閑話:失われた者たち
二体の人外の化け物が空を見上げながらグラスを傾けて話をしていた。
「なあ、馬頭」
「なんだ、牛頭」
「いったいどれだけの人が俺たち……いや、俺のことを覚えていると思う?」
「そうだな。0人」
「言い切るね。まあ俺なんて所詮門番でしかなかったしね……笑える。割とあっけなくやられちまったしな。一応、名前もあったのによ。そして俺はミノタウロスじゃない(これ大事)」
「まあ、俺よりはましだろ。名前も、存在も、第一章登場人物紹介でしか明かされなかった存在だぞ?そして、また元の地獄暮らし」
「まあ、どんまい」
「ああ、そうだ。あいついるだろ?あいつ」
「ああ、あいつな。二週間も休みを取ったらしいぜ」
「うわあ、まじかよ。信じられねえ。これは少しお灸をすえてやる必要がありそうだな」
「だからよ。いい考えがあるんだ」
「ほう?それは?」
「ちょっとでも俺たちのことを思い出してもらおうってことで不運な目にあってもらおうと思う。その分後でいいことが起こるとは思うがな?」
「地獄からの贈り物ってやつか。±0のところも俺たちらしくていいと思うぜ」
「それじゃあ早速『やりますか!』」
そして地獄からの災厄が解き放たれた。
二週間以上の冬休みを満喫し、美味しいシチューを頬張っていた主人公たちと夏休みに二週間の休みをとった作者に最悪の呪いが今降りかかる!




