第7話 きっかけ
前の投稿からかなり間が空きましたがやっと投稿出来ました!
これからは出来るだけ連続で投稿出来るようにします!だから楽しんで読んでいって下さい!
白川先輩との昼食タイムが終わると教室の戻ることにしたのだが、さっきの予鈴が鳴ってから授業が始まるまで十分の間がある。
つまり・・・・・
「よぉ!白川先輩との昼食はどうだったよ」
こんな風教室に入った直後に、桐谷に絡まれる。
「食べさせあいとかしたのか?それとも手作り弁当でも作ってもらったのか?」
「手作り弁当を作ってもらったよ」
嘘を言って誤魔化すのも面倒だったので、正直に言うことにした。
「白川先輩の弁当かぁ、羨ましい限りだな」
全くだ、僕自身いまだに、あの白川先輩と付き合っている上に手作り弁当を作ってもらうなど現実離れしすぎていて信じられない。
正直、幸せ過ぎて吐きそうだ。
とはいえ、懸念していることもある。
「そういえば、お前・・・
桐谷が何か言おうとしたところで教師が教師が入ってきたので自分の席に戻ることにした。
まぁ、桐谷が何を言おうとしたのかはだいたい予想がついたので続きは聞かなくても問題はなかった。
七限目が終わり、そのままホームルームが終わるとさっさと荷物を片付けて帰ることにした。
どうせ白川先輩は部活で帰りが遅くなるだろうしな。
部活が終わるまで待つという手も無くは無いが、そんなずっと待ってて気持ち悪がれるのこともありえる可能性がある。
なので、傷つく前に帰り、録りだめしているアニメを消化することにした。
「あの!」
帰ろうと、扉に手をかけたところで後ろから声をかけられたので、そっちの方に振り向くと。
顔を下に向けている黒咲さんがいた。
「黒咲さん、どうしたの?」
「あの、その」
「?」
黒咲さんは何か言いたそうなのは分かるが、顔を下に向けたままだから表情も見えず、何を言いたいのか全く分からない。
「青木君!」
「はい?」
「今週の日曜日って空いてますか?」
「???」
何故そんなことを聞くのだろうか?
そんな疑問をを心の中で思いつつも
「うん、いつも通り家でごろごろしてるつもりだけど?」
正直に自分の予定を伝えた。
ついでに、彼女がいながらも、休日に予定がない自分の惨めさを実感した。
いや、本当に何やってるんでしょうね俺は・・・・
そんな、自分の愚かさと惨めさを思いつつ顔を上げると
「ほ、本当ですか?!」
「あ、ああ。本当だよ」
いつも緊張してるか、不安そうな顔をしている黒咲さんがこの時だけ満面の笑みに満ちていた。
そして、そんな満面の笑みのまま僕に聞き返してくる黒咲さんに圧倒されてしまった。てか、満面の笑み過ぎて、二次オタの僕からしたら眩しいんですけど。
「よかったぁ!」
うわぁ!眩し!!
僕の返答を聞いた黒咲さんの笑みが更に増した。本当にやばいよ、黒咲さん、腐女子が自分の好物を見つけた時と同じくらいの笑みだよ。
「えっと、用件はそれだけ?」
「えっ!あ、はい」
僕が声をかけると、黒咲さんは冷静になったのか再び顔を下に向けた。今度は下を向いてても、黒咲さんの顔がザクロみたいに赤くなっているのが分かった。
「じゃあ、僕は帰るね」
「はい!時間を取らせてしまいすみません!」
「いやいや、別にこれくらい大丈夫だよ」
「やっぱり優しいですね」
「ん?」
「なんでもありません。では、明日」
「うん、また明日」
結局なんだったのか分からないが黒咲さんが納得したなら良しとしよう。
それよりも早く録りだめのアニメを見るために帰らなくては。
下駄箱で靴に履きかえて玄関を出たとき、自分の目に映った光景を疑った。玄関口から少し歩いた先にある校門のところにいるはずの無い人物が立っていたかである。
僕は無視するわけにもいかないので、とりあえずその人物の所にむかった。
そして、その人物も僕が近づいてきたのに気づき、こっちにむかって柔らかな笑み向けてきた。
僕はその人物の前に着くと、思ったことを素直に言葉にした。
「何でここにいるんですか、白川先輩?!」
ここにいるはずのない白川先輩は、僕の質問に対して何も言わず笑みを浮かべるだけだった。
どうでしたか?
久しぶりに投稿しましたが楽しめたでしょうか?
これからの展開に期待しながらこれからも読んでくれると嬉しいです!
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