表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/29

第28話 妹と朝

お久しぶりです!

あまりにも久しぶりの更新となりましたが、今回もみなさんが楽しんで読んで貰える用に書きました❗

是非とも楽しんで行って下さい!

 (……なた………わたさ………い)

 「うわぁぁぁぁぁぁ!!」


 翌日、僕は謎の恐怖を抱きつつ目を覚ました。


 「今のは?」


 思い出そうとしても思い出せない。けれども、それが恐ろしい何かであることは分かった。

 布団を見ると、背中の部分が汗によって湿っていた。別に暑くて汗をかいたわけじゃない。最近、暑くなってきてるとはいえ、夏にはまだほど遠く、むしろちょうどいいぐらいだ。

 だから、この汗は、生理現象による汗ではなく、冷や汗だ。

 僕は夢を見ただけで、ここまでの冷や汗をかいたことになる。

  しかし、その肝心の夢の内容が思い出せない。まぁ正直なところ、思い出したくもないから、思い出せないならそれでも構わない。

 

 「とりあえず、シャワーでも浴びるとするか」


 不幸中の幸いというべきなのか、時計を見ると朝の5時だ。夢のせいでだいぶ早く起きてしまった。

 でも、そのおかげで黒咲さんとの約束に遅刻することもなさそうだ。

 とはいえ、この汗臭い状態で行くわけにもいかないからシャワーを浴びるしかないが、その時間を足しても、約束の時間にはほど遠く余裕だ。


 

 「ふぅ、さっぱりした」


 シャワーから上がりさっぱりしたところで、牛乳を飲もうと思いキッチンに向かう。

 時間は六時、今日は休日の為家族は全員まだ寝ているため音を立てないようにキッチン行くと、微かにに物音が聞こえてくる。


 「誰だ?」


 一瞬、少し考えた僕の頭に泥棒という単語がよぎった。もし、本当に泥棒なら、何か武器を用意しておかない。そう思い僕は焦りながら、洗面所からドライヤーを持ってきた。後から思えば何故それを取ったのか僕にも分からない。

 しかし、その時の僕は、それを持つことで謎の安心感があった。

 一歩、また一歩とキッチンに近づく。


「な、何してる!」


 一定の距離を空けながら、人影に声をかける。少し裏返ってしまったが、今は気にしてる暇はない。

 こっちは家に関わることだ。重要度が違う。


 「そっちこそ何してんのよ」

 「えっ?」


 緊張して高ぶった僕の声とは対照的に、落ち着きつつも呆れてようの声音で返されてしまった。


 「ドライヤーなんか持って、気持ち悪」

 「お前こそ何をしてんだよ」


 いつも通り、僕のこと罵ってきた妹は半目にしながら僕を見てきた。


 「早く起きて、小腹が空いたから、何か食べるものでも探していたの」

 「ちっ、何で今日に限って」

 「何か文句あんの?」

 「いやぁ」


 誤魔化したものの、内心ではイラつきが収まらない。いつもは九時くらいに起きるはずなのに。自分の妹ながら、行動が全く読めない。


 「あんたこそ何してんの?」

 「何でもいいだろ」

 「嘘、あんたがこんなに早く起きてくるはずがないもん」

 「それはお前もだろ」


 こんな言い争いで時間を無駄にしても仕方がないから、正直に話しておくとするか、別にやましいことなんてないし、友達と遊びに行くだけだしな。


 「高校の友達遊びに行くだけだよ」

 「驚いた!」

 「何がだよ」

 「あんたみたいなキモオタに友達ができるなんて!」

 「失礼だなおい!俺にだって友達の一人や二人はいるぞ!」


 まぁ、それしかいないけど。


 「どうせ、あんたの友達なんて、キモい男オタクばっかなんでしょ」

 「決めつけなよ」

 「じゃあ違うの?」

 「一応、今日遊ぶ相手は女子だよ」


 友達であるかは微妙ラインではあるけど、友達とは言ってないから嘘はついていない。見栄をはっただけだ・・・・・・これ、自分で言って悲しいな。


 「はぁぁぁぁぁぁぁ」

 「うるせいよ」


 いきなり叫んだ妹はまるでこの世の終わりのような顔をした。


 「いきなり変な顔して声上げんなよ。親父たちが起きるだろ」

 「変な顔っていうな!この世の終わりを想像した顔だよ」


 どうやら、まるでではなくそのものだったらしい。


 「ありえないありえないありえない、このキモオタに女友達なんて」

 「そんなにありえないを連呼すんじゃねぇよ」

 「だって、実際ありえないんだもん、非現実的だよ!」

 

 ここまで言われると流石に心が傷つく。

 というか、非現実は言い過ぎだろ。二次元に対して失礼だ。

 

 「それと、色々面倒だから、母さん達には言うなよ」

 「言わないよ! どうせ信じてくれないもん!」


 こいつは一体何処まで僕を貶せば気がすむのだろうか。


 「どうでも良いけど、僕はそろそろ着替えて出ないと行けないから、言いたい事があるなら帰って来てからな」


 僕はそれだけ言い残し、自分の部屋に戻った。


 「確かめてやる」


 後ろで何か聞こえた気がしたが、無視するとしよう。これ以上時間を取られては、たまったものじゃない。

読んでくれてありがとうございます❗

どうしてたでしょうか、今回の話は、楽しんで貰えたでしょうか?

楽しんで貰えたなら、幸いです!

これからも、更新するのは遅くなるかもしれませんが、みなさんが楽しめる話を書いて行きたいと思います!


これからもよろしくお願いします❗


また、感想や指摘がありましたら、どしどしお願いします❗

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ