第8話 視線
お久しぶりです!最近テストが近くなったせいで執筆の時間が中々取れず、今回もいつもの半分くらいの量しか無いですけど。
読者の皆さんに楽しんで読んでいってもらえるように書きました!是非とも楽しんで読んでいって下さい!
僕は笑みを浮かべるだけの先輩にもう一度疑問を問いかけた。
「先輩、今日は部活があって、帰りは遅くなるんじゃあ?」
「今日は水曜日だから、部活はお休みなの」
ようやく理由を話した先輩の顔はどこはかとなく嬉しそうにしている。
「でも、何で校門の前で僕を待っていたんですか?」
先輩が部活に行ってない理由は分かったが、それでも、僕を校門の所で待つ理由が分からない。部活が無いなら、先に帰ることもできる。
それに努力を惜しまない先輩のことだから、部活が無くても自主練くらいしてそうなものと思っていたからだ。
「青山君と一緒に帰ろうと思ったの」
「放課後デートってことですか?」
「そうよ」
頬を少し赤く染めながらも、笑いながら答える先輩と普段のクールなイメージとのギャップがあるお陰で、先輩がとても可愛く見えた。
そして、そんな先輩を軽くからかってみようと冗談のつもりで言った言葉を即答で肯定されてしまい、なんと言ったらいいの分からなくなった。
でも、自分の心臓の鼓動が少し速くなったは分かった。
「分かってくれたところで、そろそろ行こっか。そろそろ周りの視線も辛くなってきたし」
先輩のことで頭が一杯だった僕は、先輩の言葉を聞き思い出した。
ここは、校門の前ということ。しかも、帰りのホームルーム直後で人が多い。
そんな所で初々しいカップルによる甘ったるい空気が出ていたら周りはどう思うか容易に想像がつく。
というか、自分がもしそういう場面に出くわしたら何を思うのか、簡単だ。
(殺してやりたい)
まず、間違いなくそんなことを思う。少なくとも心の中で十回以上。
よって、周りからの憎悪の念が籠った視線が痛い。
しかも、その甘ったる空気を出してる人の一人が学校でも人気が高く、有名な白川先輩ということもあり。
憎悪の念が3割増しぐらいされてる。
それに気づいた僕の出来る事と言えば、
「はい」
出来るだけ、周りを見ないように下を見ながら、先輩の提案に乗ることだけだった。
読んでくれてありがとうございました!
楽しんでもらえたでしょうか?
いつもより量が少ない分、物足りなさを感じた人もいるかも知れないですが、その分力を入れて書きました!これからは出来るだけ日の間隔を短くして更新出来るように努力します!なので、これからもよろしくお願いします!また、感想や指摘がありましたらどしどし来てください。