えたらダンジョン経験が浅く召喚士であるカインはルビー級専用装備はほとんど揃ってないはず。1つか2つあればいい方。


 それでもこっちに勝ってくるほどカインのあの召喚獣は異常だった。


「ルビー級専用装備は全て揃った場合バフが+12200もある。ルビー級専用装備のストーリーを開放することができるものは少ないが、できれば+18300だ。これだけでもゴールドとは桁違いの強さを手に入れることになる」

「それに加えて羅刹の異常なほどの性能……レダ。ここまでステータスが伸びたら、ひょっとしてこの時点で……」


 俺の頭の中にはあのホロスの巨人の姿が浮かんだ。


「ああ、今のお前ならホロスに勝てるだろうな。戦いにおける研鑽は向こうが上だが、ここまで来てしまうとステータスでゴリ押しができる。これでは負ける方が難しい」

「それなら戻ったらみんなを助けられる!?」


 俺はここですぐにでもゴールドエリアに戻りたい衝動にかられる。だがどこか冷静さが湧き上がってくる。


「い、いや、今の俺で伊万里はどうだ?」

「勝てるだろうな。やはりお前のガチャ運は良すぎる。一度ガチャを回しただけでお前はもう別人の強さを手に入れている。普通に考えて、勇者がここまでのガチャの結果を出しているとは思えん」

「じゃあセラスとローレライが伊万里のガチャに協力してたら?」


 その可能性は十分に考えられた。俺はここにいるやつらの専用装備もローレライが作っているのではと思えた。でなければゴールドエリアにルビーガチャはない。それではそもそもルビーガチャを回せないことになる。


「その場合話が全く変わるな。お前の今回のガチャを超えるアイテムを所持している。その可能性はある」

「だよな」


 人のガチャにガチャコインを渡す。これが結構、あるようでない。同じパーティー同士であっても多少の融通はあるが、基本的には自分の専用装備を出したいので探索者はめったにこれをしない。


 しかし、千年という時間でセラスがサファイアエリアやルビーエリアを回り、アイテムを集めてローレライはそれを専用装備として造り上げる。その可能性は十分考えられることだ。


「いや、まずルビーアイテムについて知ることが大事だな。レダ、全部教えてくれ。まず【賢者の石】だ」

「それは物質の変換機だな。【賢者の石】があれば気体、液体、固体その全ての物質の存在を変換することができる。お前の国で有名なのは何でも金に変えるというものだな。それと同じだ。いや、その上位互換というべきか。一度に変換できる量には制限があるもののどんな物質でも生み出せる。ただしそれは自然界に存在するものに限定されるぞ。現代科学で生み出した物質などに関しては無理だ」


 なるほど……伝説上の賢者の石と似た効果ということか。レダの言葉通り伝説上の賢者の石もどんな物質でも金に変えられるとかそんな効果だったはずだ。


「変換できる量の制限ってどれぐらい?」

「1日に1kgほどだったと思うな」

「それってすごいのか? 今は日本でも金の価値って下がってるぞ」


 かつて安定資産として最も信頼されていた金であるが、ダンジョンの出現とともにその価値は大暴落している。他にも価値のある物質がどんどんと出てきているためである。確か今の金の価値は昔の1/3ぐらい。


 つまり1㎏で750万円ほどだ。計算すると年間で27億3750万円の利益か……。俺がガチャ運1ならともかくルビー級としては微妙な収入源だな。


「まあ確かにお前にとっては用途は少ないものかもしれんな。米崎というやつにやればいいのではないか? ダンジョン産の金属でもゴールド級までのものなら作れたはずだぞ」

「ああ、ダンジョン産でも行けるのか。それは全然意味が変わるな。貴重な宝石とか金属とか色々あるもんな。まああいつならこんなのあげたら飛び跳ねて喜びそうだけど、米崎は今死んでるんだよな。生きてるのか?」


 というかそれなら、これすごすぎん?


 なんか俺どんどん金持ちになってくるな……。


「私に聞いてどうする」

「まあそうだよな……」


 知ってるくせにやっぱり教えてくれないか。生きててくれたら本当に嬉しい。だがそのことを考え続ける時間はない。俺は次に移った。


「なあこの【祝福の鐘】はどういう効果なんだ?」


 今度は教会の塔の上や結婚式場の鐘のような見た目をしたでかい鐘だった。冥界の梵鐘とは見た目の印象が真逆である。こっちはおどろおどろしさは全くなく、むしろこれからいいことでも起きそうな明るい雰囲気の大きな鐘だ。


「幸運の神に一度だけお願いできるというものだ。お前のガチャから出たのなら、おそらく真性の神・天照大神に願い事ができるはずだ」

「す、すっげ! これ一番すごくない!?」


 天照大神といえば、大八洲国で誰もこの人にだけは喧嘩を売りたくないというような神様である。そんな人に願い事が1つできるなどすごすぎる。いや、ちょっとすごすぎないか? このアイテムだけで伊万里の問題を解決できるのでは?


「話は最後まで聞け。できる願い事には制限がある」

「ああ、やっぱりそういう感じか。うん、わかってたよ。どんな制限なんだ?」


 落胆しながらも俺はどこか悟ったように聞いた。


「名前の通りだ。“必ず幸福になること以外は願ってはいけない”。“その願いの結果、誰かが不幸になることがあっても叶えてはくれん”。ゆえに今回の戦いに有効かというと難しい。そもそも戦争には不向きなアイテムだ」

「ダメじゃん……」


 かなり期待してしまっただけにがっかりした。俺は今戦争のど真ん中にいて、俺の幸福が敵にとっての不幸だ。この状態だと俺の利益になることを今現在叶えることはアイテムの特性上、非常に難しいことになる。


「使いようによってはすごい効果だ。ただ使える場所が限定されるところがルビー級だな」

「なるほど……」


 効果は大きいのだがピーキーなものが多い。【冥界の梵鐘】なんて未だに使いどころが全くわからない。


「【ルビーの果実】は言うまでもなくだな」


 これが2つも出てくれたことは非常にありがたい。人前で食べるものではないからガチャ教室ですでに食してきた。そして俺は今、とある目的地に向かってルビーエリアから出てきていた。


「そして太陽シリーズも言うまでもなくだな。さすがお前と言うべきか。太陽シリーズのアイテムがダブっていないな。まとめて米崎にやればいいが死んでるんだったか」

「ううん、生きててくれないかな」


 感情的にも実利的にもあいつがいないことが非常に困る。困った時のドラ〇もんというぐらい役に立つやつだった。なんとか生き延びてくれてたらいいんだけど、セラスは魂まで浄化しているようだしな……。


「【冥界の梵鐘】は飛ばしていいとして、この【炎龍・烈の召喚陣】ってどんなアイテムなんだ?」

「難しく考えずともそのままだ。炎龍烈はサファイア級の神獣。それが1分だけ味方になってくれるアイテムだ」

「前は一発だけブレスを撃ってくれたけど、今回は1分か。これがあればあるいはセラスも……」

「使いどころだな。うまくすればセラスにでも刺さる。ただ時間が短すぎる。1分でセラスを殺せるようにするのはかなり難しいと言わざるを得んな」

「殺す……」


 セラスはクリスティーナなのだろう。だとすると殺したくない。ただ伊万里以上に手加減できる相手じゃなかった。そもそもあっちの方が強い。


「この蘇生薬(中)は何だ? 蘇生できるのは、理解できるけどどこまで有効なやつなんだ?」

「1日以内であればマイナス効果なしで死んだものを生き返らせることができる。どうせ聞くだろうから言っておこう。魂があるならばこれでジャックは生き返るぞ。しかし……」

「魂はない……」


 そもそも魂があるなら土岐はあんなことを言わないだろう。俺はまた暗い気持ちになりかけたのを振り払って口を開いた。


「レダ、蘇生役(低)って、魂だけの人間を生き返らせることはできるのか?」

「できるぞ。だが完全に肉体が消失した状態の場合、バッドステータスがえげつないことになる。おそらくレベルが300ほどは下がるだろう」

「う、うわ……」


 それはちょっとない。【蘇生薬】については色々考えさせられた。


「それに一度下がったレベルは滅多なことでは上がらないと言われてる。つまり探索者としての成長は終わりというわけだ」

「……う、ううん。やっぱりそうなのか」


 そうして俺は最後に気になるアイテムについて聞いた。このアイテムの効果が俺の期待通りならかなりでかいことになる。


「この【ルビー級倍加薬】って、これはもしかして?」

「お前の考えている通りだ。そのものがルビー級である限り、全てのステータスを完全に倍にしてくれる。ガチャ運1を除く誰のルビー級ガチャからでも出てくる可能性があるアイテム。その中でも最も有名と言われている。そして最も使いやすいアイテムと言えるだろう」

「制限時間は?」

「3分だったはずだ」

「性能が高い上に、ゴールドの【倍加薬】よりも長い効果があるか……」


 伊万里がこれを所持していない限り、伊万里にまず間違いなく勝てる。【炎龍・烈の契約陣】と合わせればセラスも大丈夫な気がする。今回のガチャに手応えを感じる。ガチャ運10はすごい。やはり回しに来たのは正解だった。


「それでもセラスだな」

「まあそういうことだ。面白いから1つ教えておいてやろう。このガチャの結果をフルに活用すれば、セラスが仮にレベル1500だとすると、おそらく勝てるだろう。もちろん1回限定の上に、セラスが正面からお前と戦ってくれることが条件だがな」

「勝てるのか……」


 その場合ガチャの結果を全て、セラスだけに使うことになる。他に回す余裕は一切なくなる。ただ仲間の戦力を考えるとそれでも押し切れる気はする。


 でも、


「多分これじゃダメだな」


 俺は唇を噛んだ。


「ほお、どうして?」

「これじゃあローレライの想像の範疇だ」

「なるほど……その可能性は十分にあるな」


 充分にすごい。すごいのだが、同じことを“以前の俺”もできた気がする。その上で“何かがダメ”だったのだ。そしてローレライたちはそのことを100も承知だろう。つまり通用しないということだ。


「まだローレライ。いや、セラスの手のひらの上から抜け出せてない気がする」


 そこまで来てふと思考が止まる。あることに気がついたのだ。


「ああ、でも、伊万里が死ぬ問題。この問題に対する解決方法はあるよな」


 俺がそれを考えたことに対するレダの表情は読めない。とにかく少し気分が明るくなる。ひょっとすると俺は伊万里を殺さなくて済むかもしれない。


「でも、まだ足りない……。やっぱりここで紅麗様に会いに行くべきだ」


 俺は自分に言い聞かせるように呟いた。紅麗様のところから帰ってきたら全員死んでる可能性だってある。この状況でまだどれだけ時間がかかるのかもわからないことをする。


「賭けもいいところだ……」


 ため息が出た。とある人物との待ち合わせ場所に到着した俺は、自分の行動は本当に正しいのかと何度も問いかけた。


「祐太君」


 その言葉に俺はほとんど考え事にリソースを割いていたのを、体の方に向けた。誰かが俺の体を抱きしめた。柔らかくて覚えのある感触。この間は赤いドレスを着ていたのに、今日は赤い着物なのが分かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ダンジョンが現れて5年、15歳でダンジョンに挑むことにした。】
コミックス第3巻好評発売中!

ネット購入の方はこちらです。
チャンピオンクロスより4話が無料で読めるようになっております。
3巻表紙
― 新着の感想 ―
ありゃりゃ ガチャ運は最強からかんか微妙に変わっちゃったな スタートが低い分、天使の方が上か ガチャ運最強の部分だけはずらさない方がよかったカモ…
うおおおおお! 更新!!!しかも2話!!!!!!! ありがとう作者… 更新してくれるならいつまでも待つよ…
早くもレベル900、ガチャ運10か。ガチャ運上がったのは喜ばしいけど、また一回分上がるチャンスは逃してるね。 今回のガチャは昔みたいに大当たりばかりだな。 烈はいつのまにかサファイヤ級になってるし。…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ