020話:門番
大広間まで着いた。夢ではこの先が外だった。
「この広間を抜ければ出口のはずだよ」
「少し休憩を取りましょうか」
そう言う立花さんに賛成しようとしたところでとてつもない悪寒を感じた俺は彼女を押し倒す。
「きゃぁ!」
立花さんがかわいらしい悲鳴を上げる。その瞬間、俺のすぐ後ろを何かが通りすぎる。
すぐさま起き上がり何が起こったかを確認した。そこには大きな斧を持った二足歩行の牛がいた。
「ミノタウロスかよ」
門番といえばコイツだろうけど、ほんとに出てこられると恐ろしいじゃ済まない。ゴブリンなんかとは格がちがう。3mを越えるその巨体。その手に持った大きな斧。その斧をラクラク振り回せるような身体能力。相手になんかしたくはない。それでも襲って来るなら対処するしかない。
俺は立花さんの手をとって走る。
「どうするの!」
立花さんが聞いてくる。
「広場の真ん中に向かう!」
はっきり言ってミノタウロスからは逃げきれないだろう。少しでも対処しやすいように真ん中に移動するべきだ。
呪剣ソニア・ジャスミンを抜刀してミノタウロスと相対する。隣では立花さんも抜刀している。
「持っている斧の持ち手を切断しよう」
あの斧は脅威だ。一発もらっただけでもお陀仏だろう。それに持ち手の部分は木製のようだからこの剣なら可能かもしれない。
2019/05/19 一部表現を変更しました。




