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第3話、告白

やっと告白回までこれました。前回に本当は書くはずだったんですけど意外と書いてしまい遅れました。しかしその分、面白く書けたつもりです。よろしくお願いします!

 僕は走った、とにかく走った、早くあの人にこの気持ちを伝えるため、この昂った気持ちをぶつけるため、今持てる力を全てをつかって走った。

 実際、もし今50メートル走をしたなら、確実に自己ベストを出せる自信がある。


 先ほど委員長に“どういう告白が女子には嬉しいか”と聴いたところ“真っ正面から告白されると嬉しい”と言われた。


 そして僕はその言葉を聴いた時から気持ちが昂ってる。そして、あの人にこの気持ちを早く伝えたいと心が急かし、心臓が急いであの人の所に行くためと、ものすごい勢いでポンプしている。

 そうして、全速力で走ってると通りかかる先生に


「廊下を走るな!」


 と言われるがそんな声をお構い無しと全速で走ることを止めない。


 しばらく無我夢中に走ってると白川先輩が所属している空手部の練習場に着いた。

 そして、そこには、今練習場を入るところなのだろうか、白川先輩が練習場の方にむかって来てる。 胴着姿の白川先輩は凛々しく何より美しい。そんな白川先輩を見た僕の心は更に昂って。


「あの!白川先輩!」


 いつの間にか、ちょっと恥ずかしいくらいな大声で白川先輩を呼び止めていた。


「ん?……君は?」

「はい!1年、青山 直樹です。今、少しお時間を頂けないでしょうか?」


 僕の呼び止めに先輩は驚きながらも、こちらを振りむき、何故か僕の顔を見た瞬間更に驚いてる(ように)見えた。

 しかし僕はそんな小さなことを気にしていられる程の冷静さは残ってなかった。

 その証明に、先輩からの問いに対してなんとか答えたものの、だいぶ早口になってしまった。


「ええ、少しなら大丈夫ですが。何の用ですか?」

「ありがとうございます」


 僕は一言お礼を言うと、どんどん動悸が速くなる心臓を落ち着けるため、1回深呼吸すると覚悟を決め、この昂った気持ちを伝えれる。


「白川先輩に一目惚れしました!よかったら僕と付き合ってください!」


 なんとか噛まずに言えた台詞に先輩は一瞬目を見開いたが、すぐに


「私は、こんな真っ正面から告白されたことあまりないので嬉しいです。こんな私で良ければよろしくお願いします」


 僕の告白なんか断っ………ん?

 今、先輩は何と言った?


「あの、白川先輩? 今何て言いました?」


 ついそんなことを聞いてしまった僕に対して先輩は1回目の恥ずかしそうな赤面した顔ではなくて、まるで天使のような笑顔で再び


「こんな私で良ければよろしくお願いします。直樹くん♪」


 そう言った先輩の言葉でようやく状況を整理できた僕は、信じられないものを見るような目で先輩を見た。

 告白しといてなんだか、振られると思ってた。知らない男子がいきなり告白して成功するとはあまり僕自身思ってなかった。

 だから僕はその場で十秒程度フリーズしてしまったが、何か言わないとまずいと思い。


「ありがとうございます!」


 と一言お礼を言った


「いえ、こちらこそ告白してくれて嬉しかったわ。だから、絶対に浮気とかしては駄目よ」


 そう言った先輩の言葉自体は珍しくはないだろうが、何故か後半の言葉に悪寒が走った気がしたが、すぐに気のせいだろと切り捨てる。


「じゃあ私は部活に行くわね、また明日ね直樹くん」


 そういえば此処は練習場の入り口前だったことを思い出し練習場の扉の所を見ると、男子部員の死の呪いでかけられそうな視線がいくつもあった。

 此処に留まってたら確実に自分の命が無いことを悟った。


「はい!白川先輩、ではまた明日 !」


 そう言うと先輩は軽く笑顔を向けて練習場の方に歩いていった。

 

 その日の僕は嬉しさのあまりどう帰ったのか覚えてなかった。ただ、帰り道に「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!」と叫んだことだけは鮮明に覚えていた。


読んでくれてありがとうございます!

恋愛ものなのにプロローグも入れたら四話目でやっと告白というは少し遅いと思いますが。

やっと次から、この二人が中心として話を広げていけます!

今後から更に面白くしていくので是非また読んで下さい!

また何か、こうしたら良いんじゃない?みたいな指摘ありましたら。どんどん言ってくださいよろしくお願いします!

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