012話:害虫駆除
~???side~
俺は自分の一番得意な火系統の固有魔法《黒炎》でゴミどもを焼き払った。それだけで奴らの部隊は瓦解した。痛みに耐えられず次々に倒れていく。
倒れてもまだ生きている奴らには追加で魔法を撃ち込んで始末していく。
「ひぃぃぃぃぃぃぃ」
そんな気持ちの悪い声を上げながら分隊長とやらがへたり込んでいる。
「ふ、ふざけるなよ!私はデリート家の長男 クズ・スグニ・デリート様だぞ!こんなことが許されるはずがないだろう!ゴ、ゴミ虫ごときが人間様の邪魔をするんじゃない!」
「お前状況わかっているか?」
心の中はぐつぐつと煮えたぎった怒りであふれているのに思わず苦笑いしてしまうほどの痴態をみせてくれる男だ。
「今はもう自分の部下を盾にして生き残ったクズ、いやグズと俺しかいないだろう?これから自分がどうなるかぐらいわかるだろう?」
そう言いながら俺はクズの左腕をアイテムボックスから取り出した愛剣で切り落とした。
「ぎゃぁぁぁぁぁ」
汚い声が響き渡る。
「うるさい」
そう言ってクズの顔面を蹴りつける。一応死なないように蹴ったが三メートルほど転がっていった。立ち上がる前に近づいてその太りに太った腹を蹴り上げる。また転がっていくクズ、いやグズ。失血死されては困るので優しい俺は傷口をあぶってやる。悲鳴がより大きくなった気がしたが気のせいだろう。もしそうだとしてもグズが悪い。
「そろそろ俺の質問に答えてもらおうか」
「誰が答えるか!この狂いに狂った化け物め!」
生意気を言いやがったから目玉を抉り出してやる。
「ぎゃぁぁぁぁぁ」
残酷なことをしている自覚はある。けどこいつをかわいそうだとは思わない。
「答えろ!すべて話せ!村を襲った理由はなんだ!お前らは何をしようとしている!」
「答えるわけがないだろう」
耳をちぎり取った。
「次は両足だ」
「わかった!わかったから!話すから!もうやめてくれ!」
「答えろ!俺の家族はどこだ!誰の命令だ!何をしようとしている!大魔術とはなんだ!」
「村人は全員別部隊に引き渡した。もう国に戻ったところだろう。この計画は国王様からのものだ。女神さまから頂いた大魔術で大量の魂を代償に異世界から勇者どもを呼ぶそうだ。三百人ほど集めたから一か月後には発動されるだろうよ」
「勇者とはなんだ」
「貴様らの国の軍団長にも一対一で勝てるような強力な職業を授かったもののことだそうな!そんなのを何人も呼べるのだよ!貴様など直ぐに挽き肉のようにされるだろうよ!アッハッハッハ!」
「じゃあてめえは焼肉だな」
そう言って俺はそいつに《黒炎》を放ってその場をあとにした。
後ろから断末魔が聞こえてくるなかで誓った。自分の全てを使って妹を追いかける。失われた村の報いは必ず受けさせる。女神にも一泡吹かせてやる。
そして勇者どもは俺が殺す。
2019/04/14 一部表現を変更しました。
2019/05/19 一部表現を変更しました。




