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君を救うために僕は何度でも立ち上がる  作者: ウール
第一章 最初の分岐点
9/12

夢もしくは〇〇


「おはよう葵」


 優しい声が聞こえてくる。

 ベットで寝ている私を起こしに来てくれたようだ。


「お、おはよう〇〇」


 私はカーテンの隙間から出ている太陽の光に当たり、あくびをしながら挨拶をした。

 そして目覚まし時計をチラ見し確認する。


「て、てか!もう家を出る時間じゃん!」


 そう、私は盛大に寝坊した。

 私は早く身支度をした。

 なんで女の子はこんなに時間がかかるのか。

 髪が長いのでよくボッサボサになるし、身につけるものは多いし本当に大変だ。


「いってきますー!〇〇」


 私は急ぎながら玄関の扉を開けた。

 こんなに急いで玄関の扉を開けたら、急に差し込んでくる太陽の光は眩しいだろうなぁ。

 そんなことを考えていた。

 しかし扉を開けるとそれとは真反対の光景が見えた。

 一人の小さな女の子が泣きながら母親と思われる人物と、父親と思われる人物に暴力を振るわれている光景が目に映った。

 私は見ていることが耐え切れず、


「やめて!女の子に暴力を振るわないで!」


 私はいつの間にか女の子を庇っていた。

 しかし、男と女はびくともしない。

 それどころか女の子を抱えて背中で庇っているはずなのに、女の子を掴めずに自分の背中を足が透りぬけて女の子に暴力を振るっている。


「お願いだからやめて!」


 私が何度言っても辞めない。

 なんで。

 すると痺れを切らしたのか、男が包丁を持ってきて女の子に刺そうとした。


「やめて!〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇」


 私は全力の声で叫んだ。


ーー2059年四月二日ーー


「はぁ!」


 すると、私は起き上がりながら息を切らしていた。


「ゆ、夢なの?」


 私は寝ていた場所、自分の服を確認すると汗で濡れていた。

 それにしても変な夢を見た。

 微かに記憶がある。

 あの女の子は誰なのか。

 あの後どうなったのか。


「まぁ、こんな殺し合いに参加させられていたら悪夢も見るよね」


 私はあの夢を無かったかのようにスルーした。

 こんなことしてる場合じゃない、早く空を探しに行こう。

 外の様子を見てみた、今なら砂漠を出て空に会いに行けそうだ。

 と、その前に腕に腕時計のようなものがついていた。

 パネルみたいなものをタッチして見ると、最初に見た謎の男が映像で喋っていた。

 すると突然砂漠にサソリが巨大化したようなモンスターが現れた。

 なんとこの世界に人間以外に恐怖となり得る存在が追加されたらしい。


「こいつを倒さないといけないわけね」


 私は誰もいない事を確認した。

 私は覚悟を決めてサソリと対面する。


「はぁ...異能力を使うしかないようね、周りには誰もいないようだし」


 そして私は...


「サソリ!〇〇〇〇〇」


 その瞬間サソリは死んだ。

 あっという間に、目の前の恐怖が消えた。

 私は異能力を知られたくない。

 だから私は人前では使わない。


「空には見せたくないな」


 私は何を怖がっているのだろう。




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