053話:魔道水晶(ステータス記載)
「明日からにしようと考えていたが今からやってやる!まずはこっちだ!ついてこい」
ディルセントに連れられてギルドの奥へと向かう。
みんなはポカンとしたまま置いていかれる。
「あいつらのことはシェリーに頼んであるから安心しろ」
目の前のディルセントが歩きながら言った。
「それよりも自分の心配をするんだな」
少し歩いて倉庫に着く。魔物の解体用の倉庫ではなく、物置として使われているようだ。倉庫からディルセントは1つの水晶を探し出し近くにあった机に置いた。
「これは魔導水晶だ。これでまずはお前の得意属性を調べる。ここに手を置け」
真っ黒だった水晶は俺が手を置いた瞬間水色に変化し、その後直ぐに全てを飲み込むかのような闇色に変化した。
「調子が悪いのかぁ?直ぐに消えちまったな。まあいいステータスを確認してみろ水魔法「レベル1」があるだろうよ」
◇◇◇
名前 トガ アサザ
種族 ヴァンパイア
種族特性 光魔法耐性低下「レベル5」、闇魔法耐性「レベル5」
職業 大罪騎士「ランク7」
職業スキル スラッシュ、ソニックブーム
固有スキル
異世界語理解、アイテムボックス、観察、炎魔法「レベル10」(使用不可)、黒炎(使用不可)、痛覚軽減「レベル9」、魔力操作「レベル2」、土魔法耐性「レベル1」、隠密「レベル1」、水魔法「レベル1」
称号 神の敵、ソニア・ジャスミンの従者、呪われしもの、 決闘者、オークジェネラル特異個体の加護
◇◇◇
言われた通りにステータスを確認するとかなりの変化があった。思えば洞窟を出てからは1度もステータスを確認していなかった。
少しの変化ぐらいあるのは当然と言えるかもしれないが・・・『 オークジェネラル特異個体の加護』ってなんだ?きっと講習会の時に戦ったオークジェネラルのことなんだろうけど、あいつからの加護?どういうことだ?
「どうかしたのか?」
しばらく放心状態になっていたがディルセントの声で戻ってきた。
「しばらくステータスを確認してなかったから、変化があってびっくりしたんだ」
「職業ランクが上がっていたのか。よかったじゃねえか。これで俺の訓練にもついてこられたらかなり強くなれるんじゃねえか?」
なにか勘違いしているようだが放っておこう。
「水魔法は無事に追加されていたがその水晶はなんなんだ?」
「言っただろ?魔導水晶だ。魔法に適正のある者に魔法を使うきっかけを与える為のものだ。適正のない者もいる上に作るのに手間がかかるからギルドに認められた者にだけ使わせる特別なマジックアイテムだよ」
つまりディルセントは俺のために特別なマジックアイテムを使わせてくれたってことか。ありがたいことだ。魔法なんて使ったことないけど。
「それじゃあ訓練所に向かうか」
2019/10/19 一部訂正を行いました




