012話:査定
「査定が終わったよ」
センさんが俺達のことを呼ぶ。
「ありがとうございます」
「助けられたのはこっちだよ。オウバイの実は高く取り引きされるから利益をあげや……げふんげふん、とにかく助かったよ」
「いくらぐらいになりましたか」
「200個もあったからね。金貨2枚と半分ぐらいだね。品質のいいのが結構混ざっていたし、助かったよ」
「ありがとうございます」
「それじゃあギルドカードを出してくれるかい。取り引き先のギルドカードのナンバーはとっておきたいんでな」
「ナンバー?」
「ああ、裏に書いてあるだろう?」
「ありますね」
「それ書き取らせてくれるかい?」
大きな帳簿を出してきてそこに名前とナンバーを書き入れる。立花さんも名前とナンバーを書き入れる。
「よしよし、ありがとう」
センさんからお金を受けとる。なぜかお金が多めに入っている。
「あの……」
「わたくしからのお礼だよ。助けてくれてありがとう」
ムクゲンさんが俺の言葉を遮って言う。
「そうそう、気にするな!こいつの今月のお小遣いが減っただけだ!」
センさんが続ける。
ムクゲンさん、あんたって人は……。
警戒して悪かった。
「そうだ。おすすめの宿があるからこの街ではぜひ使ってやってくれ」
そういいながら住所を書いた紙と手形を渡してくれる。
「この手形は?」
「わたくしの商会からの信頼の証だよ」
「ありがたく受け取らせてもらう」
「構わんよ」
そして俺達はその場所を後にした。




