040話:衝撃の真実
「……」
「……」
さて、私たちは温泉に来ています。カルミアちゃんとのお風呂。女の子同士ということでなにか話したいなと考えていた私ですが全く話題が出てきません。どうしろというのですか!
「タチバナさん」
「な、なにかな?」
「実はお二人に隠していたことがあるんです」
「隠していたこと?」
「はい」
カルミアちゃんは立ち上がるとタオルで前をを隠しもせずに近づいてきた。なんで私より大きいのかな?なにがとは言わないよ?でも君、私より年下だよね?
「タチバナさんこっちを見てください」
仕方なく、顔を少し上げて目の前まで迫ってきていた彼女の目を見る。
「実はわたし、狐人族なんです!」
そう言い放った彼女の姿が少しぼやけて見えた後、その体には可愛らしいケモ耳が現れ、これまた可愛らしいしっぽが揺れていました。
「えーーーーーーーーーーーー!」
まさかのカミングアウト!
「えーーーーーーーーーーーー!」
隣の男湯からは斗賀くんの声が聞こえてきます。
「ふふっ♪ここまで驚くなんてお二人は本当面白いですね♪」
目の前のカルミアちゃんがいたずらが成功したかのように笑う。
「しかも2人ともが同じ反応なんて本当に似た者同士なんですね」
私は少し恥ずかしくなってのぼせかけていた顔がさらに赤く染まる。
「でもよかったです」
なにがよ!私は恥ずかしさでいっぱいなのにと思うが口には出さない。
「お二人が吸血鬼で」
どういうこと?
「まあ、同じ境遇同士頑張っていきましょうね」
私は彼女の満面の笑みを見て、何も言えなくなりました。その質問の意味を聞き返すこともできずに。
◇◇◇
「お姉ちゃん、よかったね」
「そうね。私も少し心配だったもの。私たちが狐人族だって知られて、拒否されるんじゃないかって。でも、そんなことなかった。二人とも私たちが狐人族だって知っても変な顔しなかった」
「まあ、兄貴たちも同じ境遇だからだろうね」
「故郷をなくした者同士ギルドマスターの男の人にそう言われたときは殴りつけてやろうとか思ったけど、彼の言うとおりになったね」
「最近、いきなりこの街に来たヴァンパイア。そんな紹介をされたときはどんな奴らだって警戒してたけど分かったよ。彼の言う通りあの二人は『信頼できる人だ』」




