表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

75/231

050話:疑問

 俺は背負ってきた修也を寝かせる。


「ありがとう康介」


「ありがとう」


 悠真と実は涙を浮かべながら言った。


「人一人分の重さなんて今の俺にはたいしたものでもない」


「それを運べない俺達はどうすりゃいいんだよ」


 苦笑いを浮かべながら実が言う。ようやく戦闘の緊張感から解放された俺は聞きたかったことを聞く。


「どうやって2体目を発見した?」


「修也はビッククロウが何度も森に戻るのを不審に思って、確認することにしたんだ」


「その場にいても出来ることが少なかったのもある」


「結果的に助けられたよ。確認だ、森の中に他のビッククロウはいなかったな?」


「ああ、隠れていたのは1体だけだ」


 それを聞いて安心する。


「つまりビッククロウは2体いたのか」


「そうみたいだな」


 これで色々と謎が解けた。魔法を避けていたはずのビッククロウが魔法班の攻撃を真正面にして向かって来たことや、斬り落とした腕が再生していたことだ。


 魔法に耐性のあるビッククロウと耐性のないやつがいたんだろう。


「最近どう思う?」


「何に関してだ?」


 悠真がキョトンとした顔をする。


「変異種や強い魔物との戦闘が多いと感じないか?」


「それが仕事だろ?」


「そうだが、そうじゃない。ビッククロウの変異種がこの近くにいるなんて噂にも聞いてないだろう?」


「誰かが裏で俺達に向けて刺客として魔物を送っているとでも言いたいのか?」


 実は俺が思っていることを言い当てた。


「そんなのあるわけないだろ?だってここは国の真ん中で魔国ともかなり距離が・・・ちょっと待ってくれよ・・・」


 どうやら悠真は俺が言いたいことを理解してくれたようだ。


「もしかして康介・・・お前・・・」


「気づいてくれて良かった。国の重要な道の近くにオーガが村を作り、まるで狙ったかのように魔物の変異種が夜に俺達を襲ってきた。考えすぎなのかもしれないがなにか大変なことが起こっているのかもしれない」


「確かに康介の言う通りだ。なぜオーガの村はあそこまで大きくなったんだ?たった一体が強化されたからと言ってオーガだけであそこまで大きな集落を街道沿いに作ることが出来るものなのか?」


「俺の考えすぎかもしれないが索敵班でも情報を集めて貰えないか?もう少しここ最近のことについての深い情報が知りたい」


「任せてくれ」


「助かる。もう少しここに居てやってくれ。起きた時に騒がれでもしたら大変なことになる」


「あの様子じゃあ俺達まで死んじまったみたいに思っているようだしな」


「それじゃあ、頼んだぞ」


 少し血の滲んできた胸元を抑えながら俺はその場を後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
読んでくれてありがとう!
他にもこんな小説やってます!


ラズライト
 中~長編作品集



短編も投稿しています。


ラズライト
短編集


時間がある時
読んでもらえると嬉しいです!!!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ