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君を救うために僕は何度でも立ち上がる  作者: ウール
第一章 最初の分岐点
8/12

地獄の始まりそして


 私の異能力は言えない。

 もし空に言ったらどんな顔をされ、どんな反応をされるのかが怖いのだ。

 空の顔を見ると、何か一人で考え事をしていた。


「空、空ー!早くしないと授業に遅れるよ」


 もうすぐで授業が始まるので何度も声をかけた。

 しかし空はびくともしない。

 昔から空は考え出すと耳が無くなったかのように集中し出す。

 その対処法は、


「う、うわー!」


 空は硬いコンクリートの地面に尻餅をついた。


「いってぇー!」


「何するんだよ葵!」


 空は私が何故怒っているのか全く分からない様子だ。


「何度呼んでも返事をしないのが悪い!」


 そう、対処法は空の視線に私が映ることだ。


「ごめん!考え事をしていて...」


「次からは気をつけてよね」


 私はゴミを見るかの様に空を上から見下した。

 そうしないと空は考えるのを辞めない。


「私と一緒にいる時ぐらい考え事やめてよね...」


 私は教室に向かおうと歩き出したときに、ボソッと空に聞こえないくらい小さな声で呟いた。


 私は空と分かれた後教室に向かった。

 そして訳の分からない話を聞かされて空との約束を交わして知らない世界に来た。


「ここはどこなの?周りが薄暗く見えにくい。早く空に会わないと」


 私は目を凝らして周りをしっかりと見てみると、光が一本見えた。


「あそこが出口か。周りを見たら壁があるからここは洞窟なのか」


 私は自分が何処にいるのかを考えながら光の方へ向かった。


「よいしょっと、もうすぐ出られる。それにしてもこの岩重すぎ」


 私は光の場所に着き、塞いでいる岩を両手でどかした。

 そしてやっと光の先に出ることが出来た。

 しかし、


「な、何ここ」


 光の先に見えた光景は砂漠だった。

 そう、私が今までいた場所は遺跡のような場所だった。


「暑すぎる!喉が渇い...て、全然渇いてない!」


 今ここで気づいた、この世界では喉が渇かないらしい。

 しかも食欲が何も感じない。

 しかし、暑さはあるので他の感覚はあるようだ。


「早く空に会いに行きたいけど下手に動いたらダメかもしれないし、今日は遺跡の中にいようかな」


 そして私は遺跡のなかで一日を過ごした。

 そう、これからが地獄の始まりだった。


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