016話:初依頼
「あ、昨日こられた新人さんですね」
「そうです」
受付嬢の人に話しかける。
「冒険者ランク1の方に回している依頼はこれらの常駐依頼だけですね」
そう言って依頼の紙をいくつか見せてくれる。
◇◇◇
1:ゴブリンの討伐
ゴブリンを討伐してきてください。討伐した場合1体につき銅貨5枚を差し上げます。
討伐部位:右耳
2:薬草の採取
薬草を採取してきてください。
根は引っこ抜かずに地上に出ている部分だけ採ってください。10グラムにつき銅貨1枚。
注意:雑草を採ってきても買い取れません。必ず見分け方をギルド2階の資料室で調べてください。
3:大猪の討伐
大猪を討伐して下さい。肉と牙を買い取ります。100グラムにつき小銅貨50枚。
◇◇◇
この3つだった。小銅貨は1円と同じくらいの価値だからだいたい50円。それでも1頭100㌔は超えるだろうから5万円ぐらい、つまり銀貨5枚にはなるだろう。
「安心してください。ランク1の常駐依頼には失敗した時の違約金が掛かりませんから全て受けて後は野に出て達成してくるだけですよ」
「そうですか。普通、違約金はいくらですか?」
「一律で報酬の半分です。亡くなってしまってもそのご家族に払ってもらうことになるとかはないので安心してください」
受付嬢は、立花さんの方を見ながら言う。付き合っている訳ではないのだけれど。立花さんは律儀に答える。
「分かりました。じゃあ3つとも受けます。あの、依頼の対象がよくいる場所を教えて貰えますか?」
「いいですよ」
そう言って俺達2人に地図を渡してくれる。
「銅貨60枚です」
仕方なくお金を払う。でもかなりシーマニアの近くの地形が書き込まれえいるし、この値段ならまあ良いんじゃないかな。
こうして準備を整えた俺達は出発することにした。出かけるのが昼前になったからかゴブリン達を見つけられたのは多分3時を超えた時ぐらいだった。その後はゴブリンを見つけては斬り見つけては斬りの繰り返しだった。太陽も沈み始め空が染まって来たので帰ることにした。
大体、50体程度倒しただろうか。殺す度に右耳を剃り落とし心臓の部分から魔石を取り出す行為にはかなり精神を疲労させられた。
最後には立花さんも顔を青白くさせながらも出来るようになっていた。夜遅くになったがようやく街に帰る。門番にギルドカード見せて街の中に入る。
宿までついた後はゴブリンの血に濡れた服を洗わせてもらい、温泉に入ったあと昼に買っておいた服に着替えて寝た。
同じベッドで今日も寝たが疲れていたので気にはしなかった。
2019/05/19 一部表現を変更しました。




