1.神(?)とニートとそれから俺
初作品初投稿です。
恋愛ものを書こうとしたんですが、無理でした。
温かい目で見ていただけたら幸いです。
真っ白で無機質なだだっ広い空間。
そこに後光が差しすぎて、
もはや姿が見えない発光男と
引きニートのようなボサボサ髪の
軟弱そうな男がいた。
発光男は何もかも知っているかのような
落ち着いた態度に対し、
ニートはいまの状況が飲み込めず
オロオロしているようだ。
「さて、君はどうしてココに喚ばれたか
理解できたか?」
嫌に鼻につく喋り方だ。
「えぇと、僕はトラックに跳ねられそうになった
あなた(猫)を助けたことで死んだ。
けど、申し訳なく思ったあなたは
自身の力を使って、魂だけの存在に
なってしまった僕を
喚び戻したってこと?」
とオドオドした様子とは異なり、
ニートは物怖じせず返答した。
先の話も理解できているようだ。
「その通りだ。と言うことで、君が愛してやまない
『ウォーターソードと煉獄の飛礫』
の世界の主人公に転生させてあげよう。」
恩つけがましいな。それに対しニートは、、、
おぉ、結構乗り気のようだ。
「マジで!?いや、でも
転生するならギャ「うむ。では健闘を祈る。」」
遮ったな。しかもニートはギャルゲ志望だって
言おうとしたのに。
発光男はさっさと手をあげると、
ニートの足元の床だけが抜け落ちた。
そして「ちょっ、待っ!チェンジ!!
チェンジでえぇぇえぇぇぇ!!!!」
と以外と順応能力の高いムッツリニートは
己の叶わぬ欲望を叫びながら、
その床穴へ吸い込まれるように消えた。
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一人残った発光男は、
緊張の糸が切れたようで
先ほどまでのムカつく口調を崩すと
「いやぁ~。マジで危なかった。
後少しで始末書、書かされるところだった。」
と言いながら、何もないはずの空間に
ドアを出現させると、
そのドアの中へ「...おい」と入っ「おい!
お前無視すんなよっ!」
「って、本当うるさいですね先輩は。
俺の完璧なナレーションを邪魔するなんて
万死に値しますよ。先輩は、
なろう読者に殺されたいんですか?
マゾなんですか?」
「ちっげぇーよ!俺は人の仕事を
おちょくってばかりいる後輩を
叱りにきたんだよ!
何でマゾかサドかなんて話になるんだよ!」
「それは先輩が俺をイラつかせる
言動をするからです。」
「あぁん(怒)。俺はお前の言動にたいして
猛烈に腹が立ってるけどなぁ。」
「『あぁん』って、いつの時代の
ヤンキーですか。だいたいなろう読者には
先輩か喘いでるようにしか
とられませんよ。」
「てめぇ...。おい。一回てめぇの面殴らせ「何
言ってるんですか先輩。
こんなに仕事が残ってるんですよ。
ふざけたこと言ってないで仕事してください。」」
と叱りながら 、俺は彼のデスクを指差すと
「もとはといえばお前のせいだろ...。」
と言いながらも自分のデスクに乗る紙束に
気づいたようだ。
先輩はトボトボと俺のとなりにある
デスクに腰掛け
その紙束に目を通し始めた。
最後まで読んでいただきありがとうございました。