表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

イブからクリスマスに変わる瞬間ジャンプしたら異世界に行けるって聞いたけどマジ?

作者: 無咲 時雨

ノリです

「知ってるー?イブからクリスマスに変わる瞬間ジャンプしたら異世界に行けるんだってー」

「どこ情報だよ、それ」

「嘘に決まってんだろ?」

「良いじゃない、夢があるし」

「謙司はどう思うよ?」

「俺?そうだなぁ…」

俺は少し考えた。高校二年。遊べるのは今年で最後。

それならおかしなことをやってみたい。


「実際にやってみりゃいいんじゃね?俺ら五人で」

「相変わらずだなぁお前は」

優也は苦笑した。天然パーマでお洒落な優也は、俺たちのリーダー的な存在だ。彼女もいる。また、今回のように面白い話を持ってくるのも基本優也だ。


「やだべ。めんどくさい。てかその時間はもう寝てるし」

大智は呆れたように言い放った。身長が高く野球部のエースで、かなりモテてる。ただ、大智は現実派というか、面倒臭がりというか、優也の話を適当に切ったりすることがしばしばある。それが良いところでも有るんだけと。


「とりあえずどこ情報かだけ提示しろよなぁ」

鉄朗は一人でブツブツ呟いている。ファッションに無頓着でヲタクと言われる鉄朗だが、俺たちの中でも郡を抜いて賢い。それに、地味にイケメンだ。くそ。独り言をよく言う癖があるが、元々の声が小さいのでどっちか分からないことが多い。


「それいいねぇ!賛成!」

月花は嬉しそうに叫んだ。とんでもなく美少女の月花は明るい性格で友達も多く、たまに天然だけどそれも相まって可愛い。もうほんと天使。

ちなみに俺は普通だ。特に言うこともない下らない奴だ。



「それじゃあ、謙司の意見で決定ってことで」

「決まっちまったからな。まぁ、頑張って起きてみるよ」

「ゲームしてなかったらやるわ」

「やったぁー!皆、異世界で会おう!」

「月花、まだ異世界に行けるって決まった訳じゃないぞ。俺はあくまでも実験がてらに言っただけだし」

しばらくの議論の末、実際にやることに決まった。










「ふあああ。ねみぃ」

後十分。もうすぐなのに、凄く眠たい。ゲームしすぎた。

止まらない睡魔にやられそうになりながらも無理やり耐えていた。

<ピロン>

LINEの音が鳴った。個人かららしい。誰からだ?

『後十分だねぇ✨ 絶対寝ちゃダメだよ❌』

月花からだ。彼女はウキウキ気分で待っているに違いない。

「『寝ないよ( ̄ー ̄)』っと。これでいいか。あとスタンプも」

月花からのLINEは凄く嬉しかった。

同時に、絶対寝ないという決意も出来た。



あと一分。約束の時間まであと少し。

信じてはいないものの、やはり緊張してしまう。

「残り十秒」

刻一刻と近づいてくる。1秒ずれたらどうしよう。

5秒…4…3…2…1…今だ!

俺は出来る限りのジャンプをした。





何も起こらなかった。














おしまい!

すみませんでしたぁぁぁ!、

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ