第20話 イベント
約一週間ぶりの更新となりました!
今回の話も皆さんが楽しんで読んでいって貰えるように書きましたので、是非とも楽しんでいって下さい!
「でも、実際に。ぐちゃぐちゃになりながらも、それを隠そうとせず、僕にお弁当を渡してくれた先輩のおかげですよ」
「止める間もなくお弁当を持ってきたのは君なんでけどね」
「えっ?なんですか?」
「いや、何でもないよ」
今、先輩何か言ったのかなぁ?僕には全く聞こえなかったよぉ。
「ともかく、ありがとうございました。本当に美味しかったです」
改めてお礼を言って、空っぽのなった弁当箱渡すと。
「はい。お粗末さまでした。私こそありがとうね」
先輩は僕の顔を見ながら、そう言い、笑ってみせた。
それから、結局僕たちは、昼休みが終わるまで保健室で、他愛無い会話をして終わった。
「じゃあね、青山君。放課後は部活で遅くなるから先に帰ってていいよ」
「分かりました。部活頑張って下さい」
「うん」
それだけ話して、僕と先輩はそれぞれの教室に戻った。
七限目が終わり、ホームルームが始まる間に桐谷が絡んできた。
「そういえば、昼はどこで食べていたんだ?」
あぁ、確かこいつにどこで食べたか言ってなかったな。
「保健室」
「何でそんなところで?」
「先輩がお弁当を作ってくれたから、屋上で待っていたんだよ」
「中々羨ましいことが聞こえたがそこは無視するとして、何で、そこから保健室になるんだよ」
「しばらく待っても先輩が来なかったんだよ」
「苛められてるのか?」
「ちげーよ!」
「じゃあ、何でだよ」
何か説明が面倒になってきたなぁ。
「弁当を作るために早起きしたせいで眠かったらしくてな、それで保健室に行ってらしい」
「リア充してるなぁ、幸せ者め」
「まぁ、否定はしないけどムカつくから一発殴らせろ」
軽く殴るふりをすると、桐谷も苦笑しながら構えるふりをした。
桐谷は冗談だと思っているだろうが、僕としては冗談ではなく本当に殴ってやりたかったが、話を進めために、断腸の思いで殴るのを止めた。
「で、結局どうしたんだ?」
「あぁ、保健室で弁当食って、軽く会話して帰ってきたよ」
「ふ~ん、本当はエロいことをしたとかではなくて」
やっぱりこいつは一発殴った方がよかったな。
「普通、付き合って二日目でそんなイベントが発生するわけがないだろ」
「それもそうだな。そもそも、お前にそんな度胸あるはずないしな」
「全くだ。そういうことは、ちゃんと一つ一つのイベントを確実に成功した後に起こるイベントだ。順序を飛ばしてエンドイベントに突入するなんて、できるわけがないだろう」
本当に分かってないなこいつは。今度、僕厳選のギャルゲーでも貸してやるとするか。
「でも、少し期待してはいたんだろ」
「あ、うん、まぁちょっとはな」
そりゃ、あの白川先輩と二人っきりで保健室だろ。
例え、オタクとして順序をしっかり守らないといけないとしても、男として期待ぐらいはするよ。しない奴は男として失格だと思う。
僕自身も理性がだいぶやばかったし。
まぁ、そんなことを赤裸々に話すと、またこいつがからかってくるから、口が裂けても言わないけどな。
「今お前、俺には絶対に言えないこと思っただろ」
「い、いや、何も思ってないけど」
ちっ、勘の鋭い奴め。
「まぁ、お前の場合は、そのオタク脳を治さない限りそうゆうイベントは絶対にないだろうから、安心しろ」
「余計なお世話だ」
自分自身でも分かっているんだよ。そんなことは、でも、オタクを辞めた自分とか、全く想像できないんだよ。
「僕には僕のやり方があるから良いんだよ」
「そうか、なら俺がこれ以上言うのは野暮ってもんだな。頑張れよ」
「ああ」
桐谷との会話が途切れたところで、丁度担任の教師が入ってきて、ホームルームが始まった。
てか、結局帰りの支度できなかったじゃねえか。
ホームルームが終わり、教師が出ていくと、直ぐに荷物を整えて教室を出て帰ろう。
「あの!青山君!」
としたが呼び止められてしまった。
読んでいってくれてありがとうございました!
どうでしたでしょうか今回の話は、楽しんで貰えたでしょうか、そして、最近、1回の量どれくらい増やそうか悩み気味です!
また、これからも楽しい話を書けるように頑張りますので、これからも是非ともよろしくお願いします!
また、感想や指摘がありましたらどしどしお願いします!