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君を救うために僕は何度でも立ち上がる  作者: ウール
第一章 最初の分岐点
4/12

君との約束


「嘘、だろ...」


 一人の男子生徒が絶望するかの様に呟いた。

 そして、


「何故殺し合いをするんだ」


 今沢山の生徒が混乱や絶望しているなか、一人の男子生徒が質問をした。

 容姿は綺麗な黒髪、背も高くスタイルも良い。

 いかにも女子生徒の大半が好きな容姿だろう。


「お前は誰だ」


 画面の向こう側の男が驚くように言った。

 多分、この状況で質問してくる生徒がいるとは思わなかったのだろう。


「僕はこの学校の生徒会長、3年A組早水凛です」


「生徒会長か、ならば教えてやろう」


「ーー私たち科学者はヘブンズの能力を調べ研究し、今後の科学を進歩させるために殺し合いをさせようとしている。そして10日間生き延びた者には殺した者の異能力を授けよう」


 画面の向こう側の男は自分がしていることが良いことだと勝手に思い、ヘブンズを道具のような扱いをしている。


「最後まで生き残った者はどうなるんだ」


 体が大きくいかにも自分が1番強いと思っている一人の男子生徒が喧嘩を売るような口調で質問した。


「最後まで生き残った者はここにいる全ての能力を得ることができ、世界最強のヘブンズとなるのだーーーーーーーーーーーーーーーー!」


 画面の向こう側の男は物凄い勢いで言った。

 すると、


「最高じゃないかーーーーー!」


「この俺様、3年A組神童大地がここにいる全員を殺して世界最強になるんだーーーーー!」


 神童が声を大にして叫んだ。

 その様子は獣のようだ。


「いいぞヘブンズ、今から殺し合いを開始する」


 その合図でカウントダウンが始まった。

 "3"

 沢山の生徒が叫びこの部屋から逃げようとしている。

 だがこの部屋のドアは開かない。


「葵どこだー!」


 僕は声を裏返しながらも葵に伝わるように叫んだ。

 すると、


「空ここー!」


 人混みに溺れながらも僕に伝わるように叫んだ。

 "2"

 僕は葵に近づこうとするも人が動いているせいで中々進めない

 "1"

 もう後1センチメートル指が長ければ捕まえれそうな距離だ。

 その1センチメートルが中々縮まらない。

 "0"

 カウントダウンが0になった途端体が固まり動けなくなった。

 もう葵と一緒にいられない。


「葵、僕...俺が絶対見つけて守るからだから、」


 その瞬間声が出なくなった。

 けれど、


「絶対に待ってろよ!」


 力を振り絞り声を出した。

 すると葵は涙を流しながら分かったと返した。

 その時の葵の涙はダイヤモンドみたいに輝いていた。

 体は徐々に消えていく。

 それはまさに何処かにテレポートさせられているみたいだった。

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