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なろう発コミカライズ本に於ける地雷の避け方

作者: 結城紅

エッセイを書いたことがないので、取り敢えずちゃちゃっと書いてみました。


突然ですが、異世界モノの漫画って面白いですよね?


或いは、書籍が気になるけど手早く読める漫画を買ってしまう、なんてことがあるんじゃないでしょうか?


でも、大半はつまらない。それでいて、見分け方が分からない。

まさに、玉石混交の市場。


そこで、本エッセイでは、私なりの面白い異世界漫画の見極め方を簡単に綴っていこうと思います。




結論から申し上げます。



試し読みをしましょう。

現代では無料で漫画を読めるサイトやアプリが沢山あり、販売促進のため初話を無料で載せている作品は山ほどあります。

なろう原作のコミカライズは必ずと言って良いほどありますね。


では、何故試し読みなのか。Amazonを始めとしたレビューではいけないのか? そう思う方もいらっしゃるかと思います。


理由としては、購入しなくてもレビューができるから。

また、販売部数が少なくレビューがないことも多いためです。


発売されたばかりだと余程人気な作品でない限りレビューはありませんし、評価なんてものは主観です。客観性を持たせるためにはある程度のデータが必要です。小規模な統計でも、最低100のデータは欲しいところです。


ですが、100以上レビューがある作品はその時点で人気作ですよね……。

試し読みって言われても、それ時間かかるじゃん! そう思う方も多いでしょうし、事実私がそうなので、手っ取り早く地雷を見極める方法を以下に記していこうと思います。





試し読みに於ける地雷本の見極め方



1漫画が下手

表紙は良いのに中身の絵が別物だった。こんな経験はありませんでしょうか?

イラストと漫画は別です。


ライトノベルであれば表紙買いをしても、挿絵は当然イラストなので損をすることは少ないかもしれません。


しかし、漫画の場合、コマ割りや躍動感、間を持たせるための技術等イラストとは異なる技術が要求されます。

また、背景が極端に少ない。或いは真っ白なこともあります。


読み辛い、背景が極端に少なすぎる

そう感じた場合は、余程原作に思い入れでもない限り避けた方が良いかもしれません



2説明が多すぎる

小説と漫画は別ジャンルであり、一巻辺りの尺の長さが異なります。


漫画が極端に展開の速さやシンプルな設定を求められるのに対して、小説は地の文によって細かい設定も補正できる他、展開に余裕を持たせることができます。場面転換を頻用できるのも小説ならではですね。


上記内容は、単純にコミカライズに向いていないだけでは? と思われるかもしれません。その通りですが、漫画を担当されている方による構成力次第では緩和できるのも事実です。

それでも、どうにもならないものも存在します。



最初の数ページが設定の説明ばかりの漫画などが当てはまります。

漫画であるにも関わらず、説明が続いたり、文字数が多すぎたり、とコマが狭く感じた場合は避けた方が良いかもしれません。


ただし、元から小説読むのが好きで漫画も好きだよ。という方に関しては、暫く様子見して説明後の展開まで読んでも良いと思います。

説明が多い=独特な世界観、ということでもありますので、その世界観がフィットするかもしれないからです。




3内容が特徴のない量産型

突出して画力があるわけでもなく、特筆すべき特徴のないテンプレートな展開が続くもの。

読めなくはないが、読んでいて辛くなるタイプ。


異世界モノとなると、チートやギルド、無双といった特定の単語や、裏切られた相手を見返す、初めてのギルドで舐めてきた相手を圧倒するといった王道展開がありますよね。

この王道に特徴を持たせた作品は面白いのですが、中にはただひたすらに王道をなぞるだけの作品もあります。

原作では違うけど、漫画だとそう見えてしまう。そういったケースもあるかもしれません。



こういったタイプを避けるためには、最初の数ページを台詞は読まずに絵だけ見て行けば分かります。

王道展開しかなく、目立ったキャラもいないと判断したら即座に切っても良いでしょう。

慣れればある程度の文字も頭に入ってきて、より判別がしやすくなります。




4何故異世界モノの漫画が粗製乱造されるのか

話題は逸れますが、何故所謂地雷と呼ばれる作品が多いのか。少し気になったので、ついでに私見をつらつら~っと述べていこうと思います。


今迄と同様、完全な私見になりますが、原因としては 異世界 という単語がミーム汚染されつつあり、普遍的価値観として我々に根付いていること。


そして、ある程度の売り上げが見込めること。


原作を見つけ、作画を充てるだけで良いので乱造し易い、といったことが挙げられるかと思います。



順に説明します。


皆さん、異世界と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?

このサイトを閲覧している多くの方は、異世界と聞くと 中世ヨーロッパ風 のファンタジー世界を思い浮かべるのではないでしょうか。


言義的には、異なる世界であれば良いのですが……例えば別の歴史を辿った地球だとか。大体は剣と魔法の世界を想像されるかと思います。


剣と魔法の世界に関しては指輪物語やナルニア国物語等の著作も一役買っているかとは思いますが、中世ヨーロッパ風ファンタジーを大々的に広めたのは当サイトなのではないでしょうか。


ゼロの使い魔や、魔法騎士レイアースといった昔の作品は先駆けであり、一般的なライトユーザー層に多く広めたのが当サイトに於ける名作の数々なのではないか、ということです。


そして、それらの世界観は近しく類似している点があります。

文明が中世レベルで、魔法によって生活が支えられ、魔物の存在があること。作品によってはステータスやスキルといったゲーム要素もありますね。

それらが流行るにつれて、異世界の持つ意味合いが固定化されていき、より多くの人間が予備知識としての異世界を持ち、書き手としても世界観の説明が省け、多くの作品が読まれやすくなる。

そして、ジャンルとして確立されるわけです。


こうなると、漫画作成にあたって揃える資料も統一できますよね。

某アニメに於いて、別の作品であるにも関わらず街の地形が一致するということがありましたが、それは上記理由が原因なのだと思います。




売り上げが見込めるという話について。

これに関しましては、なろうが書籍化される際にも言えることです。


一般の書籍と異なり、なろうで書籍化される作品は既に固定客とも呼べるユーザーがいますよね。ブクマ数なんかがそのバロメーターになります。無論、客層によっては全くお金にならないこともありえます。殆どが学生だったり、収入のない方だったりとか。ですが、ある程度の売り上げを見込めるのは確かなのです。少なくとも、0から書籍を出すよりかは。


そうして予想通り売り上げが出たら、漫画も出す。実績があるので、これも売り上げの予想が立てやすいのではないかな。と、そう思った次第です。

売り上げが予測できるのは販売側からしたら大きなアドバンテージです。資金を動かしやすくなるわけですし。

最近は、作家の方がマーケティングをするので企業が負担する労力も減っているのでは……と邪推もしてしまいます。勿論、やるべきことはやってはいるのでしょうけど……。




最後に、乱造し易いということについて。

これは書いた通り、ある程度売れているなろう発の書籍を持ってきて、漫画家を充てる。


作品そのものに人気があれば、初刊はある程度売れる予測も立てられるので、新人漫画家の……表現としてよろしくはありませんが、踏み台にも最適です。

なにせ、資料は揃えやすいうえに世界観が統一されているので他のコミカライズも参考にできますしね。


また、画力はあるものの話作りに自信がない。そのうえで、原作に充てられる人間がいない場合でも、なろう書籍を持ってくれば問題なし。この場合は、コマ割りや漫画にするにあたって取捨選択すべきものを分かっていることが多いので当たりのケースだと思います。




と、いうわけで以上が私の私見になります。

完全な素人意見ですので、全てを鵜呑みにしないで頂けると幸いです。

よろしければ、他の作品も読んで貰えると嬉しいです。


それでは最後に……閲覧料として評価を頂戴いたします。

星を置いていきなボーイ。

じゃあな!


ご一読頂きありがとうございました。

自分はこう思うよ~っていう意見がある方は感想までどうぞ~。

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― 新着の感想 ―
[一言] タイトルが事実上のあらすじの長文なのはそれだけで読む気をなくします。
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