010話:食糧確保?
少し歩いているとゴブリンが十体以上集まって何かをしていた。
どうやら食事をしているようだった。食べているのは林檎のような形をした果物だ。赤色、青色、黄色があるようだ。
「赤色のなんて林檎にそっくりだね。あれ食べられるのかな?」
立花さんが尋ねてきた。
「もし毒が入っているなら食べないだろうがゴブリンは馬鹿の代名詞みたいなもんだろう?少し観察していようよ」
それに納得してくれたので俺たちは近くの茂みから観察することにした。
一時間ほど見ていると
《スキル 観察を入手しました》
と洞窟でも聞いた無機質な声が聞こえた。慌てて周りを見渡してもやはり近くには誰もいない。ステータスを確認すると固有スキルの欄に《観察》が追加されていた。この無機質な声が誰のものかはわからないが、害はないと判断して観察を続けた。スキルを手に入れたからかもしれないがより集中することができた。
もうしばらく観察していると一体のゴブリンが苦しみ出した。そして直ぐに他のゴブリン達も苦しみ始めた。たった数分でゴブリン達は四体まで減ってしまった。
どうやら赤色のものには毒があったようだ。他のゴブリン達は仲間が泡を吐いて倒れたことに驚いていた。残りの四体は、いつまで観察していても苦しみ出す様子が見られなかったので、無用な戦闘を避けてその場をあとにした。
そして拠点の水場に戻って一度休憩することにした。
◇◇◇
「注意していてよかったね、赤色のは林檎にそっくりだったから思わず食べちゃいそうだったよ。ありがとう斗賀くん」
「たいしたことじゃない。それよりも食えるやつをとってきたから食べないか?」
とってきた林檎もどきはとってもおいしかった。
2019/04/20 一部表現を変更しました。
2019/05/19 一部表現を変更しました。




